【東京・竹ノ塚】つけ麺界の大物ルーキー『つけ麺 和』の濃厚な魚介豚骨つけだれと極太麺にファン急増中

　2018年１月、竹ノ塚にオープンした『つけ麺 和（カズ）』。有名つけ麺店で修業したオーナーが出店したとあって、オープンして間もないにも関わらず、多くの常連さんが通う話題殺到のお店です。手間を惜しまずじっくり２日間煮こんで完成する濃厚な魚介豚骨つけだれは、１滴１滴に旨味が凝縮されています。つけだれに負けない強い個性を持つ麺は、ストレートの極太麺です。食べ始めたら“箸が止まらない”、同店の絶品つけ麺の秘訣に迫ります。

有名店で修業したオーナーの金井さん

　『つけ麺 和』は、東武スカイツリーライン・竹ノ塚駅から徒歩２分の場所にあります。お店の金井オーナーは、以前亀有にある有名つけ麺店で６年ほど修業を積んだ実力者です。調理師免許の取得後は中華料理店で働いていましたが、“腕を磨くなら全国一のお店で勤めたい”と心に決めた金井オーナー。飲食店の口コミサイトで当時全国一位だった、つけ麺専門店のドアを叩きました。メキメキと腕を上げた金井オーナーは、やがて２号店の店長を任されるほどに。そして、夢だった“自分のお店”を開店するため、惜しまれながらも独立。当時の師匠や常連さんなどにも背中を押され、今年１月に『つけ麺 和』をオープンさせました。

濃厚つけだれと極太麺の至極コンビ

　お店のつけ麺は、魚介豚骨のつけだれと太いストレート麺が特徴です。つけだれに用いる豚骨スープは、２日間を費やして完成する、とても“濃い”味わいです。濃度が濃いだけに、常にスープの鍋をかき回さないと焦げ付いてしまうほど。この濃厚な豚骨スープと出汁の旨味が凝縮した魚介スープを、研究の末生み出した黄金比で混ぜ、醤油ベースの“かえし”と呼ばれる特性の調味料を合わせ、ようやくつけだれが完成します。我が子のように手間をかけて出来上がるつけだれは、金井オーナーのこだわりと愛情がたっぷり詰まっています。一方の麺は、うどんのように太く、食べ応えも十分です。濃厚なスープと１番相性がいい極太ストレート麺は、修業していた頃からお世話になっている製麺所から特注で仕入れています。
　メニューは基本的には魚介豚骨味で、トッピングによって３種類に分かれています。中でも１番人気は、豚と鶏のチャーシュー・味玉・のり・メンマ・薬味が付いた“特製つけ麺（1,000円）”だそう。いずれのチャーシューも、美しいピンク色なのは、低温でじっくり時間をかけて火を通しているからです。口に入れた時にスーと溶ける上品な脂身の豚チャーシューと、胸肉なのに驚くほどジューシーな鶏チャーシューは、どちらも個性的な旨さが光ります。つけだれや麺との相性も抜群ですよ。

この他、つけだれにひき肉が入った“濃厚担々つけ麺”も評判です。甘めの味付けで、辛いものが苦手な方でも美味しく食べられます。お好みでセットの山椒を加えて、召し上がってみてくださいね。

自分が受けて嬉しい接客を

　ラーメン店は疎遠になりがちな小さなお子様がいるご家族にも、おすすめの同店。カウンター席の他に、家族で利用しやすいテーブル席が設けられています。「うちは料亭じゃなく“つけ麺屋”なので、どんなお客様にも気兼ねなく来ていただけるようにしたくてテーブル席を用意しました。」と金井オーナーは笑顔を見せます。スタッフ全員が“自分が受けて嬉しい接客”を心がけているといいます。
　例えば、お客様の顔やどんなメニューを注文したかを覚えていて、次に来店してくださった時に活かしているのだとか。つけ麺が美味しいことはもちろん、スタッフさんの対応の良さが常連さんを増やしている秘訣とも言えそうですね。

試練を乗り越えオープンへ

　2018年1月８日、オープンの前日。実は、この日は金井オーナーにとって“試練の一日”でした。開店に向け仕込みに追われていた金井オーナーでしたが、いざ出来上がったチャーシューを味見して、思い描いていた出来との差に愕然としました。開店時間は刻一刻と迫っていましたが、“妥協は絶対したくない”と寝る時間を返上し、チャーシューをゼロから作り直したそうです。結局当日までかかり体力的には辛い状態でしたが、いざ開店の時、１時間前から並んでくれていたというお客様の行列を見て感動するほど嬉しかったといいます。

　
　今後は、近隣の埼玉県や神奈川県を皮切りに各県１店舗ずつ出店していくのが目標とのこと。これからの店舗展開にも期待できそうですね。濃厚なつけだれと極太麺の絶品つけ麺と暖かいスタッフの皆さんが迎えてくれる『つけ麺 和』。皆さんも、是非一度訪れてみてください。