【長野・飯綱町】特注家具工房『WOOD FACTOR』世界に一つのオーダー家具を丹精込めて制作

 上水内郡・飯綱町の大自然に囲まれた山奥に、特注家具工房『WOOD FACTOR』があります。こちらの工房で手がけているのは、“オーダー家具”。収納棚やクローゼット、まな板まで、大きさや種類を問わず、依頼があれば何でも対応してくれます。

 店名『WOOD FACTOR』は、木を指す“WOOD”と事柄を指す“FACTOR”を組み合わせた造語。「木に関することならなんでもやります」という思いを込めているのだそうです。

 お客さまの要望を細かく取り入れて、世界に一つしかない自分だけの家具を手に入れられる同工房で、家具に込めた思いを代表の大川さんにうかがいました。

広々とした明るいショールーム

 『WOOD FACTOR』は特注家具工房らしく、内装も全て大川さんの手作り。
 過ごしやすさを考えて、お客さまが利用する機会の多い玄関やトイレといった場所は特に綺麗にされています。また余計なものは置いておらず、とても開放感があって過ごしやすい空間です。

 内装は木の自然な色が目立つようにと、壁紙や天井を黒で統一しています。また、製品にスポットが当たるように照明の設置場所にもしっかりとこだわっています。

 こちらの広々としたショールームは最近設けたもの。同工房は元々、お店向けの特注家具の製作が専門でした。一般のお客さま向けの特注家具の制作もおこなっていましたが、そちらの仕事が増え始めたのは近年になってからのことなのだそうです。そこで工房に訪れるお客さまが家具を見られるようにと、大広間だったスペースをリフォームしたのだとか。

 工房内で使われている家具も一味違うものです。お客さまとの打ち合わせなどで使う机には、なんと丸太をまるまる一つ使用。木の質感やぬくもりを感じていただけるように、あえて原木をそのまま使っています。

大切にしているのはお客さまとの打ち合わせの時間

 『WOOD FACTOR』が製品作りにおいて大切にしているのは、お客さまとの打ち合わせをしっかりおこなうこと。下駄箱から飲食店用のカウンターまで、用途や設置場所に合わせてなんでも希望を伝えることができます。そのために丁寧な話し合いをおこない、図面も色を多く用いてイメージしやすいものにしているのです。

こだわりのオーダー家具を

 ブラックウォールナットを用いた板材は、大川さんが太鼓判を押すほどのクオリティ。クルミの木を使用しており、重厚感のある黒い色が特徴です。原木はフェンスに囲まれ、それを巻き込み成長することでキレイな規則正しい模様が刻まれていくのだそう。


▲カスタムチェスト

 こちらの“カスタムチェスト”にも職人技が光ります。
 本体は一度ガスバーナーで真っ黒になるまであぶった後にブラシで表面を磨き、高級感のある光沢を生み出しています。
 引き出しの部分にある輝くスパナ状の金具は、専門の業者に独自に作ったもの。ステンレスの塊を切り抜いた後にブラシでしっかり研磨され、撥水加工も施されています。 

 オプションとして、アメリカ製の車のエンジンに使われていた“カムシャフト”という部品を用いたハンドルも付けられるのだとか。さらにパンフレット台としてガラス製のテーブルを取り付けることも可能です。好みに合わせてカスタマイズできるのがうれしいですね。

 ここだけの話、同工房には樹齢500年以上の欅板もあるのだとか。
 大川さん曰く「売りたくないほど貴重な板です。」とのこと。販売されているものには穴が開いていますが、それが希少価値の高い証拠なのだそうです。価格もリーズナブルで、通常100万円以上するところ半額以下で販売しています。

木工製品の販売も

 そんな同工房では、オーダーを受けたもののほかに、木工製品の販売もおこなっています。


▲iPhoneスピーカー

 
 最近のイチオシは”iPhoneスピーカー”。上溝にiPhoneを差し込んでから音楽を流すと空洞内で音が反響する仕組みとなっています。デジタルなスピーカーとは違うアナログな柔らかい音質となるのが特徴で、SNSを通して遠方から注文が入るほどの人気です。これは気になりますね!


▲キーホルダー

 こちらは一見普通のキーホルダーですが、なんとリンゴの木で作られています。飯綱町がリンゴの産地ということから、販売開始したのだとか。リンゴの木は一般的に流通していないため、ここでしか購入できない貴重なキーホルダーです。

お客さまに寄り添ったサービスを

 同工房では、製品に関する相談や修理も受け付けています。木に関することならどんなことでも聞いてくださるので、ぜひ大川さんに話してみてくださいね。

 「お客さまの考えている色々なイメージを絵にして、形にしていきたいなと思っています。どんな考えでも実現して見せるので、ぜひ工房に遊びに来てみてください!」と大川さん。

 現在目標としてかがけているのは、ゲストハウスの営業なのだとか。木工体験やネイチャーウォッチングなど、泊りがけで自然と触れ合えるプログラムを検討しているとのこと。
 世界に一つだけのオーダー家具を、心をこめてお届けする『WOOD FACTOR』。同工房で、あなたのイメージを形にしてみませんか?

店舗名 WOOD FACTOR
住所 長野県上水内郡飯綱町大字赤塩344
電話番号 026-253-5336
アクセス 中野ICから15分、JR牟礼駅・信濃浅野駅から車で10分
営業時間 8:00〜20:00
定休日 日曜日・祝日
ホームページ http://www.woodfactor700.net/
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