【東京・南阿佐ヶ谷】お客さまに愛されて20年『炭火台所 鶏丸』は素材を活かしたこだわり焼き鳥と創作和食の名店！

　杉並区南阿佐ヶ谷に、20年に渡りお客さまに愛され続けている名店があります。それが、今回ご紹介する『炭火台所 鶏丸』です。
　1998年11月18日に創業。千葉県産の水郷鶏をはじめ、日本全国の銘柄鶏を炭火で一本一本丁寧に焼き上げるこだわりの焼き鳥のほか、手間暇かけて仕上げる創作和食がいただけます。
　一つひとつの食材の良さを最大限に生かしたメニューを手掛ける、オーナーの仁田さんにお話をうかがってきました。

20年で変わったもの、変わらないもの

　仁田さんが『炭火台所 鶏丸』をオープンしたのは、今から20年前。それまで、焼き鳥店や居酒屋の店長として培ってきた知識と経験を活かし、30歳の時に独立しました。炭火焼き鳥と創作和食を柱に、全国各地のレアな日本酒を取り扱う店は、当時は珍しかったそうです。
　時代の移り変わりとともに、飲食店を取り巻く環境も変化してきました。昔は、集客の基本は口コミ。一度来ていただいたお客さまに、また来たいと思ってもらえるかどうか、そして周りにはどのように伝えてくれるか…来店時にどれだけ好印象を持ってもらえるかが勝負でした。現在はSNSでの集客が主流になり、店のコンセプトをきちんと伝えることや飽きさせない魅力が必要になったと仁田さんは感じているのだとか。

　一方で、どんなに時が経っても変わらないものもあるとのこと。それは、料理のおいしさと真心のこもった接客です。仁田さんは、年齢層や注文内容などによって、お客さま一人ひとりに対して接客スタイルを変えています。そういった細やかな気づかいが、多くのお客さまがリピーターになってくれる人気の秘訣。
　『炭火台所 鶏丸』は、時代の流れとともに進化を続けながら、変わらないおいしさを提供し続けています。

あたたかみのある和の空間

　あたたかみのある店づくりは、仁田さんのこだわりです。何度もリフォームを重ねた内装は、木のぬくもりを感じられる落ちついた和の空間。真っ赤な番傘がお客さまを見守り、茶屋のようなベンチには差し色の赤い座布団が映えます。
　客席数は、全36席。カウンター席もあるので、おひとりさまでも気軽に入れます。気候があたたかい時期は、テラス席で食事を楽しむこともできますよ。

それぞれの銘柄鶏にあった調理法で提供

　看板メニューは、“水郷鶏”。千葉県産の銘柄鶏“水郷鶏”を、天日塩と上級備長炭で一本一本丁寧に焼き上げています。水郷鶏はとても柔らかく、唐揚げなどでもおいしくいただけます。
　また、同店の強みのひとつに日替わりで楽しめる全国各地から仕入れた地鶏があります。柔らかさが特徴の水郷鶏と対照的な、肉の食感をしっかり感じられる種類のものを仕入れているのだそうです。焼き物はもちろん、親子丼やすき焼きでおいしくいただけるのが、歯ごたえ抜群の栃木軍鶏や東京軍鶏です。親子丼は、ふわふわの卵とシコシコとした肉の食感がたまりません。

　仕入れた鶏肉の肉質や特徴にあったメニューを楽しめるのが、同店ならではです。“限定銘柄鶏”を使ったメニューは必ずチェックしましょう。日によって食べられる鶏は違うので、一度来ただけではその魅力を味わい尽くすことはできませんよ。

　そのほかレアメニューで見逃せないのは、オリジナルメニュー“スモイル”です。上質なレバーを塩漬けにして、翌日低温で燻製にし、3日目にブレンドオイルに漬け込んでようやく仕上がるという手の込んだ逸品。その食感はチーズのようで、レバーが苦手な方もデザート感覚で味わえるそうです。仕入れ状況によってメニューに登場するので、運よく出会えたらオーダーすることをおすすめします。
　中華料理の定番鶏料理といえば“よだれ鶏”ですが、同店の“よだれ鶏”は普通とちょっと違います。通常胸肉を使用するところを、上質なささみを使い低温調理で仕上げるため、よりしっとりとしたおいしさを堪能できます。

旬の野菜を取り入れた季節を感じるメニュー

　野菜は、とれたてのものを各地から取り寄せており、素材の味を活かしたシンプルなものから手の込んだ創作料理まで、幅広く提供しています。イカの肝を使ったソースをかけていただく長芋の揚げ物や、オーダーを受けてから皮をむいて揚げるフライドポテトなど、こだわりのメニューばかり。定番のフライドポテトが、このひと手間で味が全く変わるというのですから、ぜひ味わいたいところ。

　「次に行ったときにどんな料理が食べられるだろうと、わくわくした気持ちで足を運んでもらえるような店づくりを心がけています。食材一つひとつにこだわりがあるので、伝えたいことが沢山あります。ぜひ当店で、昔から愛されている和食の良さを感じてみてください。」と仁田さん。
　阿佐ヶ谷でお店を探すときには、『炭火台所 鶏丸』を思い出してください。食材の旨味を存分に生かした料理との出会いが待っていますよ。