独立開業を目指す人に朗報!美容院の開業費用が1/10になるサービスがあるらしい
サロン・美容院の開業独立に際しては、資格取得や届出など様々な手続きはあるものの、やはり最もネックとなるのは開業費用・初期費用をいかに捻出するかではないでしょうか。今回は、そんなお困りごとを解決するためのサービス「サロンまるごとサポート」(株式会社BGパートナーズ)についてご紹介したいと思います。
サロンまるごとサポートとは(現在は関東地方のみのサービス提供)
サロンまるごとサポートとは、ビューティーガレージグループのBGガレージが、出店時に必要となる敷金や賃貸契約の保証金、設備費用、内外装の工費などを、一時的に負担してくれることによって、初期費用が抑えられるというサービスです。
なぜ、このようなサービスが可能なのでしょうか。これはBGガレージ側と、テナントオーナーのメリットを説明することでお分かりいただけると思います。
「テナントオーナー」のメリット
1.空き物件のテナント募集をBGガレージが代行してくれるので、借り手が早く決まる
2.契約業務や店舗の借り手の審査をBGガレージが行ってくれるので、手間が省ける
3.サブリース(※)によって空室期間によるリスクを回避できる
※サブリースとは、賃貸マンションなどでよくある一括借り上げ転貸(又貸し)契約のこと。賃貸物件の賃貸契約や保守整備、借主からの苦情の受付などを行う契約で、サブリースを行う会社が物件が空室となる期間でも賃料を補償してくれるため、オーナーの負担やリスクが減ることになる。
サービスを運営する「BGグループ」側のメリット
同グループが運営しているサロンの居抜き物件取扱い数国内最多の「サロン不動産net」の物件を紹介することで、紹介手数料を得られるメリットがあります。
1.独立開業を行う物件の借主と、サブリース契約を行うテナントオーナーから手数料を得られる
もちろんサブリース契約は空室時のリスクをBGグループ側が取ることになるので、テナントオーナーからは手数料が入ることになります。
2.テナントナーナーから居抜き物件を調達しやすくなる
また、物件のオーナーが空室物件のテナント募集を行う際には、ある程度の期間、美容院の居抜き物件としてテナント募集をします。その後、テナントが入らなかった場合にスケルトン化して小売店や飲食店向けに募集を行う場合もあります。こういった物件を居抜きのままで提供することができれば、借主と貸主双方にとってメリットがあるわけです。
店舗側にも大きなメリット!プランは全部で3タイプ
「サロンまるごとサポート」はタイプ別に「店舗まるごとリース」、「内装・設備リース」、「リースバック」3つのサービスがあります。
■「サロンまるごとサポート」
出店時に必要な資金全てに適用できる費用負担を提供しており、新規開店であれば、資金面での問題をクリアできるだけでなく、居抜き物件をより簡単に探すことができ、業者選定や金融機関の審査等の工程を減らすことができるため、スムーズな出店が可能になります。開店してから「もう少し内装や設備に投資したかったけど、初期費用の問題で実現できなかった。」などの後悔をしなくて済むかもしれません。
■「内装・設備リース」
通常初期費用を抑えるために、リース契約を行うサロンの設備機器と内装費の分割支払いを一緒にしたもので、動産の減価償却計算や固定資産税の申告、動産保険の契約、支払いなどを代行してくれるため、手間を省くことができます。独立開業にあたって設備をリース契約する場合は、1つのリース会社が店舗で必要となる全ての機器を取り扱っていれば良いのですが、一部が対象外であったり、契約条件が厳しかったりもするので、そういった部分もBGグループが交渉を行ってくれる点もメリットです。
■「リースバック」
金融機関の不動産担保ローンや動産担保融資とほぼ同じです。2店舗目の開業時に不動産契約の保証金や設備機器などを担保として保証金等に充てられる金銭を現金化してくれるサービスですが、一般的な金融機関と異なり借り入れた金額が負債にならないため、金融機関の借入額を圧迫しません。
まとめ
いかがだったでしょうか。今までありそうでなかったサービスですが、独立開業を目指す美容師やマッサージ師にとっては、かなりメリットのある選択肢になるのではないでしょうか。
・・・もちろんデメリットもある
独立開業する店舗オーナーにとっては資金調達が重要であることは言うまでもありませんが、やはりデメリットもあります。
「店舗まるごとリース」は、物件オーナーと借主の間にBGパートナーズが挟まる形になるので、通常の賃貸契約時に比べて途中解約が困難な場合があります。その他にも賃料の見直しや借主負担の改修の範囲などがサブリースを行う会社(今回の場合はBGパートナーズ)によって定められている場合も多いため、注意が必要です。
また「サロン不動産net」はサロンの居抜き物件には特化しているものの、物件数がそこまで多いかといわれると、実はそうでもないため(このあたりの問題は、不動産業の法律上の問題で、賃貸や売買物件の取引を行う仲介契約において「専属選任媒介契約」という当該物件を取り扱える仲介業者を1社に限定した契約形態が多いことも問題ではありますが…)、そもそも取り扱い物件数が少ないので希望の条件で見つかるとは限らないという点もあります。
リース契約では、初期費用が抑えられる代わりに設備機器の所有権はリース会社にあるため、長期的に見た場合に費用的なメリットがあるとは限りません。つまり、初期費用を自己資金や金融機関、家族や知人、国庫から借り受けられる人は物件と設備を購入するのも一つの手です。もちろん言うまでもありませんが、いずれにしても美容院やネイルサロン、リラクゼーションサロンなどの開業に当たっては綿密な資金計画が必要ということです。