【大阪・牧方】挽きたてのスパイスは香りが別格！『スパイス工房 燦（sun）』はサラッとした特製カレーが自慢

　今回紹介するのは、大阪・牧方市にある『スパイス工房 燦（sun）』です。こちらのお店では、店内で挽く新鮮なスパイスを使用したオリジナルカレーを食べることができます。サラッとした風味豊かなカレーは、欧風でもなくインド風でもない、ここでしか食べることができない独特の味わいです。“スパイスをもっと身近に感じてほしい”とカレーづくりに奮闘する店主の東さんにお話をうかがってきました。

スパイスにこだわったお店

　『スパイス工房 燦（sun）』は、京阪電車・枚方市駅から徒歩約7分の場所にあります。こちらは、スパイスに並々ならぬこだわりをお持ちの東さんが店主を務めているお店です。“あえて漢字にすることで印象に残りやすい店になるように”と考えられた店名は、太陽燦々の“燦”の一文字。読み仮名のサンをsunと英語表記することで“太陽”の印象をより強くしています。

　外観はガラス張りになっていて、中の様子がうかがえます。お店こだわりの“スパイス”も窓側にディスプレイされ、チラリと顔を覗かせています。中へと足を踏み入れると、外観同様に木のぬくもりを感じることができる店内が広がります。清潔感のある白い壁とお洒落な雑貨が目を引く内装は、まるでカフェのように落ち着いて過ごすことができますね。

香りが別格！オリジナルカレー

　名物は、スパイスをふんだんに使った“カレー”です。スパイスは鮮度が重要で、粉末にしてから時間が経つと香りが徐々に薄れてしまうそうです。そこで、同店では、その日の料理に使う分のスパイスを、その日に店内で挽いています。挽きたてのスパイスは香りが別格。新鮮なスパイスを使用したカレーを食べられるお店は、なかなかありませんよね。
　さらに、同店のカレーは科学調味料を一切使用していないことも特徴です。味の決め手は、スパイス・塩・鶏ガラのみ。このシンプルな味付けが、ペースト状になるまで炒めた玉葱や香味野菜の旨味や甘味を際立たせます。

日替わりでさまざまな味わいが登場

　お店では、日替わりで常時３種類のカレーを提供しています。定番のチキンカレーや、挽肉をたっぷり入れたキーマカレー、エビなどの魚介類やラム肉を使用したものなど、さまざまなカレーが登場します。また、豆のカレーや野菜のみのカレーのどちらか一方が必ずメニューに入っているので、ベジタリアンの方にもおすすめですよ。複数の味を試したい方には“合いがけカレー”がぴったりです。日替わりカレーの中からお好きな２種類を選んで食べることができます。カレーは好みの辛さやご飯の量をリクエストできるほか、半熟卵やチーズのトッピングもあります。自分好みにカスタマイズできるのも嬉しいポイントですね。

　「私自身、あぶらが多い重たいカレーが苦手なので、サラッとしていてスパイスを感じられる味わいを目指しました。初めての方も食べやすいので、“こういうカレーがある”とぜひ知っていただきたいですね。」と東店主。日替わりカレーの内容などお店の最新情報はSNSで確認できるので、こちらもチェックしてみてくださいね。

カレーの研究でインドにも

　東店主は、以前まで他業種の会社に勤務していましたが、“飲食店を経営したい”と一念発起し、飲食業界へと転職。個人経営のお店で、料理や接客、経営ノウハウを学んだそうです。数ある業態の中から東店主が選んだのは、昔から好きだったという“カレー”でした。資金づくりのため再度サラリーマンに戻った東店主は、“やるならオリジナルの味を追求したい”と、仕事の傍ら、２年以上カレーの研究に時間をついやしたといいます。時には、有名カレー店を食べ歩いたり、カレー専門店でアルバイトをしたり…極め付けには、スパイスの本場・インドへ出向き、日本人好みの味とはどのようなものかを自分の舌で確かめて回った経験も。そして、準備が整った2016年10月、念願だった同店をオープンさせました。

　「資金作りのためにまた働き出した時、実はお店を出すか仕事を続けるか迷ったことがありました。そんな時、家族に“やらなあかんやろ！”と背中を押されたからこそ、今に繋がっています。リピーターのお客さまも徐々に増えてきて、開店してよかったと感じています。」と東店主。

　今後はインドにいる親族と協力して、本場のスパイスを独自に仕入れ、店頭販売をしていくことも視野に入れているそうです。“スパイスをもっと身近に”との思いで腕を振るう東店主の特製カレーを、皆さんもぜひ味わってみてくださいね。