【福岡・高宮】元ホテルマンがもてなす絶品ネパールカレーのお店『NAAN HOUSE』

　福岡赤十字病院の斜向かいにインド・ネパール料理のお店『NAAN HOUSE（ナンハウス）』が新たにオープンしました。個性的なナンが名物ということで、早速お邪魔してきましたよ！お話しいただいたのは、オーナー店長のサントスさんです。

長年の夢を形に

――サントスさんはネパールのご出身だそうですね。日本にはどのようなきっかけでいらしたんですか？

　「ネパールにいたころ、日本人と会う機会があったんです。日本人は礼儀正しいし、彼らと話をしていると日本に興味が湧いてきて、日本に行ってみたいと思ったのがきっかけです。ネパールの大学ではホテルの勉強をしていました。日本に来てからは日本語学校に行って、それからホテルの専門学校に行って、その後は全日空のホテルでホテルマンをしていました。」

――すごいですね～！ホテルではどんなお仕事をされていたんですか？

　「その時はフロントの仕事をしていました。海外からのお客さまも多かったですけど、ホテルでは日本のマナーや日本人向けの接客を学ぶことができました。」

――ホテルでいろいろな経験を積んで来られたんですね。今回が初めての飲食業ということですが、もとから「飲食店をしたいな～。」という気持ちはあったんですか？

　「そうですね～、ネパールでホテルの勉強をしているときから「自分の店を持ちたい！」「レストランをやりたい！」という気持ちはありましたね。」

バラエティに富んだナンの数々

――早速メニューを拝見しているのですが、スパイシーポテトチーズナンとかキーマアルナンとか、珍しいものが多いですね。このドライフルーツナンも初めて出会いました。これは他のネパール料理のお店によくある、デザート感覚で食べられるナンですか？

　「デザート的に食べることもできますが、ナッツがたくさん入っているので、どちらかというと普通のナンと同じようにカレーにつけて食べるナンですね。うちのナンはカレーに合わせるためのナンなので、よそのお店ほど甘くないです。」

――つまり、ナンは食事として考えているんですね。ちなみに一番人気のナンはどれですか？

　「チーズナンが一番人気ですね。ランチでもチーズナンセットが良く出ます。」

――やっぱり！実は私もナンの中ではチーズナンが一番好きなんですよね～（笑）。チーズナンセットには何がついているんですか？

　「まず、カレーがマトン・チキン・キーマなどの中から1種類、選ぶことができます。そしてチーズナンとサラダとラッシーがセットになっています。チーズナンスペシャルセットというのもあって、こっちはカレーが2種類選べます。さらにご飯もついています。」

――スペシャルセットはチーズナンにご飯もついているんですか？結構お腹いっぱいになりそうですね。

　「ですね（笑）。これでも足りない方はプレーンナン、またはご飯のおかわりができますね。」

――え？？おかわりができるんですか？

　「そうですね。ランチは全ておかわりができるようになっています。みんな1回くらいはおかわりしますね。たまに3～4回する人もいます。」

――すごい！リーズナブルにお腹いっぱい食べられて、お客さんが喜びますね。

ディナーメニューも盛りだくさん

――このお店にはインドカレーとネパールカレーがあるそうですが、この違いは何なんですか？

　「インドカレーはドロドロしていて、ナンと一緒に食べやすいです。ネパールカレーはサラサラしているので、白いご飯と混ぜて食べるのにいいですね。」

――そういう特徴があるんですね～。でも確かにドロッとしていた方がナンにつけて食べやすいかも。カレーの種類もいろいろあるし、ディナーのセットもたくさんあるので迷っちゃいますね。夜はどのセットが人気ですか？

　「ネパールセットが人気ですね。こちらはネパールの家庭で食べるさらさらしたカレーです。ネパールでは“ダル”という豆のカレー。それからマトンかチキンのカレーと、白いご飯、それからサラダとドリンクがつきます。ネパールのカレーを知っていて好きな人は、日本人でもダルを良く食べますね。」

――日本人にもウケが良いんですね。個人的にはマトンってちょっと匂いが気になるイメージがあるんですけど、お店ではマトンカレーって出ますか？

　「ネパール人はマトンが好きなのでよく出ますね。日本人も最初は匂いを気にする方もいますが、実際に食べてみると、思ってるほどの匂いはないと思います。一度食べてみてハマる方もいらっしゃいますよ。」

――日本人は食わず嫌いが多いかもしれませんね～。これは一度チャレンジした方が良いですね！

バーとしての利用も可能

――よそのお店に比べると、一品料理の種類がたくさんありますね。

　「夜はお酒を楽しむお店としても使っていただけます。おつまみ的にはスープモモっていう、スープに餃子を入れたものがあります。ネパールでよく食べられている料理です。餃子の中にはチキンのミンチや野菜が入っています。」

――へぇ～、おいしそうですね！スープは何のスープですか？

　「ゴマやスパイス、それから大豆など、いろいろ入っています。あと酸っぱいの……何て言ったらいいんでしょうね？日本では見たことないんですけど、梅みたいなものを干して粉にした物があるんです。それをネパールから持ってきてスープに入れてるんです。」

――なるほど～。そうすると少し酸味があるスパイシーなスープってことですね。冬場は体が温まって良さそうですね。

　「あ～、このスープは冷たいんですよ。熱々の餃子を冷たいスープに入れて食べるので、夏でも冬でも食べられるんです。」

――スープが冷たいんですか！？面白いですね！

　「辛いのが好きな人にはチリモモが良いと思います。ピリ辛の餃子でビールなどのアルコールに合いますよ。」

――そうか、バーだからお酒を飲みに来るお客さんもいるんですね。どんなお酒があるんですか？

　「日本のビールとネパールビール、ウィスキー、ラム、ジン、ウォッカ、白ワイン……それからカクテルですね。」

――ネパールのビールってどんな味なんですか？

　「ネパールビールは日本のビールと違って、ちょっと辛口ですね。マトンの干し肉をスパイスで炒めた“スクティ”という料理と一緒に飲むのが僕は好きですね。しっかり食べてたっぷり飲みたい人には2時間の飲み放題や食べ放題のコースもあります。イベントや演奏会に使えるステージや、大画面モニターで映像を楽しむこともできます。皆さんの要望にできる限り応えたいと思っているので、ぜひ一度ご来店ください！」

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