【沖縄・名護】柔らかくジューシーな“やんばる地鶏”を水炊きで堪能『やんばる地鶏や 鶏鳥』
沖縄県名護市の中心部に、鶏の水炊きが楽しめる居酒屋ができました。2018年7月13日オープンの、『やんばる地鶏や 鶏鳥(とりどり)』です。
沖縄では珍しい鶏の水炊きが自慢で、山原(やんばる)地域の地鶏・“やんばる地鶏”を余すところなく堪能できます。
オーナーの宮城さんに、なぜ水炊きの店をはじめようと思ったのか、お話をうかがってきました。
県外で食べた鶏の水炊きに感動!
宮城さんは過去に自分の店を経営していたこともある料理人でした。しかし、一度全く別の業界に転職し、料理のことなど忘れる生活をしていたそうです。
そんな宮城さんを再び料理の道に引き戻したのは、県外で食べた鶏の水炊き。生まれて初めて食べたその料理は、宮城さんに衝撃と感動を与えました。
「生まれて初めて水炊きを食べたとき、“これだ!”と思いましたね。沖縄は鍋を食べる習慣がないので、沖縄で水炊きの店を始めたら成功する気がしたんです。」
ところが、沖縄になじみのない新しい料理を出すというのは、チャンスである反面リスクでもありました。最初は全く認知されず、苦しい経営が続いたそうです。いまとなっては口コミで徐々にそのおいしさが広まり、お客さまから絶賛の言葉を掛けられるように。
「まだ認知されていっている途中ですが。」と謙遜する宮城さんですが、着実にファンは増え続けているようです。
落ち着いた隠れ家的居酒屋
鶏が描かれた大きな提灯が明るく灯る、趣のある店構えが『やんばる地鶏や 鶏鳥』の目印。中に入れば、上品なカウンターと小さなテーブル席が迎えてくれます。
「あまり派手にはしたくなかったんですよね。」と、宮城さん。内外装に対するこだわりがうかがえます。
「隠れ家的な店にしたいと考えていて、ご縁があってここに決めました。落ち着いた感じが出ていればいいなと思います。」
一方通行の細道に面しているという位置関係もあり、“知る人ぞ知る”隠れ家感が際立っています。上司や取引先との会食で紹介すれば、ちょっぴり鼻が高くなるかもしれませんね。
やんばる地鶏と水炊きの相性は抜群
“やんばる地鶏”がどういう鶏なのか、ご存知でしょうか?
通常、地鶏として有名な鶏は、歯ごたえが強くしっかりした肉であることが多いです。一方、やんばる地鶏は身が柔らかく、旨みがじゅわっとあふれ出す、食べやすいお肉と言えます。
そして、水炊きとはあらかじめ用意した出汁をあまり使わず、肉や野菜などの具材から出る出汁で味わう鍋。福岡発祥の鍋料理で、素材の旨みが味の決め手となるため、旨みの強い具材が必要になります。
やんばる地鶏はその性質から水炊きにうってつけ。煮込まれて柔らかさを増す肉とあふれる旨みで、スープの最後の一滴までおいしくいただける最高の水炊きになるのです。
親子の骨付き鶏は食感の違いに注目
『やんばる地鶏や 鶏鳥』の自慢料理は水炊きだけではありません。やんばる地鶏を鶏油(チーユ)で揚げ焼にした“骨付き鶏”も、宮城さん渾身の一皿です。
この骨付き鶏には、“骨付き若鶏”と“骨付き親鳥”の2種類があります。骨付き若鶏は大人になって間もない若い鶏を使用していて、プリッとした歯ごたえと、あふれ出す肉汁が楽しめる一皿。骨付き親鳥は卵を産み終わった鶏を使用していて、歯ごたえが強く、噛めば噛むほど旨みが出てくる味わい深い一皿です。
「ぜひ歯ごたえの違いを食べ比べてみてください。」と宮城さんは自信をのぞかせます。
どちらもスパイス味と、塩味、特製タレ味の3種類から味を選べます。何度か通って、そのおいしさを味わい尽くしてくださいね。
やんばる地鶏のおいしさを県外へ
既に熱烈なファンがついている『やんばる地鶏や 鶏鳥』ですが、宮城さんは、もっと認知が高まったタイミングで個室のある大きな店舗に移転したいと考えているそうです。今後の展開が楽しみですね。
最後に宮城さんから、開店ポータルをご覧の方へ向けてひとことメッセージをいただきました。
「ゆくゆくは沖縄流の水炊きを県外にも広めていきたいですね。やんばる地鶏、おいしいので、ぜひ食べにきてください。お待ちしています。」
沖縄では珍しいやんばる地鶏を使用した水炊きと鶏料理の居酒屋『やんばる地鶏や 鶏鳥』。知っているとちょっと得意になれる隠れ家居酒屋です。まだ見ぬグルメを探している方は、一度足を運んでみてください。
店舗名 | やんばる地鶏や 鶏鳥 |
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住所 | 沖縄県名護市大南2-15-20 |
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電話番号 | 0980-53-5800 |
アクセス | 沖縄県路線バス 名護市役所前バス停留所から徒歩6分 |
営業時間 | 17:00~24:00(L.O.23:00) |
定休日 | 木曜日 |
ホームページ | https://toridori.gorp.jp/ |
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