【沖縄・宜野湾】隠れた名店『食事処みさき』はこだわりの沖縄料理や1,000円ステーキなど家族みんなが笑顔になれる大衆食堂

　宜野湾コンベンションセンターの近くの住宅地に、広々とした大衆食堂があるのをご存知ですか？こだわりの沖縄料理が自慢の『食事処みさき』です。隣にお店を構える『みさき弁当』を系列にもつ食堂で、家族揃って食事をするのにもぴったりです。

　店長の山川さんに、『食事処みさき』がオープンしたいきさつや、自慢のメニューについてうかがってきました。

老舗弁当店を引き継いだのが始まり

　『食事処みさき』のオープンについて語るには、前身となったお弁当屋さんのオープンから語らねばなりません。

　この物件には、20年近く続く老舗弁当店の店舗がありました。そのオーナーが高齢のために、「従業員と店舗とメニューをそっくり引き継いでくれないか」と、山川さんのお父さまに話を持ち掛けたのだそうです。お父さまはその話を受け、事業の継承を快諾。店名を『みさき弁当』に改め、スタートを切りました。

　そして、この弁当店の営業が好調だったため、隣にあった空き倉庫を利用してはじめたのが、『食事処みさき』です。

　この『みさき』という名前は、山川さんの姪の名前から取ったもの。『みさき弁当』は現在も平日のお昼に営業中で、『食事処みさき』は弁当屋が閉まっているディナータイムに営業しています。

こだわりの沖縄料理は家庭では食べられない味

　『食事処みさき』の自慢は、沖縄料理。沖縄そばやチャンプルー、汁もの、定食メニューなど、一通りそろっています。

　なかでも沖縄そばは、かつて蕎麦屋で修業した山川さんの振る舞うこだわりのスープが自慢。豚の出汁骨や鶏の出汁骨、玉ねぎ、大根、ニンジン、長ネギ、ニンニク、ショウガを6時間ほど煮込んで、出汁を取っています。それにカツオ、昆布だしを加えて仕込んだスープは、他店では味わえないコクのあるスープです。麺は自家製の手打ち生麺。乾麺の沖縄そばとはおいしさが段違いで、一度この生麺を口にすると、もう乾麺には戻れないとまでいわれています。肉は県産のソーキや三枚肉を使用しています。

　汁物は定番の中身汁（豚の内臓）、イナムドゥチ（イノシシもどき）汁、ムジ（田芋の茎）汁がラインナップ。チャンプルーはゴーヤー、ナベラー（へちま）、フー（車麩）、豆腐、ソーメン、しなそば（乾麺の焼きそば）と、バリエーション豊富にそろっています。特にナベラーチャンプルーは、家庭ではあまり作られない方が多いようで、わざわざ同店に食べにくる方もいるほど、大人気なのだとか。

　デザートとして食後に楽しめるのは、ピーナッツミルクではなく大豆の豆乳で作ったジーマーミ。クセがなくて食べやすく、ピーナッツのアレルギーを持っていても食べられるとあってファンの多い一品なのだそうです。

　さらに、この近所にはステーキ専門店が少ないということで、新しく1,000円ステーキと800円ハンバーグの提供もはじめました。お手頃価格でステーキが食べられるなんて、通わずにはいられませんね。

　そして、新たな試みとして、今年からお酒の提供も開始しています。麦職人3杯におつまみが一品ついて1,000円ポッキリという“せんベロコース”は、お酒好きな方には待ちに待ったお得なコースです。

広々60席の店内にはキッズチェアも完備

　店内は広く、居酒屋のような味のある内装となっています。とてもここが元倉庫だったとは思えませんね。

席数は60席と、大勢で宴会しても余裕のある席数です。中央のテーブル席を囲むように座敷席が囲んでいて、ゆっくりくつろぐことができます。座敷席には小さなお子さまが食べやすいように子ども用のキッズチェアも完備。また、キッズメニューはありませんが、子ども用の料理がほしいとお願いすれば、ミニサイズに取り分けたものを提供してくれるのだそう。小さなお子さま連れのご家族には、取り分ける手間がかからずうれしいと、喜ばれているそうです。

一度食べれば通いたくなる隠れた名店

　こんなにおいしいこだわりの沖縄料理が揃っているのに、まだ世の中の認知はいま一つという『食事処みさき』。その中で、開店当初から通い続けてくれているとあるご夫婦や家族連れには、感謝してもしきれないと山川さんは頭を下げます。

　一度食べれば虜になること間違いなしの隠れた名店。いち早くお店をチェックして、常連の座をゲットしましょう。きっと誰かに教えたくなること間違いなしです。

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