※閉店※【北海道・北34条】一日限定50食!先代の味を引き継ぎ復活を果たした『糸末』が移転リニューアルオープン!

1962年創業の老舗札幌ラーメン店『糸末』。1999年に一旦のれんを下ろした名店が、二代目店長森さんの手によって13年ぶりに復活し、この度2017年10月13日に移転リニューアルオープンを果たしました。札幌市営地下鉄南北線北34条駅から西5丁目樽川通り沿いに徒歩5分の土地に移転した同店は、先代の味を守りながら新しいファンを獲得しているようです。

札幌ラーメンの老舗にまつわるヒストリー

『糸末』が札幌の地で創業したのは1962年。北27条で先代店主の三浦さんが屋台を始めたのがその歴史の始まりです。その後店舗を構えると人気に火が付き、札幌ラーメンとしてその名を広めました。そして、1999年に三浦さんが逝去。長年にわたり地元の人に愛されてきた同店も、一旦はその歴史に幕を閉じました。そして13年後、三浦さんの末の妹さんと縁あって知り合った森さんが、かつてのレシピを再現。狸小路に二代目店長として『糸末』を復活させたのです。それから5年、この度北30条に移転リニューアルオープンしました。

レシピが正確に文書化されていない味を再現するのは、並大抵の苦労ではなかったようです。三浦さんの妹さんや、かつての常連さんたちの記憶を頼りに、復活させたそうです。二代目『糸末』は、歴史を重ねたことで生まれたオリジナルの味に辿り着くために、今なお試行錯誤を重ね日々美味しさを追求し続けています。

昭和レトロな味のある店舗

この新店舗は、元は朽ち果てた倉庫のような物件だったそうです。そこでラーメン店を経営するために大幅な工事をし、必要な設備を整えのれんを掲げました。店内は昔懐かしい味のある内装にまとめられています。ビニール張りの椅子も、木目の鮮やかなテーブルも、まるで昭和の日本にタイムスリップしたかのようです。

こだわりのWスープ・唯一無二の味

一度は絶えたその味を再現した鍵は、三浦さんの妹さんの記憶と勘でした。三浦さんの手伝いをしていた当時、味噌の分量や醤油ダレの作り方は、言われた通りに感覚で覚えさせられたそうです。同店のウリは、鶏ガラや豚骨の動物系スープと、昆布や鰹節などから取った魚介系スープをブレンドしたWスープ。それを基本に味噌ラーメンの味噌は赤味噌と白味噌を練り、薬味を数種類練り込んだ独自の味噌を使用しています。醤油ダレはチャーシューを煮込んだ醤油に酒を加えて、肉の旨味を抱え込んだ特別な醤油を使用しているのだとか。
この秘伝のレシピに辿り着くまでには、何度も試行錯誤を繰り返したといいます。今でも完全には再現できていないという森さん。しかし、当時の味を知るお客様からは好評を得ているそうですよ。麺は森住製麺のたまご麺を使用。5~6日熟成させたコシのある中太ちぢれ麺です。今流行りのラーメンとは異なる昔ながらの札幌ラーメンの姿。時代は変わっても、守り伝えたい味が今もここに生きています。

営業時間は“一日50食“

移転当初は10:00~20:00の営業時間でしたが、この度営業時間は“一日50食限定”ということにされたそうです。50食に満たなければ20:00以降も延長して営業するスタイルで、帰宅が遅くなった方でも安心して食べられるようにお迎えしています。逆に言えば昼間に50食完売すれば閉店とのことですので、お店に向かわれる方は営業時間についてお問い合わせの上ご来店されることをおすすめします。

「作り手は変わりましたが、昔からの味を現代に再現しているので、これぞ札幌ラーメンという味を食べに来てください。」と森さん。
かつて『糸末』のラーメンを食べたという方も、昔ながらの札幌ラーメンを知らない方も『糸末』に立ち寄ってみてください。歴史ある札幌ラーメンの代名詞ともいえる秘伝の味が、ここにあります。

店舗名 糸末
住所 北海道札幌市北区北30条西5丁目2-1
電話番号 011-792-8151
アクセス 札幌市営地下鉄南北線北34条駅から徒歩6分
営業時間 50食限定
定休日 隔週火曜
ホームページ http://itomatsu-nidaime.com/
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