【北海道・千歳】からだに優しい素材でつくるベイクショップ『sayu no bake』で、焼き菓子を楽しむ
北海道中央バス・北栄小学校バス停留所から徒歩8分のところに、アレルギー持ちの方でも安心して食べられる焼き菓子専門店が出来ました。2018年12月7日オープンの『sayu no bake(サユノベイク)』です。
同店はオーナーの東さんが、アレルギーや健康を気にする方でも食べられる焼き菓子を作ろうと考えて始めたベイクショップです。
添加物やトランス脂肪酸を使用しない、からだに優しい素材でつくる焼き菓子を販売しています。東さんの活動が、地元の方々に嬉しい変化をもたらしているようです。
アレルギーで大好きなケーキが食べられない!
東さんは大のスイーツ好きで、子どもの頃からスイーツを手作りしていました。そんな東さんがからだの変調を感じ始めたのは、会社員として働きはじめてから。自律神経を崩し、ひどい肌荒れとかゆみに襲われ、大好きなスイーツもアレルギーで食べられなくなってしまいました。
会社を辞めた後は、カフェやケーキ屋に転職。しかし、ケーキという繊細なスイーツは、性格的に向いていないことを痛感したそうです。
「私はお菓子作りが好きだと思っていたんですけど、ケーキは全然上手に作れなくて。“私が好きなのはざっくり焼いた焼き菓子なんだ”ということに気付いて、ケーキ屋は辞めてしまいました。」
その後アレルギーでも食べられる焼き菓子を独自に研究し、試行錯誤の末、ついに理想の焼き菓子を作ることに成功しました。漢方薬でアレルギーを治療中だった東さんは、主治医の先生に自慢の焼き菓子を振る舞いました。すると、意外なアドバイスを受けたのです。
「コーヒーも好きだし、焼き菓子も好きだし、仕事にしないの?社会貢献になるよ。」
最初はその話を聞き流していた東さんでしたが、“社会貢献”という言葉に心を動かされたのだそう。そして、「もしベイクショップを作ったらこんなお店にしたいな。」という夢をノートに書きだしたそうです。すると、急に運命が動きだし、東さんは一軒の飲食店の中に“間借り”という形で、自分のベイクショップ『sayu no bake』をオープンすることになったのです。その後、現在の場所に移転オープンしました。
四つ窓の可愛い店舗に一目ぼれ
この物件に決めた理由をうかがったところ、東さんはこう答えてくれました。
「東京のベイクショップで見た四つ窓の店舗にそっくりだったんですよ。可愛くて、すぐに“ここにします!”って、決めてしまいました。一目ぼれですね。」
漆喰の白い壁と、素朴な木のぬくもりを感じるインテリア。憧れのベイクショップが、現実のものとなりました。想像以上に可愛い店舗に仕上がったと話します。
ベイクショップにハマって食べ歩き
東さんとベイクショップとの出会いは今から4年前。SNSで見た可愛い写真がきっかけでした。その後、東京で実際に訪れた際、そのかわいさにカルチャーショックを受けました。
「最初、“なんだこれは!”と思いましたね。“こんなお店北海道にはない!”って。そこからハマってしまって、いろんなお店を食べ歩きしました。一口にベイクショップと言っても、ナチュラル風からアメリカ風、イギリス風にフランス風と、さまざまなお店がありました。食べ歩きしていく中で、好みのベイクショップを見つけました。」
ベイクショップとはケーキ屋のようにショーケースにきれいに並べるお店とは異なり、棚の上などに山盛りに積んで販売する焼き菓子専門店です。
取り扱う焼き菓子はスコーンやマフィン、クッキーなどの、ざっくり焼いた焼き菓子がほとんどで、クリームはあまり使いません。気取らないスイーツのため、普段使いのおやつとして手軽に食べられるのが特徴です。
体調と気分に合わせて無理のないものを
『sayu no bake』の焼き菓子は、アレルギーや健康を気にする方に優しいスイーツ。しかし、すべてのアレルギー物質を排除すると、おいしい焼き菓子が出来ないことを東さんは知っています。
「スイーツを食べる時間って幸せな時間だと思うんです。喜ばしい時間に満足感がないと寂しいじゃないですか。だから、“これはダメだ”じゃなくて、体調と気分で食べられるものを選んでほしいと思っています。」
材料のほとんどは、国産で無添加の食材を選んでいます。白砂糖やトランス脂肪酸は一切使用していません。どうしても使うことを避けられないアレルギー物質は、代用できる材料を探して作っているのだそう。
例えばチョコレート。チョコレートには添加物が多いので、オーガニックでカカオ成分の高いものを厳選して使用しています。そのため、家族の中にアレルギーを持った人がいても、それぞれが食べられるスイーツを選んで一緒におやつの時間を過ごせるのです。
チーズケーキが起こした奇跡の感動秘話
東さんの焼き菓子は、からだが弱くてスイーツを楽しめない人々に感動をもたらします。ここで、一つの奇跡のお話をしましょう。
ある日、東さんのもとに、チーズケーキを買い求めて来たお客さまがいました。そのお客さまの話では、病気で入院しているお姉さんがいて、もう味もわからなくなってしまい、何も食べられなくなってしまったのだそうです。そして、そのお姉さんが最後にチーズケーキを食べたいとリクエストしたので、『sayu no bake』にやってきたのでした。
そうして、同店のチーズケーキをお姉さんに食べさせると、なんの味もわからなくなっていたはずのお姉さんが、「チーズケーキの味がする。おいしい。」と、涙を流して喜んだのだそうです。
「このほかにも、私の知らないところでいろんな出来事が起きているみたいです。そういう話を聞くと、“社会貢献”という初心を思い出しますね。経営のことを考えたり、欲張ったり落ち込んだりすることもありますが、皆さまの声を思い出すと、振り回されずに営業できます。気にせずのびのび。余ったら配ればいいんです!」
好きなものを食べられない苦しみがわかる東さんだからこそ、困っている人に寄り添ったおいしい焼き菓子で、人々を幸せにできるのかもしれませんね。
「細く長く、1人でも2人でも食べてくれる人が居れば続けたいと思っています。ぜひ当店の焼き菓子を食べてみてください。」
今までスイーツを諦めていた方こそ、『sayu no bake』の焼き菓子を試してみませんか?もしかしたら“食べられる感動”に出会えるかもしれませんよ。
店舗名 | sayu no bake(サユノベイク) |
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住所 | 北海道千歳市北栄1-25-8 ホワイトバーツ 1F |
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電話番号 | 090-5222-0453 |
アクセス | 北海道中央バス 北栄小学校バス停留所から徒歩8分、JR千歳線千歳駅から徒歩17分 |
営業時間 | 11:00~18:00 |
定休日 | 月曜日・木曜日 |
ホームページ | https://sayunobake.wordpress.com/ |
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