【北海道・札幌】お米のストーリーを知ることで愛着が湧く！米屋『ocoge』でお気に入りのお米を見つけよう♪

モノが溢れる時代だからこそ、身近な“お米”の価値を見直してみませんか？今回は、札幌で今年６月に開店した『ocoge』をご紹介します。こちらのお店は、お米を専門に扱っている小売店です。“どんな環境でどんな生産者が作ったのか”や“香りや粘り、味わいの特徴は？”など、販売しているお米について詳しく話を聞きながら、好みの種類を見つけることができます。お洒落な外観も、扱うお米の種類も“一風変わったお米屋さん”の同店について、店主の佐藤さんにお話を伺ってきました。

お洒落な雰囲気のお米屋さん

『ocoge（おこげ）』は、地下鉄東西線・東札幌駅から歩いて２分ほどの場所にあります。お洒落な外観の同店は、ガラス張りになっていて外からでも中の様子がうかがえるので、どなたでも気軽に立ち寄ることができます。中へと足を踏み入れると、温かい人柄の店主・佐藤さんが迎えてくれます。もともと佐藤さんは、お店を開店する以前はお米の食味の評価をする仕事をしていたのだとか。全国各地のお米述べ500〜600品種を試食し、米の粒の形・香り・硬さ・粘りといった違いを判断していたといいます。お米と関わりの深い仕事をしていたからこそ、米の“美味しさ”だけでなく、そのお米ができるまでのバックボーンを含めた新しい視点での“お米の価値”を多くの人にも知ってもらいたいと、同店を開店することにしたそうです。

“お米のストーリー”を聞くべし！

同店では、主に北海道内で育てられたお米を買うことができます。お米を品種で選ぶという方も多いと思いますが、同店で推しているのは“お米の生産者”です。お米の種類や値段が書かれた商品表示も、品種ごとではなく生産者ごとに分類されています。同店を訪れたら、お米がどんな風に育てられたかという“お米のストーリー”を聞くのがベスト。佐藤さんとの楽しいおしゃべりで、お米のできるまでを知れば、これまでのお米に対するイメージも向上すること間違いなしです。

例えば、倉田農場の“おぼろづき”は、「初めて食べたときはその美味しさに感動した。とにかく香りがいいお米で、育てているのは優しい性格の倉田さん。倉田さんは、お米を収穫した後、“除湿した常温の空気“で乾燥しているんですが、これは“お米にとっても優しい”方法なんです。稲を木の干竿にかけて天日干しする昔ながらの“はぜかけ“に近い風味を楽しむことができますよ。」と、一度話出せば興味深い内容が出てくる、出てくる…。他にも、天体が趣味の“ほし”好きの北山さんが育てているお米“ななつぼし”の話や、いくらの醤油漬と合わせるなら粘りが強いものより粒が立つ品種の方がおすすめといった話など、佐藤さんの話すお米のストーリーはどれも興味が湧くものばかりですよ。

11月に入ってからは、今年の新米が顔を並べていますので、こちらもオススメです。お店では、お米の食べ比べなどのイベントも開催していて、実際に自分の舌で味を確かめることもできます。興味のある方はお店のFacebookなどで確認してみてくださいね。

食品ロス削減の取り組みも

お店では“サルベージ・パーティー”という取り組みも行っています。もともと“サルベージ”とは、海で沈没船などを引き上げる作業のことだそう。“サルベージ・パーティー”は、一般の家庭で眠っている“使われていない食材”を集めて、プロのシェフがそれらの食材を使った料理を振る舞うという取り組みだといいます。実はこの“サルベージ・パーティー”を開催するには、サルベージ・プロデューサーという資格が必要なのだとか。現在は、同店の佐藤さんを含めて北海道内には３人しか資格を持った方がいないそうです。サルベージ・パーティーに参加することで、楽しみながら食品ロスについて考える、いいきっかけになりそうですね。

“ご飯をもっと楽しく♪”

佐藤さんは以前から、お米を購入する際に“値段”を重視している方が多いという印象を持っていたそう。「値段という価値観だけでなく、お米を食べ比べることで味の違いを感じたり、どんな風に育てられたかを知ることで、改めて“お米と向き合う機会”になっていただければ嬉しいです。主食としての“ご飯”が皆さんにとってもっと楽しいものになるようお手伝いいたします！」と話してくださいました。

同店では、お米とご飯の友をセットにしたギフトセットなども買うことができます。また、お米の精米の仕方による味の違いや、炊飯器の違いでどう味が変わるかなどのワークショップも開催する予定だといいます。皆さんも、『ocoge』で新しいお米の選び方をしてみてはいかがでしょうか。