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【東京・上石神井】練馬野菜のフレンチを和食器でいただく『和フレンチKomorebi』

 東京都練馬区。上石神井駅から徒歩5分のところに、フランス国旗ののれんを掲げた一風変わったフレンチレストラン『和フレンチKomorebi(こもれび)』があります。

 こちらは純然たるフレンチでありながら和食器を使い、お箸でいただく“和フレンチ”のお店。新鮮な練馬野菜を使用しているのも同店の魅力の一つです。

 オーナーシェフの林さんにお話をうかがってきました。

さまざまな料理を作り続け辿り着いた道

 林さんは幼いころから料理に興味を持ち、フレンチの専門学校へ進みました。卒業後には渡仏して、フレンチのお店で修業した経歴もあります。帰国後はスペインバル、イタリアン、カフェレストラン、料理教室の講師など、食に関わることは一通り経験してきたそうです。料理人人生も22年を超え、42歳となりました。

 「ここを人生の節目として、自分の店を持とう。」そう考えた林さんが選んだ料理は、やはりフレンチでした。フレンチの可能性、技術の高さ、懐の深さは世界一だと感じたといいます。親日的でさまざまな技術を取り込めるところも魅力的だったそう。

 そうして、日本人に親しみやすい和食器を使い、お箸で食べ、日本人の舌に合う“和フレンチ”の世界を創造したのです。そこには、日本の未来を考えた深い理由がありました。

後継者不足の日本の文化を守りたい

 現在、日本の伝統工芸である和食器の職人は後継者不足に悩み、その技術も途絶えようとしているそうです。そこで林さんは和食器を積極的に使用し、その良さを広め、伝統工芸を少しでも盛り上げられたらと考えました。

 また、10年以上住み続けた練馬区に貢献するため“練馬野菜”を使用し、都産都消を盛り上げることにしました。農家の後継者不足もまた深刻な問題だと考えたからです。

 この練馬野菜の和フレンチと和食器の融合は、フレンチの可能性を広げることになりました。白い磁器を使用し、その白い皿を彩るために色鮮やかなソースで絵を描くように飾り付けるフレンチ。林さんはこのソースの意味に疑問を持っていたといいます。そこで登場するのが、和食器です。

 「絵が描かれていて彩もある和食器ならば、無駄な細工は必要なく素材の味を活かすことができる」

 こうして、和食器を取り入れ林さんの目指す料理の在り方が完成したのです。

物件探しにはひときわこだわりを

 林さんは自分の作った独創的な料理を、どうしても自分で説明したいという思いがありました。それを叶えるには、カウンターをメインにした“顔が見える細長い店”が理想でした。

 20軒ほど物件を見て回ったところで、条件のいい物件と出会ったそうです。それが、いまお店が入っている物件です。
 お店が入る以前は、美容室とバーが並んだ2つの物件でしたが、壁を打ち抜いて理想の長方形の店舗に改装。6名掛けの個室も一部屋作ることで、理想通りの店舗の姿に仕上がりました。

 その内装はまさに和仏折衷。竹籠の照明や木のぬくもり感じる木目、壁には藁を練り込んだボードを使用し、和の雰囲気を醸し出しながらも、ワインレッドの椅子など洋を感じる内装を取り入れています。

 テーブルの敷き紙には和紙を使い、季節に合わせて毎月変わるそうです。そして、なんといっても入口のフランス国旗ののれんが象徴的です。この絶妙な味のある店内でいただく和フレンチは、林さんにしか作り出せない独創的なものとなっています。

東京産食材を中心とした日本とフランスの融合

 最も象徴的な和フレンチをご紹介します。それが“トリュフと練馬野菜の炊き込みご飯”。

 フランスのトリュフと日本の主食・ご飯、練馬野菜を、東京しゃものブイヨンと昆布だしで炊き込んでいます。これぞ、日本とフランスのいいとこどり!三重県の焼き物・萬古焼(ばんこやき)のおひつで一晩寝かせたこだわりの一品を、林さんが丁寧に説明してくれます。

 “あきる野市秋川牛カイノミ富士山溶岩ステーキ”は、その名が示す通り、あきる野市の黒毛和牛・秋川牛の希少部位であるカイノミを使用したほぐれるほど柔らかいステーキです。

 富士山の溶岩プレートでレア気味に焼き上げることで、不要な脂をよく吸い遠赤外線効果で柔らかく仕上がるのだとか。この肉を使用するにあたって、専門の精肉店とかなり交渉を重ねたそうで、林さん渾身の一品です。

 「食を通して、地域に新しい価値観を広めたい。」という思いもあり、季節限定メニューとして、ジビエを提供することも。
 ジビエはフレンチの王道で、12月~2月がメインの季節を感じられるメニューです。上石神井ではジビエを提供するお店はほかになく「折角来たからには食べよう!」と、初めて召し上がったお客さまにも好評だったそうですよ。

日本独自の表現“木漏れ日”

 店名の『komorebi』の由来は、林さんが元々空の写真を撮影するのが好きだったことからきています。中でも木漏れ日のあたたかさが好きなのだそう。さらに、“木漏れ日”という表現の単語があるのは日本だけ。この“日本独自の単語”というのも気に入って店名に採用したといいます。

 開店当初、親しい人たちからは「“木漏れ日”なのに昼間はやらないの?」との指摘もあったという同店。しかしこだわりの朝採れ野菜を使っているため、食材が夕方にならなければ揃わないこともあり、ランチ営業が難しい状態でした。そういった問題をクリアし、2018年1月からはランチのコース料理提供がスタートしています。ディナーよりも手頃な価格で楽しめると好評です。

 土地柄ゆえに、ご高齢のお客さまの利用も多いという『和フレンチKomorebi』。これまでに訪れた最高齢のお客さまは、なんと102歳だったとか。和食器とフレンチの融合というコンセプトが、ご高齢のお客さまにとって親しみやすくもあるのでしょうね。

 肩肘張らずに自然体で食べられるフレンチです。一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

店舗名 和フレンチKomorebi(こもれび)
住所 東京都 練馬区上石神井1-39-25 メゾンヤマザキ1F 
電話番号 03-6904-8797
アクセス 西武新宿線 上石神井駅南口から徒歩5分
営業時間 ランチ12:00~15:00(LO14:00) /ディナー17:00~00:00(LO23:00)
定休日 日曜・祝日(金曜・土曜が祝日の場合は営業)
ホームページ http://r.goope.jp/komorebi2017
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