【東京・原宿】日本の文化と技術を世界に発信！『金座和アイス 原宿竹下通り店』の“溶けない”可愛いアイスが話題

　今回紹介するのは『金座和アイス 原宿竹下通り店』です。こちらのお店の看板メニューは、金沢大学が独自開発した“溶けないアイス”。さらに、溶けないということだけでなく、和菓子や日本のキャラクラーをモチーフにした“可愛い形”も注目を集めています。フルーツソースなどで絵や文字を書くこともでき、世界に一つの自分だけのアイスが完成します。美味しくて、楽しい同店のアイスの人気の秘訣に迫りましょう。

“溶けないアイス”を世界に

　『金座和アイス 原宿竹下通り店』は、JR原宿駅から徒歩３分、竹下通りの中にお店を構えています。同店は、天然物研究の権威でもある金沢大学の太田富久名誉教授が中心となって設立した、バイオセラピー開発研究センターが2017年７月に開店したお店です。同社は、果物や野菜といった天然物を調べ、美容や健康といった分野で社会の役に立つような製品を開発・販売しています。太田教授は、様々な研究の中で、いちごに含まれるポリフェノールが乳製品のクリームの保形性を強くする事を発見し、これを利用して溶けないアイスクリームを開発することに成功しました。

　同店は、金沢・ひがし茶屋街にある本店に続き、２店舗目として開店した“溶けないアイス”の専門店です。“この日本独自の技術と文化を発信したい”と国内外からの観光客も多い原宿・竹下通りに店舗の場所を選んだそうです。

日本らしさの溢れるアイス

　『金座和アイス 原宿竹下通り店』のアイスは、溶けないだけでなく“可愛い形”も特徴的です。北陸の冬の風物詩“雪つり”や石川県の正月の和菓子“福梅”をモチーフにしたもの、日本発祥のキャラクター“くまモン”や“キティちゃん”など、子供から大人まで幅広い年齢の方に好まれる形のアイスが店頭に並びます。どのアイスにも共通していることは“日本らしさのある形”ということです。日本文化を発信したいという思いに沿って、日本特有のものに限り今後もバリエーションを増やしていく予定だといいます。味は、バニラやイチゴ、抹茶、チョコレートなど様々な味わいを楽しむことができます。トロッと柔らかい食感も人気で、餅アイスのような口どけは、小さなお子様や年配の方でも食べやすくなっています。

　さらに、これらのアイスにフルーツソースやチョコレートソースで様々な文字や模様を書くことができるというのも、同店ならではの楽しみ方です。友人と来店してメッセージを交換しあったり、時間をかけて本格的な絵をペイントしたりと、お客様それぞれの楽しみ方ができるようです。ただアイスを食べるだけではなく、自分の手でオリジナルのアイスを作ることができるので、いい思い出になりそうですね。フルーツソースは、イチゴとブルーベリーがあり、いずれも糖度45度以上の果実のみを使用した本格的な味わいが人気です。

冬はホットメニューもおすすめ

　“冬場に寒いアイスはちょっと”という方のために、ホットメニューも充実している同店。人気が高いのは、お餅と解けないアイスが入っている“ぜんざい”です。程よい甘さで心も体もぽかぽかになれる、この時期限定のメニューです。他には、暖かいドリンクを湯船に見立てて、解けないアイスを浸して食べる“温泉ラテ”メニューも一押しとのこと。キャラクターが温泉に入っているかのような可愛い見た目も人気で、インスタグラムなどに投稿される方も多いそうです。

復興支援から文化の発信へ

　話題性に事欠かない同店、経営の根本にあるのは“日本への強いこだわりと愛情”であるように感じます。この溶けないアイスが出来上がるまでのきっかけが東日本大震災の復興支援にあったというのも、それを物語る理由の一つとも言えそうです。もともとバイオセラピー開発研究センターでは、被災した宮城県にあった苺農家の集落を支援したいと、食用としては不十分なイチゴを利用したスキンケア商品を開発していたそうです。たまたまこの商品を手に取ったパティシエの方が“お菓子用にもイチゴの加工したパウダーを使用させてほしい”と願い出たため、イチゴポリフェノールの効能が判明したのだといいます。体にいいものをと始めた研究が、復興支援を通じて人の役に立ち、さらにはお店の出店を通じて日本の文化発信へと繋がった、成功事例とも言えそうですね。

　和と可愛いを融合させた店内で、自分だけのオリジナルアイス作りができると話題の『金座和アイス 原宿竹下通り店』、皆さんもぜひ足を運んでみてくださいね。