【沖縄・豊見城】瀬長島ウミカジテラスにある『親父のまぐろ』は漁師直送の新鮮生マグロ専門店
皆さんは沖縄がマグロの産地であるということをご存知ですか? 今回ご紹介するのは、津多さんご夫婦の経営する新鮮生マグロ専門店『親父のまぐろ』です。
お店で食べられるのは、津多さんのお父さまが海で釣りあげた新鮮なマグロや魚介。まさに店名の通りですね。
近海で獲れる生のマグロの質は、遠洋から運ばれてくるものとは段違い!ここでマグロの味を覚えたら、もうよそではマグロが食べられなくなるかも?!取材へうかがい、津多さんにお店にかける想いを語っていただきました。
釣ったマグロを目の前で楽しんでもらいたい
店名の由来となる“親父”こと、津多さんのお父さまは、マグロ専門の漁師。自分の身長ほどもあるマグロを釣り上げる達人です。でもたった一つ残念なのは、釣り上げたマグロは漁協に出してそこで終わりという現実。
どんな人がどんな顔でこのマグロを食べてくれるのか、生の声が聴きたくても、なすすべもありませんでした。
そこで、大阪の居酒屋で飲食経験のある津多さんが、奥さまとはじめたのが『親父のまぐろ』です。漁師のお父さまが釣り上げたマグロの中から、最上のマグロを選定し、提供しています。
実のところ、周囲からは「沖縄でマグロのお店?」と首をかしげられたといいます。確かに、「マグロといえば大間の本マグロに限る!」という方は多いでしょう。しかし、沖縄もマグロの本場だということをもっと知ってほしいと、津多さんは言います。
アクセス良好!瀬長島ウミカジテラス内の店舗
『親父のまぐろ』がオープンしたのは2015年8月のこと。お店があるのは瀬長島の大型商業施設・ウミカジテラスの中です。
この場所に決めたのは、ここが那覇空港から車で10分というアクセスのいい場所だったからとのこと。地元民も観光客も、お買い物やグルメを楽しむ際にはこのウミカジテラスをよく利用します。実際に『親父のまぐろ』を開店してからというもの、訪日旅行客や内地の観光客がたくさん訪れ、なかには常連になる人もいるのだとか。
お店の目印は、大きなキハダマグロのイラストが描かれたのれんです。元気でおいしそうなマグロが、味のあるタッチで描かれています。こののれんや、ショップカードなどに使用されているマグロのイラストは、津多さんの大好きな作家さんが描いたもの。津多さんたちもお気に入りだそうですよ。
看板メニューはマグロ丼。一番人気は…?!
さて、気になる『親父のまぐろ』の看板メニューは、マグロのおいしさを最大限に楽しめる“マグロ丼”です。
津多さんによると、通常、マグロのほとんどは遠洋漁業で漁獲され、1週間ほどかけて市場に出回ります。そのため、多くが食感の柔らかい“熟成マグロ”なのだとか。それはそれでおいしいですが、同店では「せっかく沖縄近海で釣りあげたのだから…!」と、鮮度も抜群の一品を提供しています。身が締まっていて弾力があり、一般的なマグロとは全くの別物なのだそうです。その新鮮なマグロをご飯と一緒にかきこめるマグロ丼はまさに贅沢そのものですね。
このマグロ丼を食べるときはワサビではなく、ぜひ同店のオリジナル調味料“わさび油”で食べてください。わさび油はラー油のようにワサビの辛味が溶け込んだ油で、少量でツーンと効くオリジナルの調味料なのだそう。これは店頭で販売もしています。お土産屋さんなどにも流通していないので、わざわざ同店に引き返して買いに来る人も多いのだとか。ステーキに、パスタに、またはお土産として、ぜひおひとつ購入してみてくださいね。
“わさび油”を活用できるもう一つの看板メニューは“アヒポキライス”。
ハワイの料理で、ワサビ醤油に漬け込んだマグロとアボカドのサラダ・“アヒポキ”を、ご飯と一緒に楽しめるヘルシーなメニューです。芸能人が紹介したことで一躍有名になり、ファンの女性が殺到したという逸話もあるのだとか。漬けマグロとワサビの香りに、なめらかなアボカドがマッチしています。
と、ここまでは看板メニューですが、実は一番人気のメニューがほかにあります。それが“まぐろ屋のうどん”。
同店のマグロは店内で捌いているため、どうしても尻尾や頭などの“アラ”が出てしまいます。そのアラを無駄にせず、煮込んで出汁を取ったうどんがまぐろ屋のうどんなのです。贅沢な出汁の香りがクセになる一杯で、これしか食べない常連さんもいるのだとか。もちろんマグロの身も煮込まれて中に入っています。マグロ出汁がどんなおいしさなのか、気になりますね。
ここでしか味わえないマグロを楽しんで
最後に津多さんに今後のビジョンを尋ねると、「ここは何かと手狭なので多店舗展開を考えています!」とのこと。津多さんのお父さまの自慢のマグロがもっと広がっていったら…と考えると、楽しみですね。
「沖縄でもここでしか食べられない味があります。ほかの店のものとは全然違うマグロ丼を食べに来てください。」と津多さん。
食べた人の生の声を聴けるいま、漁師のお父さまも仕事に張り合いがでるというもの。瀬長島ウミカジテラスに訪れたときには、ぜひ同店のマグロ丼を食べてみてみてください。
店舗名 | 親父のまぐろ |
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住所 | 沖縄県豊見城市瀬長174-6 ウミカジテラス14 |
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電話番号 | 098-996-2757 |
アクセス | 沖縄県路線バス 具志営業所バス停留所から20分 |
営業時間 | 11:00~21:00 |
定休日 | 不定休 |
ホームページ | https://www.umikajiterrace.com/profile/mirai/ |
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