【東京・飯田橋】美味しいお酒で“大人の楽しい時間”を… 『ワインバー蓮』

　地下鉄・飯田橋駅から徒歩２分ほどの場所に、知る人ぞ知る大人のための隠れ家があります。それが今回紹介する『ワインバー蓮』です。ワインバーと言ってもワインに関するうんちくの知識を語る必要は一切なし！美味しいお酒を“楽しく”味わってもらうのが、お店の狙いです。料理はどれも手間暇をかけた本格的なものばかり。お客様のリクエストに柔軟に応えながら、お酒と相性抜群の一皿を提供してくれますよ。

“大人のための遊び場”が飯田橋に

　『ワインバー蓮』は、2017年10月に開店しました。オーナーの後藤 香さんは、以前は違う業種で働いており飲食の経験はありませんでしたが、７年ほど前に突然“自分のお店を開きたい”と思い立ったそうです。そこからさまざまな飲食店で経験を積み、開業に関する専門知識も学んでいった後藤さん。「食事は特にリラックスできる時間でもあります。だからこそ、食事の時間をより楽しく、人と人とが良い雰囲気でコミュニケーションできる場所を作りたいと、このお店をオープンしたんです。」と開店に込めた思いを振り返ります。

　後藤さんが目指しているのは、“大人のための遊び場”です。落ち着いた雰囲気で楽しい時間を過ごしてほしいとの当初の思いから、このコンセプトを設定しました。物件も、喧騒から離れた閑静な雰囲気を第一条件に、通り過ぎる人の目線が気にならないよう、敢えて２階を選んだといいます。

手間暇かけた料理に隠された思い

　料理はワインと相性のいいメニューを豊富に提供しています。フランスで親しまれているパテやテリーヌなどのシャルキュトリーと呼ばれる加工肉や、合鴨や蝦夷鹿のソテーも、その一角。特に“レバーのパテ”は、レバーが苦手な方でも美味しく食べられると好評です。後藤オーナーの一押しは、“ポルケッタ”。大きな塊の豚のバラ肉をハーブとともにロール状に巻き、オープンでおよそ６時間。提供する直前に、再度焼き上げて完成する一品です。お肉の旨みがしっかり閉じ込められていて、噛むほどに口の中に広がります。薄切りにしてパンなどに挟む食べ方もありますが、同店のポルケッタは分厚く切った食べ応え十分なサイズが特徴です。

　「私自身、実は家でマメに料理するタイプではないんです。だからこそ、家ではあまり作らない手間や時間のかかる料理を、お客様には当店で食べていただけたらなって、思っています。」ポルケッタのように手間暇かかる料理を提供しているのには、こんなあたたたかい想いがあるようです。

「あれ食べたい！」に柔軟に対応

　料理に関して、もう一つ、後藤オーナーにはある思いがあります。それは、“出来るだけその場でお客様の要望に応えたい”ということ。その時の気分や好みに沿った料理を、材料が揃っていればメニュー表に載っていなくても提供してくれます。これまでも、ある常連さんの「お米が食べたい！」の一言に、お店にあったジャスミンライスでリゾットを作ったのだとか。お店の立場からすると一見大変そうですが「メニューはあって、ないような感じです。洋風の小料理屋といった感じでしょうかね。」と笑顔で話す後藤オーナー。おもてなしの心と料理の腕前の両方を併せ持つ後藤オーナーだからこそ出来る、お客様にとってとても嬉しいサービスです。

うんちくはなし！楽しいお酒を

　ワインの品揃えは、充実そのもの。赤・白・スパークリングの常時60種類ほどがメニューに並びます。ヨーロッパ産や日本産など、高品質の銘柄が揃いますが、同店では“うんちくは一切なし”。お客様が楽しいお酒の時間を過ごせるように、ワインの知識を押し付けることはしないそうです。皆さんも、直感的に感じるワインの美味しさを堪能してみてくださいね。

“お客様同士が仲良くなれる場所へ”

　京懐石料理屋で働いていた経験もある後藤オーナー。時には日本酒を楽しむイベントも開催しています。「今後も、お客様同士が仲良くなれる催しを計画していきたいです。お仕事帰りにちょっと立ち寄って、気分転換の一杯で、一息ついていただくだけでも大丈夫です。気軽にお越しください。」

　豊富なワインと手間暇かかった料理、そして後藤オーナーのあたたかい人柄に出会える場所『ワインバー蓮』。知る人ぞ知る大人の隠れ家で、楽しい時間を過ごしてみてくださいね。