【福岡・赤坂】五感で楽しむ本格イタリアンと空間デザインが織りなす『Ristorante fanfare』とは
福岡市営地下鉄空港線の赤坂駅3番出口を出て2ブロック先を左に曲がると、左手の建物2階に見えてくる本格イタリアンを味わえるお店『Ristorante fanfare(リストランテ ファンファーレ)』にお邪魔してきました。
階段を上ると、ガラス張りの扉から広々としたオープンキッチンが出迎えてくれました。同店のシェフ・梶原さんと、空間デザインを手がけた(株)FANFAREのクリエイティブディレクター・甲斐さんが今回の取材に応じてくださいました。
シェフの梶原さんは、大分県日田市で7年イタリア料理の下積みをし、イタリアのフィレンツェにある、Ristorante alle Murate(リストランテ アッレ ムラーテ)で6年の修行を経て、東京・銀座にあるアルマーニ/リストランテで副料理長を務められた方です。
―――今回どうして福岡での開店を決心されたのでしょうか?
「東京で働いてるときにそろそろ独立かなと考えていた際、全国で企業ブランディングや空間デザインを手がける株式会社FANFAREと出会ったのがキッカケです。料理人として多くのお客さまをお迎えし、料理をサーブしてきましたが、やはり本格イタリアンとなると少し緊張した感じで料理を食される方が実はかなり多いんです。緊張してしまうと、どうしても料理を味わったり、愉しんでもらうことが難しいのではないかと感じておりました。そこで、福岡にあるFANFAREや物件との出会いもあり、今回の開店を決めました。」(梶原シェフ)
―――FANFAREと梶原シェフはどのように出会い、今回の出店になったのでしょうか。
「実は、株式会社FANFAREの代表と、シェフの梶原は兄弟なのです。会社としては、もともと建築設計からスタートしたデザイン事務所ということで、個人住宅や店舗などの建築設計をはじめ、インテリア、家具、ロゴ、Webに至るまでさまざまなデザインを手がけています。一言でいうと、トータルデザインを行う会社です。そんな事業内容から、飲食店の新規事業に立ち会うケースが多くデザインをさせてもらうことが多々あります。クライアントのニーズから、デザインコンサルだけでなく、店舗やクリニックの開業支援、ブランディングの新たなノウハウを蓄積するためにも今回この飲食事業を展開することになりました。」(甲斐さん)
―――お店のコンセプトを教えてください。
「“五感をデザインする”をテーマに、『Ristorante fanfare』をデザインさせていただきました。目で、音で、香りで、味で、手触りで、梶原シェフの料理を愉しんでいただけます。目で料理を愉しんでいただけるよう、派手な装飾はせず料理を引き立てる木目のテーブルにし、料理ができあがっていく様子が見えるオープンキッチンを中心に配置してあります。ですので、料理の香や音も同時に愉しんでいただけるかとおもいます。味は梶原シェフに安心してお任せできるので、私たちはデザイナーとして空間や料理を演出する食器などの素材感も含め、すべて一貫したコンセプトのもとデザインしております。」(甲斐さん)
「株式会社FANFAREがトータルデザインをしてくれるので、安心してお店作りをすることができました。お皿も全て九州にこだわり、有田焼と波佐見焼を利用し、お店のロゴマークを刻印したお皿もあります。それに見た目だけでなく、機能性もしっかりと考えてデザインされているんです。最終デザインが仕上がった際に、常に“使い勝手は良いか?不便ではないか?オペレーション的に問題はないか?”などを気遣ってくれるんです。冒頭でも話しましたが、私どものお店では、かしこまらずに料理をカジュアルな雰囲気で愉しんでもらえるように心がけておりますが、印象や雰囲気がくだけすぎないようにとか、サービスのホスピタリティなどにも配慮してもらっています。」(梶原シェフ)
―――料理についてご紹介してもらえますか?
「ランチとディナーの両方をおこなっていますが、そのときに入荷した新鮮な素材を調理して提供していますので、実は固定の料理というのが存在しないんです。すべてコースのスタイルで、3種類ご用意しております。食材に合わせて料理が変わるので、週替わりであったり、早ければ日替わりなどでも料理が替わることがあります。コースによっては魚や肉、パスタも3種類の中からお選びいただけます。デザートのティラミスやレモンタルトなどは、定番で提供しています。」(梶原シェフ)
「私も事務所が近くなので、ランチタイムなどはよくお店を利用しています。毎回素材を活かした本場のイタリアンを、カジュアルにいただくことができるので1人の客としていつも利用させてもらっています。それと料理のコースの名前が、セーミナ、ジェンマ、フィオリトゥーラの3つなんですが、それぞれイタリア語の意味で種まき、芽吹き、開花という意味があるんです。まずは、セーミナのコースで初めて来店されたお客さまの心の中に種をまき、いずれ開花をたのしむようにイタリア料理を味わってもらえたらという意味合いをこめています。」(甲斐さん)
―――今後の展望についてお聞かせください。
「まずは、今のお店で多くの方に九州の素材を活かしたイタリアンを愉しんでもらいながら、九州素材の味わいやイタリア料理の良さを発信していきたいと思っております。また、イタリア料理の発信地としてだけでなく、アプローチの角度を変えた店舗展開や、料理人の育成なども大切にしていきたいです。福岡の方はもちろん、県外からのお客さまのお越しもお待ちしております。」(梶原シェフ)
店舗名 | Ristorante fanfare |
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住所 | 福岡県福岡市中央区大名2-10-39 2F |
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電話番号 | 092-707-0650 |
アクセス | 地下鉄空港線赤坂駅から徒歩4分 |
営業時間 | ランチ 11:30~15:00(L.O.14:00)、ディナー 18:00~22:30(L.O.21:00) |
定休日 | 不定休 |
ホームページ | http://www.ristorante-fanfare.com |
SNS | |
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