【東京・ときわ台】次世代の経営者が集結！？『cafe arica』一から作り上げたボローニャ風イタリアンのカフェ

東京都板橋区南常盤台。東武東上線ときわ台駅から徒歩3分ほどのところに、今年6月1日にオープンした出来立てほやほやのカフェがあります。ボローニャ風イタリアンがベースで、メニューは日々開発中という『cafe arica (カフェ アリカ)』です。今回はオーナーの小山さんにお話を伺ってきました。実はこのカフェ、なんと大学の卒業制作！？……なのだとか！

大学の卒業制作として開店

1999年～2000年頃に1年以上イタリアンのお店を経営していた経験を持つ小山さん。しかし、お母様が病気になられたことで、実家のある板橋区に帰ってきたそうです。それまでの経営経験を、もっと専門的に勉強したいと、現在大学で経営学を勉強中なのだとか。
大学では経営プランを立てるところ迄で研究が止まっている学生が多いので、実際にお店を経営することによって“生きた経営学”を研究し、このお店を大学の卒業制作にしよう！という計画を実現したそうです。来春には研究結果を提出しなければならないそう。そのため一からお店を作り始めたところから、ずっと記録を残しています。

通りすがりの人や地元の人に応援されて

お店を作るとき、何もない状態から作り始めたので「今日は○○○○をします」などの情報をSNSでオープンにして、地元の人たちとコミュニケーションをとっていたのだとか。毎日写真を撮り、記録を残していたので、通りすがりの方にも応援され、オープンの日を皆さん楽しみにしてくれていたそうです。
6月1日にドリンクのみの提供という形で仮オープン。その日から毎日一品ずつメニューが増えていくので、常連のお客様たちも楽しみにして、見守ってくれたのが嬉しかったと、笑顔で語ってくれました！

レストランとカフェの中間を目指して

内装は「レストランではできないことをしよう！」をコンセプトにこだわりが詰まっています。椅子やテーブルはあえてバラバラにそろえ、中古の家具で気に入ったものを集めました。中でもソファー席は人気で、とてもくつろげるのだとか。

壁にはご友人のイラストレーターに描いてもらったイラストを飾っていて、これもまたお洒落ですね♪
化粧室には特に力を入れており、車いすやベビーカーも入れる広々スペースに！いずれは子育て中のママさんのために、おむつ交換シートの設置も考えています。中を見渡せば、ひょうたんのライトやスピーカーがお洒落な空間を演出。

こちらのひょうたんのライトは、先日ワークショップを開いて、みんなで作る機会を設けた時、大人気だったそうです。今後はお店で色々なワークショップを開催し、地域の方々と交流を広げたいと意気込みを語ってくれました！

ボローニャ地方のイタリアンをメインに

小山さんは、以前はボローニャ地方のイタリアンを作っていた料理人ということで、メニューはイタリアンを中心としたラインナップです。とはいえ、それだけではありません。なんと！スリランカ人から教わった「スリランカカレー」などもおすすめ料理の一つなんです！

ハーブの葉と一緒に炊いたお米で味わうスリランカカレーは、スパイスが沢山使われていて、バニラが香る優しい味わい♪

日替わりメニューの「本日のピアディーナ」は、ボローニャ地方に伝わる薄焼きパンのサンドイッチ。しかも板橋区はイタリアボローニャ地方と姉妹都市になっているので、そんなところにも運命的なものを感じますね。

こちらの自家製フルーツウォーターは、水に新鮮な野菜や果物、ハーブなどを漬け込んだ爽やかな味わいのドリンク。こちらはセルフサービスでお替りできるそうです。
他にも、自家製しそシロップのソーダ割りや、自家製ジンジャーラテなど、オリジナルドリンクをご用意。ここでしか味わえないこだわりのドリンクです。夜はワインと一緒にお料理が楽しめるお店に…是非夜もお気軽にお立ち寄りください。

地域の人たちの交流の場に

このお店の上の階には外国の方が生活しているので、その縁もあって『cafe arica』では交流の場を設けています。日本語を勉強しに来たけれども、日本人と会話する機会や勇気がない。そうお悩みの外国の方は意外と多いので、その橋渡しをするボランティアをしているそうです。
また、お客様には音大生やミュージシャンの方も多く、いつかお店で生演奏をしてほしいとも考えているとか♪「地域の人たちの自己実現の場として、成長を見守るようなお店にしていきたい」と、小山さんは熱く語ります。

大学で勉強しながらの経営ということで、しばらくは不定期営業となっています。『cafe arica』はまだ始まったばかり。お気軽にお立ち寄りください。次世代の経営者たちが作り上げるカフェ…きっと素敵な出会いが待っていますよ♪