【大阪・本町】厳選されたジャパニーズワインをそろえたカジュアルイタリアン『トラットリア RUUUST』

　『トラットリア RUUUST（ルースト）』は、2017年4月に靭公園近くの四ツ橋本町にオープンした空間を贅沢に使ったゆったりと過ごせるレストランです。屋内と半屋外に座席がある開放的なお店で、ランチやディナーは、グルメやオシャレに敏感な近隣のOLさんたちで賑わいます。特徴的なのはワインが全てジャパニーズワインということ。シェフがワイナリーに直接足を運んで厳選したジャパニーズワインと、素材を大切にしたお料理をご紹介します。

「U」が多い？『トラットリア RUUUST』

　なんだか“U”が多くない？と思われた方もいらっしゃるのでは？店名『RUUUST』の由来は、英語の“Roost（止まり木）”。3つのUを組み合わせて、朝・昼・夜の時間帯ごとに異なる食事スタイルを表しています。3つのUは、人々が楽しそうに食事している口元にも見えますね。

　店内には壁際のソファー席のほか、中央にはカウンターのように使える大きなテーブルがあります。座席間隔もゆったりしていて天井も高く、開放的な雰囲気です。大きなテーブルは長さだけではなく幅も広く、中央には植物が飾られていますので向かいのお客さんも全く気にならない気配りがされています。

選りすぐりのジャパニーズワインを取り扱う

　『RUUUST』で提供されるワインは全て日本で作られたワインです。シェフの片岡大吾さんが国内のワイナリーに足を運んで選びぬいた思い入れのあるものばかり。実際にワイナリーを訪れて「これは！」と思ったワインは、取引のある酒屋さんに仕入れをお願いしてお店に入れてもらっているとのこと。

　近年海外でも評価の高いジャパニーズワインですが、ワイン好きの方でも初めて目にするボトルもあるのではないでしょうか。試飲もできますので、ぜひ味見させてもらいましょう。

　大阪の河内地域はぶどうの産地。この地で100年以上の歴史を刻むカタシモワイナリーの“たこシャン”も扱っています。たこシャンはたこ焼きとあわせても美味しい大阪のスパークリングワインです。シュワシュワ～とはじける辛口のスパークリングワインは確かにソースものにも合いそうですね。限定生産品ですので、ぜひ『RUUUST』でお楽しみください。

低価格で色んな種類が楽しめる

　カウンターのショーケースには、“チケッティ”と呼ばれるベネツィアのワインのお供が並びます。一つひとつが200円（税込）とプチプライスなので色んな味が楽しめるのも魅力です。中央の大きなテーブルはおひとりさまのちょい飲みに最適。チケッティとグラスワインでお仕事終わりの一杯をどうぞ。

他ではお目にかかれない珍しいチーズも

　写真は“ブッラータ”というイタリア・プーリア州のチーズ。日本ではなかなか見かけない珍しいチーズです。新鮮なモッツァレラの中に生クリームと更に角切りにしたモッツァレラが入った、モッツァレラinモッツァレラです。モッツァレラ好きにはたまりませんね。シェフの片岡さんは「まだこのチーズのことをご存知というお客さまにはお会いしていません！」とのこと。かなりレアなチーズですが、週末なら遭遇できる確率大です。

素材本来の味をシンプルにいただく

　『RUUUST』は地域のつながりを大切にするお店です。ワインだけでなく食材も地元のものをできるだけ使いたいという思いで選んでいます。パンはご近所に店を構える人気店『パンデュース』のものだそう。コーヒーは京都のスペシャルティコーヒーのウニールを使っています。お野菜は箕面から。良い物をシンプルに味わうのが『RUUUST』流。お肉料理もおすすめ。赤身の旨味を存分に味わえるように、シンプルに仕上げられたおすすめの一皿を提供しています。

パンナコッタの舌触りは感動もの！

　最後はぜひスイーツで締めてください。ウニールのコーヒー豆を使ったティラミスも美味しいのですが、生クリームを低温で2時間かけて焼き上げるパンナコッタのなめらかな舌触りは感動ものです。一気に食べてしまうのはもったいない至福の逸品です。

宿泊者は部屋へ全メニューテイクアウトOK！

　ホテル宿泊者は『RUUUST』のメニューが全てお部屋へ持ち帰り可能です。出張で「一人で食事するのは周りが気になるけど美味しい物も食べたいな。」と思っている方には嬉しいサービスですね。

インスタ映えに敢えて逆行したい

　お料理のインスタ映えが当たり前の昨今ですが、「敢えてシンプルを目指す。」と、シェフの片岡さん。“余計なものが入っていない本物の味を楽しんでいただきたい”との想いを大切にしています。確かにボロネーゼなんて、トマトとお肉以外入っていないというのに（もちろん調味料は使用）、奥深い味が印象的です。
　ぜひクオリティの高い料理を、ジャパニーズワインと一緒に味わってみてください。

■文、写真・みぃ