【神奈川・溝の口】劇場だけど劇場じゃない？！『溝ノ口劇場』は自由自在のマルチエンターテインメントスペース

　ライブハウスや芝居小屋と聞いて、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか？今回紹介する『溝ノ口劇場』は、清潔感にあふれた広々とした空間の劇場です。こちらでは、音楽ライブ、お芝居、ミュージカル、落語といったさまざまなエンターテインメントの催しが連日開かれています。さらに、会社の忘年会や地域の同級会など100人規模でのパーティーにも利用することができるのです。

　劇場の枠を越えた幅広い用途で活躍している『溝ノ口劇場』の魅力について、オーナーの重岡さんにお話をうかがってきました。

イベント企画のプロが設計から参加

　JR・武蔵溝ノ口駅方徒歩３分、東急電鉄・溝の口駅から徒歩４分の場所にあるのが、『溝ノ口劇場』です。こちらは、重岡オーナーが2017年12月にオープンした劇場兼レンタルスペースです。

　同施設の誕生のきっかけは、建物全体の建設段階にまで遡ります。当時、24時間完全防音設備という同マンションの構造を活かして、地下にライブハウスを作るプランが立ち上がりました。この時に白羽の矢が立ったのが、重岡さんだったのです。
　重岡さんは、イベント企画の会社を経営しており、それまでに3,000本以上のイベントに携わってきた実績がありました。この経験から、より良いイベントスペースを作るため設計段階から意見を求められたのだといいます。

　建物の完成後、マンションのオーナーから「引き続き同施設の運営もやってみないか」との提案を受けた重岡さん。一度は断ったものの、“ゼロから作り上げた理想的な空間に巡り会えるチャンスは今を逃したら他にないのでは”と一念発起し、『溝ノ口劇場』のオーナーに就任しました。

綺麗で広い空間はさまざまな用途に対応

　従来の劇場やライブハウスといえば、薄暗く雑然としたイメージで、一定のお客さまだけが集まる、近づき難い印象がありました。それを一新すべく作られた同施設は、清潔感あふれる開放的な空間が特徴です。地下にありながら、天井がとても高く、広々としています。内装のカラーも黒色はほぼ使用せず、灰色・茶色・白色でまとめ上げました。また、会場内は全エリア禁煙で、トイレはエントランスに４室、出演者用に１室を設けており、女性やお子さまも安心して来館できます。

　ステージは一部が可動式になっていて、イベント内容によって広さや形が変えられます。音響機材や照明、プロジェクター、通信カラオケ、椅子や机など、各種イベントに必要な設備は一通り揃っています。豊富なメニュー数の飲み物を提供するバーカウンターや、ケータリングでのフードメニューも充実していますよ。

　実際に、これまでバンドのライブ、お芝居、ミュージカル、カラオケ大会、ゲーム関連のイベント、映画鑑賞、忘年会、同窓会…さまざまな催しに利用されてきました。中には、劇団四季や安全地帯といったメジャーな方の講演もあったのだとか。初年度には年間を通して230本の催しが開催されたといいます。

地元の方必見！劇場主催イベント

　演目は、主催者による持ち込みの企画がほとんどですが、『溝ノ口劇場』主催のイベントも２つあります。

　定期的におこなわれている“KANACOLE -KANAGAWA MUSIC COLLECTION-”も、そのひとつです。カナコレの愛称で親しまれているこのイベントは、神奈川県にゆかりのある歌手の名曲を専属バンドが演奏するというもの。演奏のほかにも、地元のエンターテイナーによるマジックショーや和楽器の演奏、ライブペイントなどの月替りの催しも企画される、盛りだくさんの内容です。
　実はこのカナコレ、劇場のある川崎市に住んでいる方は身分証の提示で、通常料金の2,500円が1,500円に割引されるのです。ワンドリンクもついてこの値段で楽しめるとは、見逃せませんね。

　もうひとつの主催イベントが“みぞげきclassics”です。クラシックピアノが会場内に設置され、地域の若手演奏家が参加してクラシックのコンサートをおこないます。出演者も無料でエントリーができ、鑑賞する方もワンコインで入場できるそうですよ。

“日本一を目指しています！”

　「100人規模の空間として、日本一のマルチエンターテインメントスペースを目指しています。ぜひ足を運んでいただけたらうれしいです。」と重岡オーナーは話してくださいました。

　地元の皆さんはもちろん、エンターテインメントに触れたい方は、ぜひ『溝ノ口劇場』を訪れてみてくださいね。