【北海道・夕張】心を込めて調味料から作る『麺好 長沼屋』のラーメンは毎日食べたい優しい味
子どもから大人までみんなが大好きなラーメン。でも健康が気になって、あまり頻繁には食べられないという方も多いですよね。
これからご紹介する『麺好 長沼屋』では、化学調味料を極限まで抑え、毎日でも食べられる身体に優しいラーメンを提供しています。
テレビや雑誌などのラーメン特集でも取り上げられるほど注目を集めている同店の自慢は、鶏白湯をベースにした“飲み干せる”スープ。味の決め手は、味噌、塩、醤油それぞれのラーメンに合わせて変える自家製の調味料です。店主の長沼さんが、一杯に込める熱い想いを語ってくれました。
自分の作りたいものを実現するために独立
昔、夏期限定のカヌーガイドの仕事をしていた長沼さんは、仕事がお休みになる冬の時期はフリーターとして働いていました。
「その時たまたま地元のラーメン屋でアルバイトをしたのが、僕がラーメンの道を志すきっかけになりました。アルバイトとして入ったのに辞めるタイミングを逃し続けて、いつの間にか店長になっていたんです(笑)。そのお店ではかれこれ10年ちょっと働いていました。」
その後、“これからはいままでのラーメンのノウハウを活かして、雇われていた頃は実現できなかった自分のラーメンを形にしてみたい”と独立開業を決意したそう。こうして2017年5月2日に『麺好 長沼屋』をオープンし、ラーメンとともに新たな人生を歩み始めました。
「当時は子どもが生まれたばっかりだったから、あまり遠いところに通うのはキツイかなって思って、妻の地元である夕張に決めました。」と長沼さん。お昼は奥様と、夜はおひとりでせっせとお店を切り盛りしています。
調味料から手作りするこだわりのスープ
『麺好 長沼屋』のラーメンは、鶏ガラをじっくり煮込んだ鶏白湯(トリパイタン)をベースにしています。前日に仕込んで寝かせた鶏白湯は、冷蔵庫から出すとぷるぷるに固まっていてコラーゲンがたっぷり。女性のお肌にもよさそうですね。
濃厚そうな見た目に反して、後味はあっさりしていてとても軽やかです。化学調味料も極限まで抑えているので、嫌な脂っこさやヒリヒリ感が口に残りません。
鶏白湯と同じくらいスープに欠かせないのが、それぞれのラーメンに合わせて作った自家製調味料です。辛味噌ラーメンなら自家製ラー油、塩ラーメンなら鶏油(チーユ)というように、深みを加える調味料を一から作ってプラスしています。
こちらは一番人気の“塩らーめん”(750円)。まろやかですっきりした鶏白湯スープに、鶏油のコクが加わった一番人気のラーメンです。鶏の旨味が溶け出したこちらのラーメンには、しっとり柔らかな鶏チャーシュー(200円)をトッピングするのがおすすめです。つるつると喉ごしの良い細麺が、スープによく絡みます。
ピリッと刺激的な“辛味噌らーめん”(830円)は、鶏白湯をベースにお店特製の辛味噌、そして自家製ラー油を加えた奥深い味です。一口飲めば、辛味とともに鶏ガラの旨味が口の中に広がります。自家製ラー油とゴマの風味が香ばしい“坦々麺”と合わせて、寒い冬にはぴったりの身体が温まる一杯です。
ひき肉や海苔など具だくさんの“油そば”は、自家製のマー油がアクセントになっています。マー油は油で適度に焦がしたニンニク、長ねぎなどをすり鉢でつぶしたコクのある調味料です。食欲をそそる香りに、何杯もお代わりしたくなりますよ。
「最後に少し具を残して、ご飯を入れて混ぜるともっと美味しいです!ちょっとお行儀はよくないですけどね(笑)。」と、通な楽しみ方も教えていただきました。
長沼さんはオープン以来、“自分の作りたいラーメン”と“地域に求められているラーメン”の間で頭を悩ませることも多かったといいます。
「雇われの身では感じなかったけど、自分でお店をやるようになってひしひしとジレンマを感じました。この地域はこってりした濃い目の味が好きな方が多いので、“コクがない”とか、“味が薄い”って言われることもしばしばでしたよ。そんな中でも、僕のラーメンを美味しいねって喜んで、スープまで飲み干してくれる方もいて。“ああ、伝わる人にはちゃんと伝わるんだなぁ…”ってジーンとしましたね。」“自分のラーメンのファンのために、これからも腕を磨いていこう”その決意を胸に、長沼さんは毎日厨房に立っているのだと話してくださいました。
“ラーメン=身体に悪い”はもう終わり!
「前に働いてたところが、背脂ガッツリのお店だったんです。味見だけでもうギブアップ、その日はもうご飯を食べられないってくらい(笑)。だからこそ、身体に優しくて毎日食べられるような美味しいラーメンを作って、ラーメンの不健康なイメージを払拭していきたいと思ってます。」
お子様が生まれてからは“子どもに食べさせても安心なものを”との思いも生まれ、ますます身体に優しいラーメンへの意識が強まったそうです。
「ラーメンは、必ずしも脂っこくて味が濃い、身体に悪い食べ物じゃないんです。女性や子どもさん、お年寄りにも親しんでもらえるような、優しいラーメンを作っていきたいですね。まだまだ僕もお店も発展途上なので、これからも応援していただけたら嬉しいです。」と笑顔の長沼さん。
美味しくて身体に優しい、『麺好 長沼屋』の渾身の一杯。あなたも一度訪れ、スープに秘められたこだわりを感じてみて下さいね。
店舗名 | 麺好 長沼屋 |
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住所 | 北海道夕張郡長沼町栄町1-7-16 |
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電話番号 | 090-9527-1812 |
アクセス | JR室蘭本線由仁駅から車で15分 |
営業時間 | 11:00~20:00 |
定休日 | 木曜日 |
ホームページ | https://tabelog.com/hokkaido/A0107/A010704/1055609/ |