【大阪・阿波座】日向地鶏が味わえる!『炭火焼食堂 トロンぺ』絶品お肉と焼酎でまったりと
今回は、大阪メトロ・本町駅の近くにある『炭火焼食堂 トロンぺ』をご紹介します。2012年から営業している同店では、宮崎のブランド鶏を使った炭火焼や地酒が楽しめます。
看板メニューは、大阪ではここでしか味わえない日向地鶏。備長炭でパリッと焼いた皮は香ばしく、噛むほどに肉汁がほとばしります。宮崎名物のチキン南蛮、オーナーの気まぐれ料理など、ほかにも食べておきたい逸品がたくさん。わいわいお酒を飲みながら、こころ安らぐひとときを過ごせるお店です。
フレンチから始まった料理人の道
インタビューに応えてくれたのは、宮崎出身のオーナー・稲見さん。大阪に住んで、18年が経ちます。
「お店を開く前、この辺で3年くらい飲み散らかしてたんですよ(笑)。近くの店で雇われてたこともあって、毎晩のように2、3軒まわって。飲み友達というか知り合いというか、そんな人たちがこの辺にいっぱいいます。」
稲見オーナーが飲食業界に入ったのは、18歳のころでした。フレンチの料理人を務める、親せきのお兄さんに影響を受けたのだとか。ホテルのレストランで見習いからスタートし、10年ほど腕を磨いてきました。
「そのあとは、焼酎バーの店長をしていましたね。東京に一年くらい住んでいましたが、“自分の肌には関西が合うな”って思ってすぐに離れてしまって。大阪が一番長いです。」
わいわい飲もう!おいしい焼酎揃えてます
「こだわったのは、宮崎らしい空気感を出すことかな。炭火焼が看板ですが、一番の目的は、“みんなでわいわい楽しく飲んでもらうこと”です。その中のおつまみとして、おいしいお肉があるよってだけ。」
上司も部下もナシに、大笑いしながらお店でのひとときを楽しんでもらえたら…。そんな雰囲気をつくるのが自分の仕事であり、もっとも力を注いでいることなのだと稲見オーナーは言います。
『トロンぺ』にはオープン当初、月に500人ものお客さまが訪れました。そのほとんどは、稲見オーナーがこの街で作った、数えきれない飲み友達です。
「開けた瞬間から、とんでもなかったですよ!2日で300人くらい来ていただきました。今はみんな年を取って、昔みたいにワーって来ることはないですけどね。」
九州で生まれ育った稲見オーナーですが、焼酎に詳しいわけではありません。お店には、自分の好きな焼酎を置いているだけだといいます。
「鹿児島とか宮崎は小さい蔵元が多くて、数えたら余裕で300以上はあります。全部を仕入れようと思うとキリがないから、好きなものを集めました!」
こんがりジューシーな炭火焼きが絶品!
同店の炭火焼きには、宮崎の日向地鶏が使われています。大阪で日向地鶏を味わえるお店は『トロンぺ』だけ。これは食べずに帰れません。
山中で放し飼いで育てられた鶏は、口にするえさも自然のものだけ。のびのび歩き回って暮らしているので、ぷりっと引き締まったおいしいお肉になります。
鶏に限らず、お肉はすべて、地元・宮崎から仕入れています。宮崎というと鶏のイメージが強いですが、宮崎牛や黒豚も引けをとらないおいしさです。
「松坂牛とか佐賀牛とか、ブランド牛があるでしょ?どれも、子牛のときは宮崎にいることが多いんです。そこから各地域に行って、ブランド牛になる感じかな。宮崎牛は、ほとんどのブランド牛のベースになってるんですよ。」
こだわっているのは、お肉だけではありません。炭火焼に欠かせないのが、日本三大白炭のひとつ、宇納間備長炭。一定の火力を長く保つことができるので、お肉がよりパリッとジューシーに焼きあがるのだそう。
ダントツ人気のメニューが、宮崎名物のチキン南蛮。下ごしらえも揚げも、すべて本場のやり方を守っています。もちろん、タルタルソースも自家製です。
「大阪で食べるチキン南蛮は、僕に言わせれば“からあげにタルタルをかけたやつ”。うちのチキン南蛮は本当の宮崎のチキン南蛮ですから、食べた瞬間に“あっ、違う!”ってわかりますよ。」
宮崎では喫茶店のメニューにもチキン南蛮があり、食文化のひとつになっています。県民の皆さんはそれぞれ、好きなチキン南蛮のお店を2、3軒持っているほどなのだとか。
レギュラーメニューのほかに、シチューや焼きうどんなどの気まぐれ料理も登場します。
「“コレ作ってみよう”と思ったものとかね。ほとんど自分の遊びです。常連さんはレギュラーメニューに飽きちゃってるから、遊びがてら新しいものを出してあげようと思って。」
常連になってもらえることが幸せ
最後に、今後のビジョンをうかがいました。
「お客さんが“いいな”と思って寄ってくれるようなお店を、あと何軒かつくりたくて…。店舗展開はしたいと思ってます。お肉が好きやからまた飲食店でもいいけど、今度は宮崎とは関係ないジャンルにしようかな。」
稲見オーナーの喜びは、お客さまが常連になってくれること。ムネは苦手だけれどナンコツは好き…というように、その人の好みがだんだん分かってくるのがうれしいのだとか。
「コースもやってるんですけど、お客さんに合わせて内容を変えてます。そのほうが、僕も毎回いろんなことができて楽しいんですよね。」
お店を気に入ってくれたら、素直にうれしい。そして、『トロンぺ』を愛してくれる人のために、これからもおいしいお肉を焼いていくのみ。そんな気持ちを聞かせてくださいました。
おいしいお肉と焼酎を囲んで、和気あいあいのひとときを過ごせる『炭火焼食堂 トロンぺ』。気づけば足が向いている、通い詰めたいお店です。
店舗名 | 炭火焼食堂 トロンぺ |
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住所 | 大阪府大阪市西区阿波座1-11-18 昭和本町ビル1F |
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電話番号 | 06-6616-9654 |
アクセス | 大阪メトロ御堂筋線・四つ橋線・中央線本町駅(23番出口)から徒歩5分 |
営業時間 | 17:00~24:00 |
定休日 | 不定休 |
ホームページ | https://tromper.info/ |
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