【福岡・鶴田】言葉では表現できんけん、一度『素うどん 華ちゃん』で食べてみんしゃい!
福岡市の南に位置する鶴田にオープンした『素うどん 華ちゃん』。オーナーの中山さんは、もともとはサラリーマンでした。「息子と飲食店をやりたい!」という長年の夢を叶えたのがこのお店です。今は息子さんが店長を務めています。ここは、愛情たっぷりの絶品うどんと中山さんの飾らない人柄が魅力のうどん屋さんです。
研究を重ねて生まれた独自のうどん
――今回、初めて飲食店を始められたとのことですが、オープンしてみていかがですか? 嬉しかったことはありますか?
「嬉しいことはね、お客さんがスープを残さないことかな。いろんなパターンで50回は試作して、たまたま「おっ!?」っていうのができたんよ。」
――スープまで! それは相当美味しいってことですね。どんな材料で出汁を取ってるんですか?
「カツオと昆布といりこね。人の舌って違うやんか。だけん、合う人と合わない人っていうのはおるやろうけど、合う人は8割以上作りたいので、砂糖であったり塩であったり、いろんな配合を変えながらやね。」
――ちょっとずつちょっとずつ。
「そう。それで「おっ!?」っていうのができたけん、これでいこうかって。」
――なるほど。じゃあ麺はどうですか?
「麺は生で注文を受けてから湯がく。やけん多少のお時間はいただきます。」
――太麺ですか? コシはありますか?
「今から食べさせるけん待って。コシ有りかどうかは自分で決めて。」
――わかりました(笑)。
「だけん、茹で時間も麺のベストマッチでそこに合わせたね。それ以上かかるものは作りたくなかったんよ。普通、うどんって10分15分とか湯がかないかんけん。」
――そんなに湯がくんですか?
「そう。でもそんなにお客さん待たせられんやん?だけん博多うどんってのは1回湯がいとうのを温めるけん、コシがなくなるわけ。それが博多に定着しとると。でもウチが生麺を使うのはコシにこだわっとるから。ウチはギリ、お客さまを待たせれるギリの時間で、でも6分くらいかかる。」
このウマさは食べてみないとわからない!
――人気のうどんトップ5は何ですか?
「ごぼう天、丸天、ぶっかけ、牛すじ、肉うどん……ごぼう天が1位やね。」
――ごぼう天とか丸天の特徴ってあります?
「ごぼう天は薄いね。うどんにごぼう天も丸天もつけちゃるけん食べてみい。うちの特徴ってのがわかるけん。よそと違うけん。ちょっと待っとき。」
――そうですね、食べてみないとですね(笑)。
「うちの、ざるとか冷たいうどんはレモンで食うんよ。麺つゆがあるっちゃけど、それにレモンを入れてちょっとあっさりと食べていただくっていうね。ぶっかけも一緒たい、そのまま食べてもいいっちゃけど、それは好みたいね。2種類の味が楽しめるようにしとうわけ。」
――めちゃめちゃ珍しいですね。なんでレモンをつけようと思ったんですか?
「それはおじちゃんが好きだから。もう昔からざるうどんにはレモン入れよった。……ほれ、食うてみい、これがかけうどんとごぼう。」
――いただきます。……優しい、味が。普通のうどんと違う。なんかじわーってきますね、これ。後味がなんかまろやか。
「リピートしたくなるように作ったんよ。また食べたいねって思ってもらわんと。これがうちのスープ。でもなんて言っていいかはわからん(笑)。」
衝撃の丸天は絶対に食べるべき
――確かにこのおいしさは……なんて言っていいかわからん(笑)。
「そやろ? で、これがうちの丸天。今揚げたと。」
――え~? これ、めちゃめちゃ珍しいですね。こんなの見たことない。めっちゃ美味しそう。
「だけん、見らなわからんと。普通の丸天と違う。特徴っていうのはそういうことなんよ。」
――熱っ! けどめっちゃ美味しい! やばいですね、これ、超美味しい。丸天すごい!
「天ぷらのうまさってそこたい。よその天ぷらと違って、うちの天ぷらは固くないのよ。」
――ほわほわしてる。これは食べんとわからん! そしてごぼう天も美味しい。なんかバラバラしてるから食べやすいっていうか、細いから食べやすい。めっちゃ美味しい! クセになる。
「こっちが牛すじ。そのレンゲにスープを取って、とりあえず乗せてみて食べてみ。そしたらだいたいそんなうどんだってのがわかるけん。」
――ん~、ショウガが効いてる。牛すじも美味しい。ちょっとショウガのパンチがあるっていうか。……ん~でもやっぱり丸天、これ私、衝撃!
「ね? これ説明せいっつって無理やろ。食べてもらわんとしか言えんとよ。」
――ごぼう天と丸天はダントツですね。ごぼう天って普通丸いのがドカッて来るじゃないですか? で、それが汁に浸かるとサクサク感がなくなってしまうんですよ。でもこれはちょっとずつ食べれるから、サクサクしたまま食べれるのがすごくいいところ。
「コシはどうよ?」
――コシは……めっちゃあるわけじゃないけど、ツルっとしている。博多うどんと讃岐うどんの間くらいかな。本当にいい意味でクセがないっていうか、万人受けする感じです。
完全オリジナルのうどんで店を増やしていきたい
――実際に食べさせていただいて、ホントにびっくりしました。私すごく好きです、このうどん。どこで修行したんですか?
「修業はしとらん。1週間だけ店長さんが知り合いのうどん屋で動き方を教わってきただけで。」
――ホントですか? それはすごいですね。逆に固定概念がないからこそ作れたうどんなのかな? だってこんなうどん、食べたことないです。あそこに似てるね、っていうのがない。
「完全オリジナル。」
――そう、オリジナル。これ、もっとたくさんの人が食べられるようにしてほしいな。
「そうね、この店は孫娘の名前を取って『華ちゃん』なんよ。で、もう1人下の孫娘の名前の店を作らないかん。そうせんと、孫がひがむやん? ここで経験積んで、基盤作って、都会でも勝負できるところまで高めていかんと。」
――ということは、もう次のお店の名前は決まってるんですか?
「決まってる。『実(ミノリ)ちゃん』。もう1個作るのが夢。」
――素敵な夢ですね。どんな具にもマッチするスープと絶品のトッピング……これが流行らないはずないと思います。美味しすぎて、スープも全部飲んでしまいました! そしてこの丸天とごぼう天の味……ホントに幸せです。ごちそうさまでした!
店舗名 | 素うどん 華ちゃん |
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住所 | 福岡県福岡市南区鶴田3丁目10-28 |
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電話番号 | 092-710-1715 |
アクセス | 西鉄バス 鶴田(福岡市)バス停留所から徒歩1分 |
営業時間 | 11:00~15:00 / 17:00~20:30 |
定休日 | 火曜日 |
ホームページ | https://udon-noodle-shop-430.business.site/ |