【宮城・仙台】旨みたっぷりのスープが自慢！県内では珍しい、鰆だしを使ったラーメンが味わえる『麺匠 一丞』

　今回は、太白区郡山に2018年1月11日、『麺匠 一丞』をご紹介します。もともとこの場所にあった『麺匠 玄龍』で修業を積んだ遠藤さんが独立し開店したお店です。今回は、店主の遠藤さんにお店をはじめたきっかけや、ラーメンのこだわりなどをうかがいました。

『麺匠 玄龍』で修業を積んで独立

　『麺匠 一丞』は、宮城県内では珍しい国内産の鰆（さわら）の煮干しを使用した、旨みたっぷりで優しい甘みが特徴のスープが自慢のラーメン屋さんです。
　遠藤さんは飲食歴15年。仙台のラーメン屋さん数軒で修業をしたのちに、独立しました。『麺匠 一丞』は、自分で持つ初めてのお店だそうです。

　「最初はチェーン店でアルバイトをしていたのですが、チェーン店だと味が決まっているので、ラーメンをつくれないんです。そんななか、だんだん自分でもやってみたいという気持ちになりました。」
　ぼんやりと将来のことを考えてはじめた頃に、ラーメンづくりを教わった師匠がやっている『麺匠 玄龍』に出会いました。そのきっかけは、奥さまだったそうです。

　「その頃はまだ結婚する前だったので彼女でしたが、妻の方が先に『麺匠 玄龍』で働いていたんです。人が少なくなったタイミングで声をかけてもらい、入ることになりました。」
　そして師匠から数年間ラーメンづくりを教わり、『麺匠 玄龍』がララガーデン長町に移転することが決まったタイミングで、この場所を譲り受けたのだとか。

シンプルで清潔感のある空間

　「内装は譲り受けたときのままです。がちゃがちゃしているのが好きじゃないので、ポップなども貼っていないです。」

　店内はカウンターが５席、小上りにテーブル席が２つ。シンプルで清潔感のある空間で、1人でも入りやすい雰囲気です。
　カウンター席に座ると厨房の様子が見えます。遠藤さんが手際よく調理しているのを見ていると、あっという間に時間が過ぎます。

　「常連のお客さまだけでなく、新規のお客さまから、ここが一番おいしいって言っていただけることがあって、それがとてもうれしいですね。」と、遠藤さん。
　オープン以来、たくさんのお客さまに来ていただき、今では待ちが出ることもあるほどの人気店となっています。

京都から取り寄せる、こだわりの鰆だし

　ラーメンのこだわりは、鰆だし。京都にある会社から取り寄せています。
　「調べているなかで、鰆は旨み成分が強いということを知りました。京都の会社まで足を運んで工場を見学し、試行錯誤した結果、“これならいける！”と感じたんです。宮城で同じものを扱っているお店はまずないと思います。あとは受け継いだものを活かしながらオリジナルを出す感じです。」

　醤油は魚介だし、味噌はその魚介に別で炊いている豚骨を合わせたもの。製麺は福島にある、創業昭和25年の製麺所『羽田製麺』に依頼しています。
　看板メニューは醤油ラーメン（720円）。あっさりしているので、女性受けがいいそうです。

　「醤油はだし勝負なので、味わって食べてほしいです。脂少なめのあっさり系ラーメンです。」
　あっさりとしていながらも飽きのこない、スープを飲み干したくなるほど癖になる一杯です。

　そして、県内の人には味噌ラーメン（820円）が人気。

　「醤油をメインにやっていましたが、今は味噌推しでやっています。1年やってみて、宮城の人は味噌が好きってことがわかったんです。」
　甘味がありながらも、ピリッと締まる味わいが癖になると好評の味噌ラーメンは、中太の麺がスープとよく絡み一度食べたお客さまを虜にしているそう。リピーターの多い一杯です。

　大盛りはそれぞれ+150円。煮卵のトッピングは+100円です。このほか、サイドメニューで、チャーシュー丼（330円）や半熟卵丼（230円）などもありますよ。

不定期で夜も営業しています

　お客さまの年齢層は幅広く、ファミリーでの来店も多いそうです。
　最後に、今後の目標をおうかがいしました。
　「今後は、より地域に根ざしたお店づくりをしていきたいです。遠方から来ていただくのもとてもありがたいですが、まずは近くの方々に愛されるお店にしたいですね。」

　駅からは少し歩きますが、駐車場が8台あるので、車での来店も便利です。
　不定期で夜の営業（18時～20時）もしているそう。定休日や夜営業の案内はお店の公式SNSで情報発信をしているので、ぜひチェックしてくださいね。

　県内では珍しい鰆だしを使ったラーメン。ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。