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【埼玉・杉戸町】杉戸町の小さなカフェ『喫茶処 のほほん茶屋』でゆったりとしたひと時を!

 埼玉県の東部にある田舎町・杉戸町の日光街道沿いにそのカフェはあります。『喫茶処 のほほん茶屋』は、訪れたお客様に“のほほんとした気分になって帰ってもらいたい”という思いからオープンしました。
 去年春にオープンしたばかりのこちらのカフェは明治10年創業の老舗茶屋『茶のいとや』に併設されています。
 皆さんもここでのほほんとした気分になってみてはいかがでしょうか?

歴史と洒落っ気を兼ね備えた外観

 茶屋『茶のいとや』は杉戸町の日光街道宿場通りの途中にあり、その佇まいは思わず「おっ!」と目を向けてしまう魅力があります。それでいて古臭さを思わせないのは、このお店が常に新しいことを求め、若い人にも寄ってほしいという想いを発信しているからでしょうか。
 中に入ると、その外観から持ったイメージを裏切らない内装がお客様を迎えてくれます。


▲”無事帰る”の意味が込められたカエルの置物。現店主の手塗りです。

141年の歴史を感じる落ち着きがあるカフェ

 『茶のいとや』は明治10年創業。2018年現在、創業から141年が経過しています。初代は行商として回り、2代目から現在の店舗が始まりました。3代目、4代目と変わるごとに改装し、5代目にあたる現在の店主がこのカフェをオープンされたのです。
 オープンに際して、大きな変化は求めなかったと店主は言います。
 「『茶のいとや』があっての『喫茶処 のほほん茶屋』。この喫茶店を通じて、ペットボトルに入ったお茶ではなく、急須で入れるお茶のおいしさを若い人にも知ってほしい。」
 その言葉通り、店内は落ち着いていながら年齢層を選ばない内装で、とてもリラックスできました。


▲夏を感じさせる金魚のタペストリ

 お店に入ると一番右奥に個室がありますが、こちらは『喫茶処 のほほん茶屋』が求めている雰囲気の集大成とも言える部屋になっています。

 「部屋に飾ってある画は先代が集めていた画で、このお店に飾るのにピッタリだと思ったので、飾っています。」と、先代の奥様が教えてくれました。


▲個室に飾ってある画

 現在は息子である5代目店主と共に、『いとやカフェ』と『のほほん茶屋』を切り盛りしており、アルバイトは雇っていないそう。
 家族でお店を切り盛りするのは代々続いているそうで、そういった普通の飲食店にない堅苦しい雰囲気がないところが、お客様に居心地の良さを提供しているように思えます。
 店主のこだわりはお客様に出す料理にも色濃く出ていました。

停滞に甘んじることなく常に新しいアプローチを求める料理

 提供している料理は、お茶のおいしさを知ってもらうためにさまざまな角度から新しい味わい方を発信しています。そしてどのメニューにも新しさが見え隠れしているのは、店主自らがどのような方法でお客様に伝えようかと試行錯誤したからです。
 「試食しないと出せないから。」
 これは取材中に何気なく店主が残した一言ですが、お客様に対してどのような気持ちで向き合っているのかを象徴する言葉でした。
 開店当初は一枚しか無かったメニューも、現在は冊子にするほどレパートリーが増えたそう。メニューをのぞくと、カフェの定番からお茶の美味しさを知らなければチャレンジできないような一品まで幅広く置いてあります。
 カフェや喫茶店の定番と言えばパフェですが、そのパフェも改良を重ね現在では3代目に。夏になると登場するかき氷のコンセプトは“茶を食す”。ただ抹茶の味付けをするだけではなく、氷と一緒に茶葉を凍らせて砕いたものを混ぜ合わせることで本来の茶葉の味を活かしたかき氷になっています。飲み物としてのイメージを完全に覆すこのコンセプトは、お茶というものを改めて認識し直してほしいと願う茶屋の思いが詰まった一品でもあります。

 今回私が実際に食べたのは、かき氷とはまた違う形で”茶を食す”を実現させた一品”お茶漬け”です。

 お茶漬けといえば誰もが思いつくお茶の食べ方かもしれませんね。
 左下の粉は茶塩、出汁はあごだし(トビウオの出汁)とカツオだしにお茶を混ぜたもの、そしてなにより驚きなのはごはんの上に茶葉が乗っているというところです。
 誰もが思いつく料理だからこそ、お茶屋さんにしかできない工夫がつまっています。ごはんの上の茶葉は、どの茶葉でも良いというわけではありません。使われているのは緑茶の最高級品である”玉露”です。この玉露は、出汁をかけるとおひたしのような食感になってごはんとの相性がよくなり、おかずとして最高なのです。
 茶葉をおかずにごはんを食べる、このメニューも店長が考案して今年から始まった新メニューです。味も単なるお茶漬けとは一線を画します。茶塩と出汁が調和し、最初に上品な塩気が口の中に広がってから、お茶の匂いが鼻を抜けます。ごはんも古代米が混ざっており、歯ごたえがとてもユニークでした。食材は全て店主自らの足で出向いて味を見て決めるといいます。
 あえて仕入れ先を決めずに、その時々で最高においしいものを常に選んでいるというその姿勢は、カフェへの想いにそのままつながっています。

一貫した道を見据えているからこそ、挑戦してもぶれない軸が出来上がる


▲取材を受けて下さった5代目店主(右)と先代の奥様(左)

 お店は二年目に突入していますが、やりたいことと、この先への想いは一年目と変わりありません。これは創業時からの想いが代々明確に受け継がれているからでしょう。
 「『茶のいとや』も『喫茶処 のほほん茶屋』もスタイルを変えずに、良いものを出していく。いいものを出していれば喜んでもらえるから。」
 今までもこれからも、ぶれずに進んでいく店主には『茶のいとや』を受け継いで見据えた一本の道が定まっているように感じました。


▲歴代のいとやの店舗

 141年という長いお茶の販売の歴史の中でカフェ併設という大きな出来事が生まれても、お店に目新しさではなく歴史の佇まいがしっかりと残っているのは、どのような事をやっても「色々な人にお茶を知ってほしい。」と明確な目標を先代から受け継いでいるからではないでしょうか。
 皆さんも是非、杉戸町の『喫茶処 のほほん茶屋』で、さまざまなお茶の楽しみ方を発見してみてくださいね。

■文、写真・Kinta

店舗名 喫茶処 のほほん茶屋
住所 埼玉県北葛飾郡杉戸町清地3-1-14
電話番号 0480-34-1108
アクセス 東武スカイツリーライン東武動物公園駅から徒歩15分
営業時間 〔火~土〕9:00~18:00 〔日〕12:30~18:00
定休日 月曜日
ホームページ http://www.shokokai.or.jp/11/114641S0008/index.htm
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