【宮城・仙台】『菓子処たむら』は30年以上続く老舗和菓子店。季節に応じた和菓子で日々に彩りを
四季折々の和菓子が愛されている老舗菓子店『菓子処たむら』をご存知ですか?こちらは、御茶席に欠かせない季節感あふれる“練り切り”や、桜餅や柏餅、おはぎといった四季の節目に合わせた和菓子を販売しています。また、1年を通して販売している団子や饅頭も好評です。
30年あまり地域で親しまれてきた『菓子処たむら』の魅力を詳しくご紹介します。
30年以上続く和菓子店
仙台市地下鉄南北線・長町南駅から約徒歩10分、地球の森ミュージアムにもほど近い場所に『菓子処たむら』はあります。こちらは、平成元年に開店した老舗の和菓子屋さんです。それまでご親族の和菓子店で腕を磨いてきた田村さんが独立し、弟さんとともにオープンしました。
開店当時は周囲に地下鉄の駅が建設される予定でしたが実際は別の場所になったため、集客には苦労した過去もあったそう。しかし、周囲のお茶の流派や幼稚園・学校に贔屓にしてもらい、次第に地域に浸透していったといいます。
こうして、ゆっくりと時間をかけながら地域に愛される老舗が誕生したのです。
四季を感じる美しい和菓子
お店が大切にしているのは、“季節感”です。御茶席で重宝される“練り切り”は、季節に応じて2週間ごとに形を変えているそうです。お正月には縁起物の松竹梅、春には桜、初夏には紫陽花、秋にはイチョウや紅葉、冬には椿…色とりどりの練り切りは、どれも美しく繊細です。周囲で門を構えている各流派では稽古ごとに同店からお菓子を仕入れてくれるのだとか。
また、教育の一環で茶道を取り入れている幼稚園や学校もあり、定期的にお菓子を届けているといいます。
このほか、桜餅や柏餅、おはぎ、ぼた餅といった和菓子でも季節を感じることができます。子供の成長を願う端午の節句の柏餅、秋のお彼岸でお先祖さまにお供えするおはぎ…家族を思う行事にも欠かせない存在の和菓子たちは、地域の風習とともに親しまれてきたのがよくわかりますよね。
日常に彩りをくれる定番商品
団子や饅頭、大福などの定番商品も人気があります。特に、“粒あんだんご(1本108円)”と、“こしあんだんご(1本86円)”は売れ筋です。これらは、一般的な白い団子ではなく草団子が串に刺さっているのが特徴で、頬張りやすい小ぶりサイズがポイントです。できたての団子はモチっとした食感とふわっと香る草の香りが楽しめます。北海道産の小豆を店内で煮て作る、優しい甘さの餡との相性も抜群ですよ。このほか、白い団子でつくる醤油やずんだ、くるみの団子も店頭に並びます。
また、ほのかな甘みの餅菓子“すあま”や、豆の食感が楽しい“豆大福”は、根強いファンのいる商品です。老若男女に好まれる味わいで、ちょっとした手土産にも最適です。
“当店の和菓子で季節感を”
老舗らしい堂々とした店構えの同店、足を踏み入れると和の雰囲気を感じる落ち着いた空間が広がっています。一角には漫画のキャラクターのフィギュアが並べられています。実はこれらは、待ち時間に子供たちが退屈しないようにと飾られたもの。お客さまへの心づかいが感じられますね。
最後に、取材に応じてくださったオーナーの田村さんから、開店ポータルをご覧の皆さまにメッセージをいただきました。
「餡を炊くところから手作りにこだわっています。お茶のお稽古で使うため頻繁にきてくださる常連さんもいらっしゃるので、2週間ごとに商品を変えています。当店の和菓子で季節を感じていただければうれしいですね。」
なお、お店のHPでは通信販売もしていて、全国どこにいても同店の和菓子を買うことができます。贈り物として注文するのもいいですね。
皆さんも地域で長年親しまれてきた『菓子処たむら』のうつしく優しい和菓子たちを、店頭や通信販売で購入してみてはいかがでしょうか。
店舗名 | 菓子処たむら |
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住所 | 〒982-0012 宮城県仙台市太白区長町南4-12-25 |
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電話番号 | 022-248-8988 |
アクセス | 仙台市地下鉄南北線・長町南駅から約徒歩10分 |
営業時間 | 9:00-18:00 |
定休日 | 不定休 |
ホームページ | http://www.saneikai.com/tamura/ |