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【大阪・枚方】坂本龍馬も食べたかも!?歴史を刻む枚方銘菓に出会える『くらわんか餅の世界』

 枚方市駅から徒歩10分のところにある和菓子店『くらわんか餅の世界』は、大阪・枚方市に江戸時代から伝わる銘菓“くらわんか餅”の味と製法を伝えるべく、2016年の10月末にオープンしました。素朴な佇まいながら、その発祥は400年以上前にさかのぼり、同市の歴史書にも記載があるほど伝統的なお菓子なのだとか。お話を伺ったのは、熟練の技を守り続けて4代目という、代表の森野さんです。

400年もの歴史を刻む枚方銘菓

 枚方は古くから、大阪と京都を結ぶ交通の要所で、宿場町として栄えていました。淀川を行き交う水運船の上で、船頭が“酒くらわんか、餅くらわんか”と食べ物を売るようになったのが、くらわんか餅の始まりとされています。江戸幕府第14代将軍・徳川家茂に献上されたり、かの坂本龍馬も食べたという説もあるようです。

誇り高い味と技、看板を背負って

 当初は、家業を継ぐつもりはなかったという森野さん。先代が高齢になったこともあり、ある時、くらわんか餅を後世に伝える後継者がいないことに危機感を抱いたことがその道を進むきっかけとなったそうです。“守られてきた味や技を、ここで途絶えさせるわけにはいかない”と老舗の看板を背負う覚悟を決め、修業に明け暮れたと話してくださいました。

 「市内でくらわんか餅に特化しているお店は他にはなかったので“自分がやるしかない!”と思ったんです。観光客の方にも地元の方にも知っていただけるように、枚方市駅の周辺での出店を決めました。」変わらない伝統の技を守りつつ、現代ならではの素材を加えたくらわんか餅はたちまち話題に。そして2016年10月末、系列2店舗目となる『くらわんか餅の世界』の暖簾が掲げられることとなりました。

庶民のお菓子をきちんとした手土産に

 姉妹店『くらわんか餅NAOKI』とはイメージを一新、『くらわんか餅の世界』では料亭のような気品のある内装に力が注がれています。和の安らぎを感じる高級感のある店内は、入った瞬間に背筋の伸びる雰囲気です。美術館のようなショーケース、そして、余計なものが一切ないシンプルな内装が、くらわんか餅の素朴な色や形を引き立てています。

 「くらわんか餅は、一定世代以上の枚方市民にとっては、日常の何気ないお茶菓子なんです。それを、包装して手土産に持っていけるような“きちんと感”のあるお菓子に昇華したいという思いがありました。」幼いころからくらわんか餅が身近にあった世代の方々は、お店の洗練された雰囲気に驚くことも多いそうですよ。

 くらわんか餅の特徴的な形をコンセプトにした手提げ袋も、こだわりの一つです。化粧箱は6個入りと4個入りが用意されており、およばれや帰省時の手土産としても喜ばれています。

素材の色や風味が生きるくらわんか餅


▲漉餡「極(きわみ)」

 くらわんか餅を催事で売り出す機会が増える中、森野さんの頭を悩ませるようになったのが日持ちの問題でした。保存料など添加物を一切加えない生菓子であるため、どうしても日持ちがしないのです。そこで従来の製法を全て洗い直し、作ってすぐに冷凍することで、色や風味を損なわずに提供するという解決策を生みだしました。“半解凍の状態が最高に美味しい”という発見と共に、くらわんか餅のできたての美味しさを届けることが可能になったのです。


▲白餡「麗(れい)」

 くらわんか餅の最大の特徴である独特の凹凸は、餅に餡を合わせてキュッと握るときにできる指の形。
 「くらわんか餅という名前自体は知られていますが、誤解されていて、“あの平たく焼いたお餅でしょ?”とおっしゃる方も多いです。でも元祖は、餅が餡で覆われている、この形なんですよ。そこから焼き餅が発祥して、観光施設で売られるようになったので、そちらの印象が強まってしまったみたいですね。」


▲抹茶「深緑(ふかみどり)」

 こし餡、白餡、抹茶、栗、胡麻、さつまいも…通年販売のくらわんか餅は9種類。その豊富なラインナップに加え、春夏ならいちごや夏みかん、秋冬ならパンプキン、柚子など、四季を感じられるくらわんか餅が登場します。眺めているだけで心がほぐれる優しい色合いは、着色料を一切加えない素材そのままのものです。


▲苺「華(はな)」

 餡も砂糖も厳選した素材を使い、小豆を炊くところから手間暇かけて作ります。気温や湿度で色や風味が変わってしまうので、和菓子作りはとても繊細な作業なのだといいます。最初にかぼちゃやさつまいもなどサブとなる素材を丁寧に裏ごしして、そのペーストを小豆と一緒に炊くのだそうですよ。


▲栗「響(ひびき)」

▲パンプキン「灯(あかり)」

新感覚のアイス餅“餅々乃ドルチェ”

 くらわんか餅の他には、オリジナル商品“餅々乃ドルチェ”も一押しです。餅のような不思議な食感のムースで、枚方市のふるさと納税の返礼品にも選ばれています。濃厚宇治抹茶(こし餡入り)、丹波黒豆きなことミルク(きなこ餡入り)、ほうじ茶(さつまいも餡入り)など、和と洋の融合が楽しめます。半解凍でひんやり、アイス餅のように食べるのがおすすめとのこと。

伝統の中に進化の波を持たせて

 「一つ二つだけ買って、“美味しかったから”と次は箱入りで買ってくれる方が多くて…リピーターのお客様の存在が本当にありがたいですね。これから都心にもお店を拡大して、枚方以外の地域にもくらわんか餅の素晴らしさを広めていきたいと思います。」
 くらわんか餅の400年の伝統を守りつつ、現代ならではの素材で進化を加えている森野さん。催事出展によるPRに力を入れ、“止まったらあかん”とくらわんか餅の魅力を広めるべく奮闘しています。

 熟練の技で命を吹き込まれたくらわんか餅は、歴史に思いをはせながら味わいたい誇りある逸品です。枚方市にお越しの際は、ぜひ『くらわんか餅の世界』に立ち寄ってみて下さいね。

店舗名 くらわんか餅の世界
住所 大阪府枚方市宮之阪2-17-1  ハーベスト藤井103
電話番号 072-807-5899
アクセス 京阪電鉄枚方市駅から徒歩10分
営業時間 10:00〜17:00
定休日 月曜日、第二・第四日曜日
ホームページ http://kurawankamochi.com/
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