【北海道・札幌】和牛がこの値段で食べられるの？！『焼肉ダイニング 肉の方程式』のコスパの秘密は人脈にあり

　すすきのエリア、札幌市電・資生館小学校前駅で新たにオープンした焼肉店『焼肉ダイニング 肉の方程式』。
　和牛や国産牛がリーズナブルに食べられると話題の同店は、2019年4月の開店以来、早々にリピーター客で賑わいを見せています。

　安さの秘訣を探ると浮かび上がってきたのは、オーナーの経歴と人脈です。ここにしかない魅力に溢れた『肉の方程式』を取材しました。

飼糧販売の経歴を強みに

　今回紹介する『焼肉ダイニング 肉の方程式』は、資生館小学校前駅から徒歩３分ほどの場所にあります。こちらは、オーナーの山下さんが、2019年４月５日に開店した、和牛・国産牛を取り扱っている焼肉店です。

　北海道出身の山下さん、実はご実家が飼糧販売の会社を営んでいるそう。ご自身も、道内をはじめ東北から九州まで全国津々浦々の食牛を育てる牧場を周り、飼糧の取引をしてきたといいます。その中で培ってきた牛に関する知識や生産者さんとの人脈を、より多くの方のために活かせる仕事はないかと思いついたのが、焼肉店の経営でした。

　「さまざまな牧場とお付き合いがあり、色んな農家さんの肉を特殊ルートで仕入れられるのが強みです。仲介業者が減ることでコストも抑えられますし、農家さんの想いや育て方をお客さまにしっかり伝えられられます。」と山下オーナーは微笑みます。

一押しは秋田牛と福島牛

▲ヒレ

　提供しているお肉は、日本の在来種のみをかけあわせた和牛と、国内で飼育された国産牛です。中でも、おすすめは“秋田牛”と“福島牛”だそう。

　日本有数の米どころである秋田県で育つ秋田牛は、飼糧の一部に米を加えて育てているのが特徴です。米を食べて育つことでオレイン酸が増加し、口溶けが良く滑らかな舌触りの肉質になるのだとか。

　一方の福島牛は、山下オーナーにとって開店を意識するきっかけになった、思い入れの深いお肉。原発事故以降に起きている風評被害を前に、オーナー自らが目の当たりにした“審査の安全性や肉自体の品質の良さ”をきちんとお客さまに伝えたいと、強い想いを持っておすすめしている牛肉だといいます。

希少な和牛のホルモン

　和牛のホルモンも売れ筋です。特殊なルートで一頭分仕入れており、とても新鮮なものを食べられます。

▲サガリ

　得に、横隔膜の部位のサガリやハラミは、一頭から取れる量が限られているため、メニューに登場するとすぐに売り切れてしまうそう。全く臭みがない和牛のホルモンは、ホルモンが苦手な方にもオススメですよ。

　食感とジューシーな旨みが人気の小腸は、ぜひ注文したい逸品です。お店で使用しているロースターは遠赤外線が発生し、じっくり焼き上げるため、余分な脂を落としてくれるといいます。ホルモンのおいしさを引き立ててくれると評判です。

秋田の銘酒で焼肉が進む！

　焼肉といえば、ビールやハイボールが好相性ですが、お店では日本酒も推しています。それが、秋田牛をきっかけに仕入れが決まった秋田の“新政酒造”の銘酒たちです。

　1852年創業の同酒造は、地元秋田はもちろん全国的にも人気の高い美酒を作り続けている老舗酒蔵。ボトルもお洒落なNo.６シリーズや、出荷時期が限られている貴重な銘柄・佐藤卯兵衛といった、個性的な美酒がズラリ。いずれも入荷の本数が限られているため、品揃えが気になる方はオーナーまでご質問くださいね。

サイドメニューとコースも

　
　このほか、豊富なサイドメニューにも注目です。オーナーの奥さまお手製の“韓国風味たま”や、テイクアウトも可能な“ライスバーガー”の注文率が高いといいます。

　また、２名様から予約ができるコース料理もあります。飲み放題がセットになって5,000円からとお財布に優しい価格帯です。

肉の方程式を楽しめる店

　最後に、開店ポータルをご覧の方に向けて、山下オーナーからメッセージをいただきました。

　「肉のおいしさは、生産者の努力、餌、育て方、血統が掛け合わさることで生まれてくると思い、『肉の方程式』との店名を考えました。秋田牛や福島牛などの厳選した和牛をお楽しみください！」

▲イチボ

　皆さんも、和牛と国産牛がリーズナブルにいただける同店へ、ぜひ足を運んでみてくださいね。