【奈良・広陵町】日常にシェフとイタリアンを。出張料理人が手がける町のイタリアン『La Ciclo』
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黒ネコのキャラクターがかわいらしい『Pancake&Coffeeそらみる』。広陵町といえばこちらのカフェと言われるくらいの人気店で、お食事系からスイーツ系までさまざまな種類のパンケーキが楽しめます。
そんなカフェに水・木・金のディナータイムのみ、町のイタリアン『La CicloLa Ciclo(ラ・シークロ)』がオープンしました。
出張イタリアンとは?オーナーシェフの思いとは?
同店の経営とともに出張料理も行っているシェフ。
料理内容はフルオーダーでリクエストや予算に応じて対応してもらえます。自宅やパーティ会場など、どこにでも出張してイタリアンを作ってくれます。調理器具、食器なども持ち込んでくれるため、キッチンを貸し出すのみで本格的なイタリアンのコースが楽しめるのです。
後片付けもしてくれるので、お店に行ったような気持ちで食事をすることができますよ。
「おうちでのご飯を少し特別にするお手伝いをさせていただいてます。お子様から年配の方までそれぞれの好みに合わせたイタリアンを作ります。呼んでいただければ、世界中どこでもどんな状況でも料理させていただきますよ!」
代表であり、オーナーシェフの池田さんは、笑顔でにっこりお話してくれました。
出張料理といえばなんだかセレブのイメージですよね。
シェフが自宅で料理をしてくれるなんて夢のようなお話。高額な料金がかかるのではと思ってしまいます。
そんな思いを良い意味で裏切るように、池田さんの出張料理はなんと3500円からオーダーできるのです。
”いつもの食卓で特別を味わう”をコンセプトに、年配の方や子育て中の方、体調を崩されている方などさまざまな理由で家を出ることができない方々の喜ぶ顔が見たいと、日々、出張しているのです。
元々イタリアンのお店でお仕事をしていた池田さんが出張料理をはじめたきっかけは、小さなお子様を持つお友達に、家に来て料理を作ってほしいと頼まれたことからです。その際にとても喜ばれたことが印象に残ったそう。
そして、ご両親が体調を崩されて家を出ることが難しくなったこともあり、”自宅でおいしい料理を食べたい”、”料理を作って欲しい”と思う人はたくさんいるのではと思い、本格的に出張料理をスタートしました。
『Pancake&Coffeeそらみる』でお店を開いた理由とは?
出張料理をもっと広めたいと考えた池田さん。
しかし世間のイメージではまだ、出張料理は敷居が高いと思っている人が多く、他人を家にあげるのが怖いと言われることもあったため、お店を持つことで信用を作っていこうと考えます。
出張料理も並行するなら、毎日お店を開くことはできないためどこか間借りできる店舗はないかと探し始めます。そんなときにご縁があって出会ったのが『Pancake&Coffeeそらみる』のオーナー谷矢さんでした。
池田さんの思いを伝えると、「ぜひやってみて!広陵町を一緒に盛り上げよう!」と、すぐに始めることが決まったそう。
広陵町出身である池田さん。
ご両親も昔は、この地で洋食屋さんを営業されていたそう。そのため広陵町でお店を持てることがとても嬉しいと話してくれました。
お店では出張料理とは違う定番のイタリアンを
お店は水・木・金のディナータイム(18:30~)のみオープンします。
イタリアンのメニューは出張料理とはコンセプトが違い、定番メニューで構成されています。
いつもと違う空間で定番イタリアンを楽しんでもらい、出張料理ができることを知ってもらうのを目的としています。
旬の野菜やお魚を使うメニューもあります。
この日の旬メニューは”アオリイカのカルパッチョ”。
釣り好きでもある池田さんは、釣り仲間からいただいた魚やご自身で釣った魚を使うこともあるそう。
池田さんのおすすめはパスタ。
出張料理ではいつもさまざまな食材でパスタを作り、みなさんに喜ばれています。
”魚介とモッツラレとバジルの冷製パスタ”は、フレッシュなトマトとエビ、イカなどシーフードがたっぷりです。
こちらは、自家製のじっくり煮込んだトマトソースが自慢の”アマトリチャーナ”
ジューシーでやわらかい”牛肩ロースのステーキ”もいただきました。
フランスの田舎のパン屋さんをイメージしている『Pancake&Coffeeそらみる』の店内はとても落ち着くモダンな空間。カウンター席もあるため、一人でふらっと立ち寄っても気軽に本格的なイタリアンを食べることができますよ。
出張料理は社会貢献にもなる
おひとりさま、女子会、高齢者の会、診療所、施設などさまざまな場所に出張している池田さん。なんらかの理由で家を出ることができない人たちに特別な時間、思い出を作っています。
ひとり暮らしや高齢者のお客様のところで料理をするときは、体調にも気遣い、もし何かおかしな点に気づいたら診療所の方に話をするようにしているそうです。
小さいお子様がいらっしゃる家庭では、お子様に作る料理の相談をされることも。
そしてお客様の自宅で料理をしていると調理の仕方に興味を持ってくれる方も多く、料理を教えてほしいとのリクエストで料理教室も開催することになったそう。
『La Ciclo』という店名は、イタリア語で”輪”。たくさんの方とご縁を繋げて輪になっていきたいとの思いでつけられました。
イタリアンシェフという肩書きにこだわらず、柔軟に、お客様と一緒に楽しみながら料理を作っていきたいと話す池田さん。
これからもさまざまな場所でお子様からご年配までたくさんの方を満足させていくことでしょう。
あなたの自宅でシェフがリクエストに応えて料理してくれる、そんな出張料理が定番になる日はもうすぐかもしれません。
■文、写真・Masako
店舗名 | La Ciclo(ラ・シークロ) |
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住所 | 奈良県北葛城郡広陵町笠274番地5(Pancake&Coffeeそらみる) |
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電話番号 | 0745-55-3225 |
アクセス | 近鉄田原本線箸尾駅・近鉄大阪線築山駅から車で8分 |
営業時間 | 【水・木・金】18:30~22:00 |
定休日 | 月・火・土・日 |