【愛知・春日井】おやつにも贈り物にも。『tane工房』のシフォンケーキは人を笑顔にする“愛の味”。

今回ご紹介するのは、ふわふわもちもちのシフォンケーキで大人気の洋菓子店です。JR春日井駅から徒歩10分の所にある『tane工房』は、2016年4月2日にオープンしました。
小さな女の子のある一言がきっかけとなり、誕生した同店。無添加でからだにやさしい甘さのシフォンケーキは、贈り物やお茶うけとして喜ばれ、口コミだけで売り切れになるほどの人気ぶりです。

小学生の少女の言葉が後押しに！

　オーナーの中島さんは以前カフェに勤務していた時に、ホール業務のかたわらシフォンケーキを作り、メニューのひとつとしてカフェで提供されていたそうです。
　そんな時、よくお店に来る小学生の女の子から「お姉さんのケーキは愛の味がするね。たくさんの人に食べてもらった方が良いよ！」という言葉をもらいました。自分のお店を持つことを目標にカフェで働いていた中島さんは、この言葉に背中をおされ、シフォンケーキをメインとした洋菓子店『tane工房』をオープンしたのです。

　「もともと専門学校を出たわけでもなく、パティシエとして働いていたわけでもなかったので、ゼロからのスタートは大変でした。でも、徐々に口コミで評判が広がっていってお客さまも増えて…おいしいと認められているようで、うれしかったですね。」やがてテレビの取材も入るなどし、現在はケーキが完売する日もあるほどの人気店へと成長しました。

可愛いイラストに彩られた明るい店内

　この店舗は、元美容室の物件をDIYで改装したもの。もとからお洒落なデザインの建物でしたが、明るいイメージにするために壁や床も張り替え、棚なども中島さんの手で作り上げたのだそうです。

　壁や窓の可愛いイラストは、友達の絵描きさんが描いたものです。この友達と出会ったときから、いつか自分のお店に絵を描いて欲しいというのが、中島さんのひとつの夢でもありました。同店には小さいお子さまもたくさん来られるので、このイラストを見てとても喜んでくれているとのこと。すっかりお店の顔として、人気を集めています。

地産地消の“やさしいシフォンケーキ”

▲抹茶シフォンケーキ

　自慢の逸品は、愛知の茶所・西尾市の抹茶を使った“抹茶シフォンケーキ”です。
　「当店では基本は地産地消のものを使っています。愛知では知られているけど、県外では茶所というイメージがないんです。味は、宇治にも劣らないおいしい抹茶ですよ。」

　シフォンケーキに使う小麦は、愛知産“きぬあかり”の中力粉を使用しています。本来ケーキには薄力粉を使用するのですが、中力粉を使用することによってふわふわモチモチした食感が生まれるのだそうです。砂糖にはからだにやさしいキビ砂糖を使用し、食品添加物は一切使用していません。

　「安心安全なものを子供たちに食べてもらいたいんです。」そんな想いもあって、子供を持つお母さん方が集まりやすい産婦人科のそばに店を構えました。お母さんのお腹のなかにいるころから同店のシフォンケーキを食べて、離乳食を卒業してまたシフォンケーキを食べ始めた小さな常連さんもいるそうですよ。

「世界の子供たちにシフォンケーキを届けたい！」

　中島さんには、運命を変える人たちとの出会いがたびたび訪れます。
　お客さまのなかに、世界中のシフォンケーキを食べ歩いているという食通の方が訪れ「世界に通用するシフォンケーキだと思う。日本だけでやっているのはもったいないよ。」と言っていただいたことがあるのだとか。この言葉もあって、中島さんの夢は世界にまで広がりました。いつか海外でシフォンケーキの教室を開いて、世界中の人たちがおいしいシフォンケーキを食べられるようにしたい…これが現在の夢なのだそうですよ。

　また、素敵なご縁があってプロバスケットボールリーグの試合会場で、定期的に出張販売もしています。Bリーグの試合観戦の際は、ぜひ同店のシフォンケーキ片手に、応援してみてはいかがでしょうか。

きっかけが生まれる場所として…

　『tane工房』は、中島さんをはじめ沢山の人が持っている“種”が芽吹く場所になりたいという想いを込めて名付けました。
　「さまざまなアーティストの雑貨を置いたり、絵描きの友達にイラストを描いてもらったり、そういう人たちのきっかけになる場所でありたいと思っています。」
　
　そして、安心安全な食を提供し続けることで、お客さまにはケーキと一緒にその意識も持ち帰ってもらいたいと考えているそうです。

　中島さんのシフォンケーキは贈り物として購入されるお客さまが多く、それを受け取った方がまたお客さまとして訪れてくれるという、人から人へとその人気は広がり続けています。
　やさしい材料で作られた“愛の味”がする『tane工房』のシフォンケーキ。ぜひ一度、そのおいしさを堪能してみてください。あなたもきっと、大切な人へ贈りたくなるはずです。