【北海道・すすきの】ここはもはや札幌じゃない⁈本場メキシコの風を感じる『VIVA LA VIDA』

　札幌市内でも開発の進む注目の地域・創成川イーストエリア。この場所で2015年にオープンして以来、多くのお客様が通う人気のメキシコ料理店が『VIVA LA VIDA』です。本場・メキシコから仕入れた食材と北海道の特産品を組み合わせた料理は、どれも目新しく、日本人の口に合う絶品ばかりです。店名・外観・内装・料理…すべてにこだわりが詰まっている同店の人気の秘訣に迫ります。

“ワクワク”するメキシコ料理店

　今回紹介する『VIVA LA VIDA』は、札幌市営地下鉄南北線・すすきの駅から徒歩５分、東豊線・豊水すすきの駅から徒歩３分ほどの好立地の場所にあります。オーナーの中村さんが2015年12月に開店したメキシコ料理の専門店です。
　中村オーナーは、10代の頃から飲食の道に進み、ヨーロッパを中心に様々な国の料理を学ぶうちにメキシコ料理に強く惹かれ、この分野を追求してきたそうです。全国でも珍しい本格メキシカンの店をと勉強を重ね、35歳の時に念願だった独立を果たしました。そんな中村オーナーは、自他ともに認める、数十年来の“メキシコフリーク”。メキシコの歴史や文化にも詳しく、その知識がお店づくりにも影響をあたえています。例えば、店名の“VIVA LA VIDA”とは、メキシコを代表する近代画家フリーダ・カーロの晩年の名作のタイトルに由来しているとのこと。“すばらしい人生”を意味するこのタイトルの作品を死の直前に残したフリーダの人生観に感銘を受けて、この店名にしたいと以前から決めていたそうです。

　「日常とは全く別の“夢の国”にいるようなワクワク感をお客様に堪能してほしい」と中村オーナー。鮮やかな黄色の外観を見れば、ここが札幌だと忘れてしまうほどの異国情緒を感じることができますよね。店内には、メキシコの音楽が流れ、伝統的なメキシコ家具や雑貨が置かれていて、外の世界から一変した独特の空気が流れています。１階と２階に35席ほどがあり、夏には２階のテラス席も解放するといいます。

本格的な味わいにハッとする！

　お店の魅力は“ここでしか食べられない料理とお酒”を楽しめる点です。代表的なメキシコ料理の“タコス”も、同店では現地からトウモロコシの粉“マサ”を仕入れて、本場のレシピでトルティーヤを焼いています。焼きたてのトルティーヤは、トウモロコシの風味が別格で、今まで食べたタコスとは全く違う味わいを試せます。タコスの具は、北海道産の地鶏のほか豚や牛、ラム肉、魚など豊富に揃います。隠し味のビネガーが効いた特製ソイソースをかけていただくのが、お店流の食べ方なのだとか。また、このトルティーヤ生地を揚げて、アボガトソースをディップする“ワカモレ”もおすすめです。サクサクの食感と舌触り滑らかなアボガトソースが絶妙で、お酒もついつい進んでしまいます。

　また、“札幌モーレ”も外せない一品です。モーレとは、メキシコの伝統的な郷土食で、焼いた鶏肉に甘くないチョコレートに唐辛子やナッツなどを合わせたソースをかけたもの。コクのあるソースが動産の香ばしいグリルチキンによく絡み、奥深い旨味が波となって口の中に押し寄せます。こだわりが詰まったこの一皿は、来店したらぜひ食べてほしい渾身のメニューです。この他にも、食用のサボテンを使った料理など、他店ではお目にかかれない珍しいメニューを数多く提供していますよ。

珍しいお酒で“サルー！”と乾杯

　お酒もメキシコ色の強いラインナップになっています。メキシコ産のワインは市場にはなかなか出回らない、貴重な銘柄も。また、メキシコを代表するお酒“テキーラ”も豊富に揃います。希少価値の高いプレミアムテキーラを飲むことができるお店は日本ではあまりないそうなので、お酒に強い方は是非レモンと塩を片手にストレートで味わってみてくださいね。本場と同じように“サルー！（ご健康を）”と乾杯して楽しみましょう！

北の地から“メキシコ”を発信

　他に類を見ない“本格メキシカン”というジャンルを札幌に根付かせようと奮闘する中村オーナー。前例がない分、苦労したこともあったそうですが、ずっとご自身が思い描いていた夢が“現実の形”となって営業していることに日々幸せを噛み締めているといいます。
　「メキシコ料理に馴染みがない方もまだいらっしゃると思います。今後は、もっとこの札幌でお店を浸透させていき、ゆくゆくは２店舗目も視野に入れていきたいと考えています。」と話してくださいました。

　お店では、中村オーナーの趣味でもあるサッカー観戦を店内の大画面にてパブリックビューイングする日もあるそうです。
　日常から離れ、メキシコの風を肌で感じられる同店で、絶品料理と貴重なお酒とともに、皆さんもワクワクする楽しいひと時を過ごしてみませんか？