開店情報

【福岡・大牟田】魚持ち込みOKの『ひよこ食堂』。実はシフォンケーキが名物ってホント!?

 かつては炭鉱の町として栄えた大牟田は、明治日本の産業革命遺産が世界文化遺産に登録されるなど、歴史ある土地です。西は有明海に面しており、東は山に囲まれているため、海の幸と山の幸が豊富なエリアです。

 2018年3月にオープンしたひよこ食堂では有明海の新鮮な魚が食べられると聞いて、早速お邪魔してきました。出迎えてくださったのは代表の隠塚さんです。

釣り船のオーナーが開いた食堂

――隠塚さんは釣り船のオーナーさんなんですよね?

 「もともとはITの会社を経営していました。でもせっかく人を育てても、育てたそばからやめていく業界なので、ITだけで続けるのはなかなか難しいと感じてたんです。ちょうどその頃、釣り好きの人と一緒に海釣りに行ったら、メチャメチャ釣れたんですよね。それまで釣りなんて一度もしたことがなかったんですけど。だから沖に出れば魚が釣れるんだって思いました。その後調べてみたら、船が思ったより安く買えることが分かったので、貯金をはたいて船を買って、免許をとって釣り船を開業したんですよ。」

――すごい行動力ですね!

 「でも何にも知識がないので、全く釣れないんですよね。お客さんに何も釣らせてあげることができなくて、開業当初は散々怒られました(笑)。」

――そんなに釣れないものなんですか?

 「1匹も釣れなかったです。実は釣りって潮を読むとか海底を読むとか、いろんな知識がないとなかなか難しいんですね。ホントに安易に始めたので、周りの人からもすぐ辞めるだろうと言われていました。でも釣り船の最初のお客さんがすごくいい人で、釣りについていろいろ教えてもらうことができたので、数カ月間勉強して何とか持ち直すことができました。今8期目なんです。」

――釣り船は経営が順調なんですね!そんな隠塚さんが、今回どうして食堂を開いたんですか?

 「釣りって朝早くに出かけて、港に戻ってくるのは夕方になるので、自宅に帰りつくのは夜の9時とか10時になってしまうんですよ。お風呂にも入りたいしご飯も食べたいけど、釣ってきた魚の処理をしないと鮮度が落ちてしまうじゃないですか。でも、鱗や内臓をとるだけでキッチンが汚れるし、片付けも大変です。いくらかお金を出してでも、魚の下処理ができるところがあったらいいなっていう気持ちが釣り船の開業当初からあって、今までは近くの飲食店にそういうお客さんの依頼を受けてもらってたんです。今回、そこの担当が独立したいからお店をつくって欲しいと相談されて、自分たちで受け皿を作ることにしました。」

――だから看板に魚持ち込み料理って書いてあるんですね。

 「釣り船で釣りを楽しんだ後は近くの温泉でゆっくり疲れを癒してもらって、僕らがその間に魚の下処理をしておけば、お客さんにも喜んでもらえます。そのままここで宴会もできますし。」

――ちなみにお店の名前はどうして『ひよこ』なんですか?

 「船がリトルワンっていう名前なんです。ひよっこっていうような意味合いなのでそのつながりと、うちの料理長もまだ若いので、「お互いひよこという名前がお似合いだね。」なんて話から『ひよこ食堂』になりました。」

みんなの“嬉しい”がここにある

――ひよ子食堂は朝から夜までずっとお店を開けているんですね。

 「うちのキャッチコピーは“財布に優しい定食屋”なんですよ。朝でも夜でも同じメニューが食べられます。例えばアラ炊き定食を注文するときに「アラ炊きだけ先にください。」って声をかけてもらえれば、アラ炊きと小鉢をつまみに1杯やってもらって、最後にご飯とみそ汁で締めるっていう使い方もしていただけます。そうすれば1,200円くらいで済んじゃいますよね。」

――順番は変えられるってことですか?

 「追っかけで出せますよ。結構そういうニーズもあります。」

――定食っていうと普通はまとめてくるイメージですが、分けて出してもらえるのは良いですね。会社帰りにちょい飲みしやすそう。

 「JRの駅前なので、仕事帰りに定食とビールっていうスタイルが定着すると嬉しいですけどね。夜は単品と焼酎の方も多いですね。ちょっと居酒屋っぽい感じで使っていただいてます。」

――刺身定食が1,000円っていうのもリーズナブルですね。……あ、アラカブ定食もある!私、大好きなんです~。アラカブはどんなふうに調理するんですか?

 「アラカブは普通煮つけにすることが多いと思うんですけど、実は刺身がおいしいんですよ。甘くて歯ごたえがあって。ただ、僕が頑張って釣ってきてるので、なくなったら終わりです。アラカブのためだけに船を出したりしてます。アラカブは1日寝かせた方がおいしいんで、朝釣ったら下処理して、翌日刺身にしてます。」

――熟成させる感じなんですね~。あ、メニューにはお肉料理もありますね。

 「店の名前が『ひよこ』なだけに、鶏肉を中心に扱っています。あと卵もかなり良いものを仕入れています。この卵、ぷりんっとした黄身のハリがホントにすごいんですよ。『おかわり卵セット』で卵かけご飯もできるので、一度は試してみていただきたいですね。」

――うわ~、それはまた魅力的ですね!

 「チキン南蛮には、この卵をたっぷり使ったタルタルソースがかかります。大牟田はタルタルがすごく好きで、イカフライにタルタルがかかったイカ弁当がソウルフードみたいになっているせいか、すごく人気があります。あと、この卵を使ったシフォンケーキもぜひ食べていただきたいんですよ。」

奥さまのシフォンケーキは大人気

――食堂でシフォンケーキですか?

 「うちの奥さん、お菓子作りがすごく好きなんですよ。家族でカフェに行ったりするんですけど、やっぱり家で食べるケーキの方がおいしいんですよね。市場ではどんな評価なのか試しに出してみたら、これがなかなか評判で。今は1ピースで販売しているんですが、今後はホール販売もしたいと思っています。」

――ひよ子食堂なら、カフェタイムにシフォンケーキでゆっくりお茶もできるんですね。お店の雰囲気もカフェっぽいし、くつろげますね。

 「幼稚園や学校も近いので、お迎え前のお母さんたちの休憩スポットに使ってもらえたら嬉しいですよね。シフォンケーキは食感がふわふわで、でもしっとりしていて優しい味です。いろんなお店を食べ歩いて研究を重ねた自信作なんですが、皆さんおいしいと言ってくださるので、味に間違いないと思います。」

――奥さまへの愛が言葉からにじみ出ているところが素敵です!昼はランチ、午後はカフェ、夜はちょい飲みといろんな使い方ができるお店なんですね。さらに釣った魚の調理をしてもらえて、そのまま大宴会も可能!まさに至れり尽くせりです!

 「ランチもディナーも女子会も、マルチに使える食堂です。釣りをセットにしたレクリエーションにも対応できるので、ぜひお気軽にお問い合わせください。」

【開店ポータル特典】
 注文のさいに開店ポータルサイトを提示すると、ソフトドリンクが1杯無料になる特典をいただきました。大牟田駅から徒歩1分とアクセスもバッチリです。ぜひ一度ご利用ください!

店舗名 ひよこ食堂
住所 福岡県大牟田市不知火町1-4-10
電話番号 0944-69-9218
アクセス JR鹿児島本線・大牟田駅から徒歩1分
営業時間 11:00〜21:00
定休日 なし
ホームページ http://hiyokosyokudou.com/
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