【東京・池袋】マスターの人柄とフレッシュカクテルに癒される『BAR HOPPER』都会の喧騒から離れてゆったりと
今回ご紹介する『BAR HOPPER(バー ホッパー)』は、都会の喧騒を忘れてくつろげる、止まり木のようなお店です。
「落ち着いた環境で、おいしいお酒をゆっくり飲めるのがうちの売りだね。」そう話すマスターの野島さんは、池袋で働くこと四十余年。有名レストランバーの店長を長年務め、たくさんのお客さまとの絆を深めてきたベテランです。
池袋を知り尽くしたマスターが営む小さなバー
野島さんは『BAR HOPPER』をオープンするまで、池袋の有名レストランバー『ザ・グラスホッパー』の店長を35年ほど務めていました。
『ザ・グラスホッパー』は、1階が高級レストランバー、2階が100名を収容するパーティールームという、大きなお店でした。そのため、企業が利用することもも多く、自然と人脈が広がっていったそうです。
「僕もこの辺りは長いから、近くでバーをやってる人たちのことはみんな知ってますよ。えっ、このお店を開いたきっかけ?そうだなぁ、昔の常連さんが行き場がないって困ってて、“小さいお店でもよければやるから、おいでよ!”って言ったのがはじまりかな。」
常連さんに背中をおされ、小さなバーのマスターとして再出発することを決めたのだとか。
くもの巣だらけのスナックからきさくなバーへ
「この物件を見に来たときは、くもの巣だらけだったんだよ。ちゃぶ台や掘りごたつが置いてあって、もとはお座敷スナックだったみたい。でも、バーで靴を脱いで上がるなんて、みんな嫌がるでしょ(笑)。だから内装は全部撤去して、バーらしいイメージに整えました。」
野島さんにとって池袋は思い入れのある土地。ビルのオーナーである常連さんの紹介が決め手となり、こちらにお店をかまえたそうですよ。
お客さまとの絆に支えられ、『BAR HOPPER』は安定した営業を続けています。しかしオープン間もないころは、苦しい状況に見まわれたこともあったのだとか。
「前のお店がゴージャスだったから、そういう層のお客さんも多いんだよ。お店を開くときに何十組か招待したけど、前のお店と比較されちゃってね。それでもあきらめずに、“バーを開いたから、遊びにきてよ!”なんて知り合いに声をかけたりして。変わらず応援してくれる常連さんもたくさんいたから、心の支えになっていたね。」
客層は常連さんの割合が多いけれど、半数が一見さんの日もあるのだとか。週末になると、アメリカやヨーロッパの方も訪れるそうですよ。
「近くにアニメグッズのお店があるせいか、オタクらしき外国人のお客さんも来てくれるね。そうそう、そのアニメグッズ店の社長も、ここを知っているんだよ。」
あらゆる層のお客さまに愛され、地域になくてはならないお店となっているのですね。
季節の素材で作るフレッシュカクテルを
お店のアピールポイントは、落ち着いた環境でおいしいお酒が飲めること。一押しは、季節の素材で作るフレッシュカクテルです。
「今の子たちはカクテルのことをあまり知らないから、おまかせで作ることも多いね。どういう色が好きなの?とか、アルコールは強いのがいい?弱いのがいい?とか、辛いのと甘いの、とっちがいい?とか聞いてさ。“アルコールが弱めで、口当たりがまろやかで、フルーティーなもの”みたいに、ポイントで伝えてくれればOKだよ。」
細かく味を指定されたり、知識を総動員して質問に答えたりするのは、大変に思えますよね。
ところが野島さんにとって、「こんなカクテルが飲みたい」「マスターのおすすめはどれ?」といったお客さまの声は大歓迎。「こういうのに応えるのをメンドクサイなんて言ったら、バーテンダー失格だもの。」と微笑みます。
店内には、サンタナやシャーデーなど、知る人ぞ知る懐かしの音楽が流れています。落ち着いた曲調のBGMを選んでいるので、静かなひとときを邪魔しません。
カクテルに使われているのは、ピーチ、ストロベリー、メロン、バナナ、キウイなど、季節の瑞々しいフルーツ。モヒートにはフレッシュミントが使われていますよ。
夏はフローズンカクテル、真冬はお湯を使った温かいカクテルなど、その季節にぴったりのカクテルが楽しめるのがうれしいですね。
フードメニューのおすすめは、昔の幻のピザと銘打つ特製ピザ。サクサクのパイ生地とトマトソース、チーズが絶妙にマッチし、つい手が伸びるおいしさです。
昔ながらのナポリタンは、ソーセージ、玉ねぎ、ピーマンがたっぷりです。軽いおつまみではもの足りない、しっかりお腹を満たしたい…そんなときに重宝しますね。
このほかにもソーセージの盛り合わせや、生ハム、チーズ、ピクルスのオードブルなど、マスターお手製の料理がいただけます。ぜひ味わってみてください。
確かな技術を持つ女性バーテンダーを育てたい
「バーテンダーって一種の職人だから、勉強すべきことは多いよ。お酒の種類も覚えなきゃならないし、カクテルのレシピも頭に入れなきゃならない。それと、一番大切なのはお客さんへの気配りだよね。そんな大変な仕事だからこそ、なりたいと思ってる子は多いと思うんだ。」
野島さんの夢は、確かな技術と知識を持つ女性バーテンダーを自らの手で育て、お店をまかせること。うまくいけば、店舗展開もしていきたいと話します。
「じじいよりも、若い子がシェイカー振ってる方が喜ばれるからね(笑)。でもガールズバーとか、そんなお店にしたいわけじゃないよ?確かな技術のある女性バーテンダーが心からおもてなしする、行く価値を感じてもらえるバーにしたいんだ。バーデビューの人でも優しく親切に教えるから、肩の力を抜いて飲みに来てほしいな。」
柔らかい人柄のベテランマスターが、いつも笑顔で迎えてくれる『BAR HOPPER』。いいことがあった日も、元気が出ない日も、つい訪れたくなる一軒です。
店舗名 | BAR HOPPER(バー ホッパー) |
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住所 | 東京都豊島区東池袋1-13-14 第一都ビル2F |
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電話番号 | 090-4725-4687 |
アクセス | JR山手線池袋駅(東口)から徒歩6分、 東京メトロ有楽町線東池袋駅から徒歩4分 |
営業時間 | 18:00~翌2:00 |
定休日 | 日曜日 |
ホームページ | https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13135581/ |
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