【東京・渋谷】友人のバトンを引き継いで夢を形にしたセレクトショップ&古着屋『Caro』
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今回ご紹介するお店は、代々木公園付近の閑静な住宅街が並ぶ奥渋部に構えるセレクトショップ&古着屋『Caro』。2017年3月にOPENしてから、まだ1年半ちょっとの若手ショップです。そんな同店のバイヤーから接客業まで1人でこなすオーナーの戸田瞳さんに、この冬オススメのアイテムやお店ができるまでの想いなどを聞いてきましたので、ぜひご覧ください。
セレクトショップ&古着屋の一日
お店に入ると奥から「こんにちはー!」と戸田さんの軽快な声が聞こえてきました。「うちでは、お客さまにとって身近な存在になりたいので、”いらっしゃいませ”は使わないことにしているんです。今日はよろしくお願いします!」と包み隠さず話してくれる、気さくそうな戸田さん。
一日の仕事は、開店準備の掃除やマネキンの着せ替え、商品の陳列整理などから始まります。オープン後は接客を中心に、情報収集や事務作業をすべて1人でこなし、休憩は空いた時にとるような毎日なのだそう。
アメリカで買い付けたヴィンテージアイテムからセレクト雑貨まで並ぶ店内
ヴィンテージ洋服以外に、バック、靴、アクセサリー、帽子など小物のほか、キャンドルやマグカップ、エプロンなどライフスタイルグッズなども取り扱っています。こじんまりしている店内で、お客さまに気持ちよく商品を見てもらうためレイアウトにはこだわっているそうです。必ずトップスの隣には相性のいいボトムスを置いたり、什器ごとに色で統一して見やすく意識されてました。
ヴィンテージの良さを伝えるのが自分の役割
戸田さんが買い付けする時のポイントは、まずファーストインプレッションで自分がデザインや形が好きかどうかで判断しているのだとか。
「自分が気に入らないものは、お客さまにも売りたくないんです。」という言葉から、ヴィンテージを愛する戸田さんのこだわりや正直な人柄も感じられました。
その次に個性的なモノやサイズ感を重要視していて、ベーシックでファストファッション店にありそうな商品は避けるそうです。
70年代のアメリカ軍が使用していた手袋(2,500円+税)や80年代のアメリカ製のコンパスポーチ(1,000円+税)のデットストックの商品も置いてあります。コンパスポーチは煙草入れや化粧ポーチとしてオススメしているそうで、こういった話が聞けるのもヴィンテージショップの楽しいところ。戸田さんには”ヴィンテージは伝えることが大切”という考えがあるため、ただ売るだけではなく、買い付けた商品の良さや特徴などをお伝えするよう心掛けているそうです。
この冬に活躍する、オススメアイテム2選をご紹介!
この冬オススメのウェア商品も、紹介してもらいました。1つ目は、毛糸で編まれた民族調のロングスカート(8,000円+税)。丈が長いので、ベアトップ型としても着られるそう。「今年はロングスカートが流行なので、うちでは柄物やシルバー、赤など発色のいい色物や個性的な柄物を揃えています。」と流行を押さえながら、提案してくれます。
こちらはスエード素材の、70年代のアメリカ製のポンチョ(8,900円+税)です。コートの上からも羽織れるそうで、いつもマンネリしがちなコートの印象を変えてくれるアイテムとのことでした。
自分の夢が叶ったこのお店は、元は親友がはじめた大切な場所
お店を出そうと思ったきっかけも伺ってみました。
「ここは元々、10年来の親友が営んでいたジュエリーショップだったんです。その友人が結婚をきっかけに海外移住することとなって、私に”お店を出してみない?”と声をかけてくれたんです。」
ここだけ聞くと順風満帆そうですが、実はお店を出すまでにかなりの歳月がかかっていました。
高校生の頃からヴィンテージが好きだった戸田さんは、社会人として上京してからもさまざまな古着屋を巡っているうちに、いつしか自分のお店をもつという夢ができました。そんな夢をもちながらスタイリストとして活躍していた28 歳の頃、友人から一緒にお店を出さないかと誘われ、夢を叶えるチャンスが巡ってきたのです。しかし、お店をやっていく自信がなかった戸田さんは断ってしまいます。
3度目の申し出で、ようやく自分に正直に生きることを決意
『Caro』をオープンする2年前、2度目のチャンスが訪れました。親友が奥渋谷のまちで、一緒にお店をやらないかと提案してくれたそうですが、またも断ってしまいます。その頃、安定を求めて入った会社で販売員をしていた戸田さんは、一歩踏み出す勇気を出せませんでした。
「わざわざ田舎から出てきてまでやりたかった仕事はこれなのか?と日々、自問自答していて辛かったです。」と話してくれた戸田さん。
その後、海外移住が決まった親友から再び声がかかり、ようやく「これがラストチャンスかも!」と夢に挑戦する決意ができたそうです。
そんな同店の店名の由来は、今まで助けてくれた家族や友人、これから出会うたくさんのお客さまに感謝の気持ちを忘れずに続けていこうという意味を込めて、”大切な、親身”を指すイタリア語の”Caro”に決められたそう。
「資金面の悩みはありますけど(笑)、アメリカ以外にも買い付けに行きたいと考えてます。あとはオリジナル商品も作ってみたいし、東京ではまだ取り扱いのない国内ブランドとかも仕入れて行きたいんです。」と、どんどん夢が出てくる戸田さん。長年好きだったことをようやく仕事として形にできたお店にある古着は、どれも生き生きとしていて魅力溢れるものばかり。
シーズンが終わったら捨ててしまうような買い物はやめて、長く愛用できるオンリーワンのアイテムを探しにこの冬、奥渋谷を巡ってみてはいかがでしょうか。もしかしたら、宝物のような出会いが待っているかも知れません。
■文、写真・タカハシセイコ
店舗名 | Caro(カーロ) |
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住所 | 東京都渋谷区富ヶ谷1‐18‐3 サンライズ富ヶ谷103 |
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電話番号 | 03‐6804‐8233 |
アクセス | 小田急線代々木八幡駅・東京メトロ千代田線代々木公園駅から徒歩5分、各線渋谷駅から徒歩13分 |
営業時間 | 12:00~20:00 |
定休日 | 水曜日、臨時休業あり ※変更がある場合は公式Instagramにてお知らせ致します。 |
ホームページ | https://www.instagram.com/caro_store__/ |
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