開店情報

【沖縄・松尾】豚肉文化の沖縄に新たな風!『やきとん 満壘』県産豚のやきとんを肴にお酒が進む!

 ラフテーやソーキそば、テビチなど、豚肉料理のバラエティならどの都道府県にも負けない沖縄。新たな豚肉グルメに出会える居酒屋が那覇にあります。

 2019年3月にオープンした『やきとん 満壘(まんるい)』は、焼き鳥ならぬ“やきとん”が食べられるお店。沖縄県産の豚を使ったやきとんは、パリッと香ばしくてお酒が進みます。一本食べたら誰もがハマる、話題のやきとん居酒屋にお邪魔してきました。

お客さまに、満面の笑みで帰ってほしくて

 横浜出身のオーナー・鈴木さんは、20歳のころにロサンゼルスへ留学しました。焼き鳥店やラーメン店を運営する日本の企業で働き、現地で12年ほど生活したそうです。

 そんな鈴木オーナーが、「ロスで学んだことを活かして、自分のお店を」とオープンしたのが『やきとん 満壘』。

 お店の名前は、ご自身のファーストネーム「壘(るい)」から取っています。

 「来てくれたお客さんがみんな満足して、満面の笑みで帰ってくれたらいいな…と思って、“満”という漢字をつけました。」

 お客さまはやきとんでお腹とこころを満たし、自分はその売上でご飯を食べる。たくさんのお客さまの存在があってこそ自分も満たされるのだと、鈴木オーナーは考えています。

 「作る人と食べる人、みんなの心にしあわせが満ちてほしい」そんな願いが、屋号から伝わってきますね。

日本の食文化を、観光地で多くの人に広めたい

 「僕、沖縄には今までぜんぜん行ったことがなかったんですよ。まだ、住んで4か月くらいです。」

 以前から鈴木オーナーには、“たくさんの観光客が訪れる場所で、日本の食文化を伝えていきたい”という想いがありました。

 この場所を選んだのは、人通りが多くて活気があり、盛り上がっている街の姿に魅力を感じたからだそうです。

 居抜き店舗だったため、内装工事はご自身の手で、友人に手伝ってもらいながら進めてきたそう。

 「大変だったけど、そのぶんお店に気持ちが入りましたね。」と鈴木オーナー。

 苦労してかたちにしたお店だからこそ、思い入れもいっそう強くなるのでしょう。

 「日本人、外国人を問わず旅行で来てくれる人が多いから、“何日間いるんですか?”ってお話しするんですよ。その何日かの間に、何回も何回も食べに来てくれる方がいて。やっぱり、リピーターがたくさんついてくれるのが一番うれしいです。」

 月1回の沖縄旅行のたびに、お店に顔を見せてくれる常連さんもいるのだとか。

県産豚のやきとんが、こんがりじゅわ~っとお酒に合う!


▲ばら(180円)、かしら(180円)

 “鳴き声以外はすべて食べる”と言われるほど、沖縄の人たちは豚肉が好き。焼いて煮込んで炒めて、さまざまな調理法で余すことなく食べています。

 ところがやきとんは、豚肉文化の沖縄でもまだ一般的ではありません。

 「“やきとんって何?”って、よく言われます(笑)。東京では流行ってるんですけどね。僕もはじめて食べたとき、“おいしいな、これ!”って感動しました。」と鈴木オーナー。

 『満壘』では、沖縄県産の豚を使ったやきとんを11種類提供しています。お値段は、ひと串100円~250円とリーズナブル。ゴーヤ、長いも、おくらなどの野菜焼きにも、県産の野菜を使っています。


▲自家製つくね(250円)

 それでは、同店で味わうべきおすすめ料理を3つご紹介しましょう。

 まずは、 しっかり焼いて旨味を閉じ込めた“ばら”。噛んだ瞬間、甘い脂がじゅわっと口の中に広がります。
 次に、大葉がふわりと香る“自家製つくね”。串焼きでつくねといえば鶏を思い浮かべますが、『満壘』では豚のミンチを使います。卵黄をたっぷり絡めて、まろやかなおいしさを楽しんでくださいね。


▲てっぽう

 3つめは“てっぽう”(180円)。てっぽうは1頭から150~300gしか取れない希少なホルモンです。豚の直腸なのですが、切り開いたときのかたちが鉄砲に似ています。表面はこんがり、中はぷりぷり。心地よい弾力と、噛むほどに広がるコクが人気の逸品です。

 「やきとんは、タレか塩を選んでいただけます。基本的には僕が“こっちがおいしいよ”って思うほうをお出ししますが、お客さんから要望があればそれに応えます。」

 このほか、バゲットに濃厚なかに味噌を塗った“かに味噌トースト”(200円)、臭みのない“タン刺し”(680円)など、料理長こだわりの一品料理も楽しめます。

 “本日のおすすめ”として登場する、日替わりの料理やお酒も見逃せません。

 どれを食べよう、何を飲もうと迷う時間も、居酒屋での醍醐味ですよね。

本当においしいものを、低価格で

 せんべろのお店ではないため、お客さまの年齢層はどちらかというと高め。若いカップルよりも、夫婦で訪れる方が多いそうです。
 「せんべろ街だと、本物のビールじゃなくて発泡酒を出してるお店が多いんですよね。うちでは本当においしいものを出したいから、ビールはドラフトビアです。」

 料理もドリンクも、本物をリーズナブルな価格で提供してお客さまに喜んでもらう。鈴木オーナーは、いつでもその気持ちを忘れません。

 企業の一従業員として働いていたころと違って、いま立っているのは自分のお店。やきとん居酒屋としての誇りをもって、アジア圏などに店舗展開していきたいとのこと。

 「沖縄に来たときは、うちに元気をもらいに寄ってください!」と、鈴木オーナーは笑顔で話してくださいました。

 白いのれんの奥からは、おいしい匂いと楽しげな笑い声。行きつけにしたくなる『やきとん 満壘』で、ジューシーなやきとんを心ゆくまで頬張ってくださいね。

店舗名 やきとん 満壘
住所 沖縄県那覇市松尾2-10-20
電話番号 080-3989-9312
アクセス ゆいレール牧志駅から徒歩約10分
営業時間 18:00~23:00
定休日 なし
ホームページ https://tabelog.com/okinawa/A4701/A470101/47024095/
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