※閉店※【愛知・名古屋】シンプルで昔なつかしいケーキが並ぶ『りんごの木』多彩なフレーバーがそろうシフォンケーキも見逃せない♪
地下鉄東山線・岩塚駅の近くにある『りんごの木』は、“気軽におやつを買いに来てほしい”と価格を抑えた、シンプルで昔なつかしい味のケーキが買えるお店です。
「ギネスブックに載るくらい、種類を増やしたいね!」そう笑顔で話すオーナー・佐藤さんのイチ押しは、40種類近くもあるシフォンケーキ。
地元のお客さまがこよなく愛する同店の、ケーキづくりにかける想いを取材してきました。
かつて培ったパティシエの腕を活かして
『りんごの木』がオープンしたのは、2015年9月のこと。佐藤オーナーはそれまで、お父さまから引き継いだ惣菜店のオーナーとして、お店を経営してきました。
そのなかで、これからの時代を考えたとき、お惣菜一本でやっていくことには懸念がありました。これを機に方向転換し、経営をリフレッシュしてみてはどうか?と考えたのだとか。
佐藤オーナーが選んだ道は、かつて培ったパティシエの腕を活かし、ケーキ屋さんを開くこと。お菓子づくりに携わっていたころからかなりのブランクがあったため、師匠のもとに通って一から勉強したそうです。
おいしさと気軽さ、お客さまからの信頼
「子どものころからこの辺に住んでるから、お客さんには昔からの知り合いも多いよ。同級生が僕をテレビで見かけて、遠くから来てくれたり…何十年ぶりに会う子もいるね。」
『りんごの木』という名前は、師匠のご友人のケーキ屋さんからいただいたものなのだとか。ケーキが並んでいるのは、元祖『りんごの木』で活躍していたショーケース。お店を閉めるにあたって、譲ってくださったのだそうですよ。
「力を貸してくれた人たちとの縁があって、いまがあるんだよね。」と、佐藤オーナー。
「最近のケーキって、3つ、4つでもう2,000円でしょ?僕、ずっと“高いなぁ”って感じていて。もうちょっと気軽にケーキを買えるお店はないのかなぁって。それなら、自分で作っちゃおう!と思ったんだ。」
同店のケーキは、生ケーキは200円均一、シフォンケーキは130円均一と驚くほどリーズナブル。“地域の方に、気軽におやつを買いに来てほしい”との想いで価格を抑えています。
誕生日ケーキは、バースデーパーティーを盛り上げる大切なアイテム。そのため佐藤オーナーは、注文を受けたケーキをつくるときはとても緊張するそうです。
「でも、そんな大切なケーキの注文が来るってことは、認めてもらえてる証なんだよね。ケーキを買って“おいしい”と思ったお客さんが、今度はホールケーキも頼んでくれる。それで、おいしかったからまた来てくれる…っていうのが、すごく幸せで。やっぱり、みんながおいしいって言って食べてくれるのが一番だよね。」
シンプルないでたちが懐かしい“おやつ”のケーキ
有名パティシエがつくる華やかなケーキは、スイーツというより、もはや“芸術”。でも佐藤オーナーは、ケーキの原点はあくまで“おやつ”なのだと考えています。
「高いお店のケーキは、凝りすぎちゃってるところがあるよね。下手すると、卵と砂糖と小麦粉と、っていう基本からおかしくなりかねない。お客さんが求めてるものを提供しなきゃ、ケーキ屋さんをやってる意味がないもんねぇ。」
季節の食材を取り入れながら、お客さまが本当に食べたいケーキを提供することを大切にしています。
モカケーキ、フルーツショート、オレンジムース…『りんごの木』のケーキはどれも、昔のケーキ屋さんで見かけたような素朴でなつかしい姿をしています。
おいしさの秘密は、昔ながらの味を再現した甘さ控えめの生クリーム。いくつでも食べられるさっぱりした味わいなので、洋菓子が苦手な方でもおいしくいただけます。
「チーズタルト3つ?ちょっと待ってて!…うん、あるよー!」
取材の合間にも、佐藤オーナーは電話対応や接客に大忙し。お客さまと話す楽しそうな声が、お店に響きます。
「中学生の男の子が週に何度も来るんだけど、1種類しか買わないの。なんで?って聞いてみたら、どこのケーキ屋さんよりもうちのチーズタルトが好きなんだって。」
するとさっそく、そのお客さまが来店!クリームの絞り方が変わったことに気づくなんて、常連さん恐るべしです。
同店のもうひとつの自慢は、40種類近くのフレーバーが楽しめるシフォンケーキ。添加物を使わず、卵白(メレンゲ)の力だけでふわふわの食感をつくっています。
味は、定番のプレーンやアールグレイ、メープルをはじめ、いちご、レモン、チョコレート、バター、メロンなど。眺めるだけでわくわくしてきますね。
気になるのは、チョコミントのシフォンケーキ。こちらを目当てに、他県から駆けつけるファンもいるのだとか。全国のチョコミン党の方々、要チェックですよ!
たくさんのフレーバーから選べる楽しさもあり、同店のシフォンケーキはおよばれやお見舞いの手土産としても大人気です。
シフォンケーキをうまく焼き上げるには、天気や気温に応じて水分量を調節したり、オーブンの温度を加減しなければなりません。シンプルに見えてかなり難しいため、なかなか力を入れられないお店も多いのだとか。
「これだけたくさんのシフォンケーキを並べてることが知られたら、きっと業界ではとびぬけるよね。朝の2時から働くからキツイけど、ここが僕の勝負どころなんだ。決めた以上は、一生懸命やりたいって思ってるよ。」
目標はギネス!?続々増える新作シフォンに期待♪
「僕のケーキがどこまで受け入れられて、お店がどう展開していくのか。いまはそれを、楽しみながら眺めているところだよ。」
テレビの取材が入った、お客さまからこんな意見をいただいた。毎日、変化や成長を重ねてお店が完成していくのを、うきうきしながら見守っているそうです。
最終目標は、ギネスブックに載るくらいシフォンケーキの種類を増やすことなのだとか。
「もしかしたら、100種類以上作れちゃうかもしれないね。ほかのお店がカンタンに飛び越えられない数字にしなきゃ。」と、佐藤オーナーは笑います。
お客さまが求めるケーキを、これからも喜んで作り続けていくこと。“みんなに感謝”の心を忘れずにいること。それを大切に、街角のケーキ屋さんは歩んでいきます。
「おやつって、こうだったよね」と思い出させてくれる、『りんごの木』の素朴なケーキ。お茶を淹れてちゃぶ台で食べたくなる、なつかしい味です。
店舗名 | りんごの木 |
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住所 | 愛知県名古屋市中村区烏森4-23 |
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電話番号 | 070-5645-1350 |
アクセス | 地下鉄東山線・岩塚駅(4番出口)から徒歩4分 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 水曜日(祝日の水曜日は通常営業) |
ホームページ | http://ringonoki-nagoya.com/ |
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