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沖縄

【沖縄・松山】バー×ラーメンという新たな挑戦!グラスで飲みたいほどおいしい『Ramen Bar ウナカーラ』のスープ♪

 ダーツバーやアニマルバー、駄菓子バーなど、最近はユニークな業態のバーが増えていますよね。那覇市松山にある『Ramen Bar ウナカーラ』も、そのひとつ。バーにいながらラーメンが食べられる、ありそうでなかったお店です。

 夜遅くから翌朝まで営業している同店は、同業者のみなさんにも人気のラーメンバー。あっさり味の清湯スープがおいしい、特製の塩ラーメンが味わえます。
 今回は、オーナーの大見謝(おおみじゃ)さんにインタビューしてきました。

いろいろな「顔」を持つラーメンバー

  ウナカーラとは、スペイン語で“顔”を意味します。ふつうのバーとしての顔、ダーツやカラオケができるアミューズメントバーとしての顔、そしてラーメンバーとしての顔。いろいろな顔を持つ同店に、ぴったりの名前ですね。

 「耳に残る店名って、だいたい3文字から5文字なんですよね。少ない文字にどれだけ意味やインパクトを込められるか、という基準で名前をつけました。」

 2018年10月に『ウナカーラ』をオープンする前、大見謝さんは海外に住んでいました。故郷・沖縄に自分のお店を開くのは、昔からの夢だったそうです。
 もちろん自分でお店を経営するとなれば、雇われているときとは違う悩みが出てきます。それでも「自分で決めたことを自分でやりたい」という意志が、背中を押しました。

 当初はふつうのバーを開こうとしていた大見謝さんですが、たくさんのコンセプトバーがひしめく中で、なにかインパクトが欲しいと考えました。
 そこでひらめいたのが、バー×ラーメンという新感覚のお店。カクテルグラスにラーメンを入れたロゴが、なんともユニークです。

食事もお酒も、アミューズメントもおまかせ!

 「僕、お客さまの顔を覚えるのが得意なんですよ。また来てくれた方には、“2回目ですよね!”って話しかけてお名前を聞いてます。名刺なんて消耗品だから、はじめましての方にはだいだい渡してますね(笑)。」と大見謝さん。

 カウンターの照明は、少し明るめになっています。なぜなら、暗すぎると料理の色がわからず、おいしく食べてもらえないから。
 お店の奥は、カラオケやダーツをする団体のお客さまが多いため、照明は暗め。同じフロアの中でも、利用シーンを考えて明るさを変えています。

 「ラウンジとかが入ってるビルなので、大人世代のお客さまが多いですね。一番年配の方だと57歳かな。もちろん、20代や30代の若い方もいますよ。」

 営業時間が長いため、前半は40~50代の大人世代、後半は若い世代と、時間とともにお客さまの層が変わってくるのだとか。
 シメのラーメン店がないこの周辺では、『ウナカーラ』はサラリーマンたちにもありがたい存在。夜遅くから翌朝まで開いているため、同業者が休憩の合間に来てくれることもあるそうです。

 同店では、バー利用のお客さまと食事利用のお客さまが半々くらい。週に3~4回顔を見せてくれる常連さんもいるそうです。
 チャージ料金はお酒を注文すると300円、食事やソフトドリンクのみだと無料になります。飲み放題の場合はチャージ料金が500円にアップしますが、ミニラーメンが無料に。これはうれしいですね。

自慢のスープはチェイサーで飲むほどおいしい!?

 『ウナカーラ』で提供しているラーメンは、塩ラーメンのみ。黄金色に透き通った清湯(チンタン)スープは、お店で仕込むこだわりの味です。
 清湯スープは白湯スープと違って保存がきくため、注文をいただいてから一つひとつ温めています。提供には少し時間がかかりますが、待つ価値アリのおいしさです。

 同店のラーメンは、麺とカエシ(タレ)以外はお店で手づくりしています。麺は、セントラルキッチンで『ウナカーラ』のために作ってもらう縮れ麺。新鮮なうちに味わってほしいから、最低限の数しかストックしません。

 スープはあっさりなのに芯が通った味で、最後まで飲み干したいおいしさです。お酒を飲んだ後、チェイサーとしてこのスープを飲む方もいるのだとか。
 春は梅塩ラーメン、夏は冷やしラーメン、冬はからだが温まる担々麺など、季節限定のメニューも登場します。

 「沖縄の気候に合わせて、年3回くらい季節のラーメンを考えていきたいです。ラーメンに合うお酒は?って聞かれるんですけど、悩んじゃいますね。だって、お客さまの好みですから(笑)。」


▲マーボー丼(600円)

 丁寧に手包みした餃子、パリパリの皮からとろりと具があふれる春巻など、サイドメニューも自家製です。折箱も用意しているので、お持ち帰りもできますよ。

 「僕、2年くらい沖縄から離れて、おととし帰ってきたばかりで。海外での生活が濃かったから、その前に知り合った人たちのこと、忘れちゃってたんです。そんな彼らがオープンのお祝いに来てくれたときは、本当にうれしかったですね。」

 お客さまの中には、何年ぶりの再会かわからない中学や高校の同級生たちも。離れていた人たちとお店を通してまたつながれたことに、大見謝さんは幸せを感じています。

バー×ラーメンという新世界の扉

 『ウナカーラ』は、SNS以外での宣伝をしていません。グルメサイトも広告も使わず、SNSでの発信と口コミだけを頼りに、お客さまを集めているのだとか。

 「こういう変わったコンセプトのバーは、2、3年後…もしくは今すぐにでも、真似をする人が出てくると思うんですよ。そのときネット上になにも載せてなかったら、“元祖”って名乗れる気がして(笑)。リスクはあるけど、おもしろいよなって思います。」

 バーでラーメンを食べるという付加価値は、ふつうのバーやラーメン店では味わえません。お店の雰囲気も楽しみつつ、新鮮な気持ちでラーメンを食べてほしいと大見謝さんは話します。

 「お店に入ったときは、“本当にここでラーメンが出てくるの?”って雰囲気かもしれません。でも一度、実際に足を運んで体験してほしいなって。だまされたと思って食べてみたら、イメージがガラッと変わりますよ!」

 シックなバーで味わえるのは、ナッツでもレーズンバターでもなく、ラーメン。夜更かしして訪れたい『Ramen Bar ウナカーラ』で、マスターの一杯に酔いしれてみてください。

店舗名 Ramen Bar ウナカーラ
住所 沖縄県那覇市松山1-33-3 京ビル4 2-B
電話番号 080-6494-2816
アクセス ゆいレール県庁前駅から徒歩11分
営業時間 21:00~翌6:00 ※変更となる可能性があります
定休日 木曜日
ホームページ https://tabelog.com/okinawa/A4701/A470101/47023467/
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