【福岡・天神】ここでしか味わえない!博多っ子に愛され続ける『あま太郎』の名物“ちんめん”とは?
博多の麺文化と言えば豚骨ラーメンを思い浮かべる方が多いかと思いますが、実は地元で愛されている麺料理がほかにもあるんです。それが、昭和37年に創業した『あま太郎』の名物“ちんめん”!
全国的にはあまり名が知られていませんが、博多に住む地元民であれば誰もが知っているソウルフードです。
先代の想いを受け継いで味を守り続けている、女将の笠井さんにお話をうかがいました。
昭和37年創業!地元で愛される名店
『あま太郎』は昭和36年に天神にて甘味処としてオープンしました。それが、先代である笠井さんのご主人の父であったそうです。
ぜんざいやあんみつなどのスイーツを提供していたのですが、お客さまからの“食事をしたい”というニーズに応え、昭和37年から冷やしちんめんを始めたそうです。その後、冬を迎えるときに“温かいものを食べたい”というリクエストからホットちんめんも始めたのだとか。最初に冷やしからスタートしたとは驚きですね。
名物“ちんめん”とは?
“ちんめん”とは、初めて聞いた方も多いのではないでしょうか?珍麺と書いて“ちんめん”と読みます。先代が幼少期を過ごした京城(現在のソウル周辺)の韓国冷麺の味を忘れられず、そこからヒントを得て開発したのがちんめんです。
卵を練りこんだ細くて平打ちの麺は、ラーメンでもうどんでもそばでもない独特な風味と食感。プリプリとした弾力のある、コシが強い麺です。以前は製麺工場に依頼していましたが、2009年から自社工場で製麺するようになりました。自家製にしたことで在庫を抱えなくて済むようになり、結果として添加物などの入っていないヘルシーな麺にすることができたそうです。
豊富なちんめんメニュー!
「一番食べていただきたいのは、冷やしちんめん!」と笠井さんがイチオシする冷やしちんめんは、鶏ガラベースの醤油味に少しだけお酢の酸っぱさが加わったさっぱりした味わい。中華と和風の間にあるような優しい風味は、初めて食べた人でも懐かしさを感じます。毎日食べても飽きないようなスープに仕上げているのだとか。麺の上にはハム、きゅうり、玉子、千切りキャベツの具材がたっぷり乗っていて食べ応えもあります。
そんな冷やしちんめんをベースにした温かいホットちんめんは、いろいろなトッピングを楽しめるのがうれしい一杯。五目、チャーシュー、もやしなどのほか、鶏唐揚げのチーコ、豚唐揚げのパーコをトッピングしたものもあります。チーコやパーコを温かいスープに浸して食べるのがおすすめですよ。
老若男女に愛される
麺料理店と言えば男性客が多いイメージがありますが、『あま太郎』は女性客も半分ほどを占めています。甘味処としてオープンした名残で現在もメニューにデザートがあるため、女性も気軽に入れるようです。
これまで営業を続けてきたなかで、喜びを感じたエピソードをうかがったところ、こう話してくださいました。
「先代の時の常連さんが息子さんを連れて来てくれて、その息子さんが今度はご自分のお子さんと一緒に来てくれて。3世代に渡って来店してくださっていることは、すごくうれしいですね。」
基本のちんめんを守り続ける!
最後に、笠井さんに今後の展望についてお聞きしました。
「何十年も続いた味を、今度は100年、年百年と受け継いでいき、博多の味として愛され続けたい。そのためにも、基本の冷やしちんめんを忠実に作り続け、後世に伝えていきたいです。」
昭和37年からの歴史ある麺料理“ちんめん”は、先代からの想いと味を受け継いだ伝統ある博多の味。『あま太郎』でしか食べられないちんめんは、博多旅行の思い出にもなりますよ。博多っ子に愛され続けている名物料理ちんめんを一度味わってみてくださいね。
店舗名 | あま太郎 ソラリアステージ店 |
---|---|
住所 | 福岡県福岡市中央区天神2-11-3 ソラリアステージビルB2F |
|
|
電話番号 | 092-733-7088 |
アクセス | 西鉄福岡駅から徒歩約3分 |
営業時間 | 11:00~22:00(L.O.21:30) |
定休日 | 元旦 |
ホームページ | https://www.amatarou.net/ |
店舗詳細はこちら |