【北海道・札幌】こだわったのは“昔ながらの懐かしい味”！地域密着型のラーメン店『安田軒』

　これからご紹介する『安田軒』では、“子どもの頃に食べた懐かしいラーメン”を提供しています。店主の安田さんは、地元のお客さまが喜んでくれるよう、札幌の地に根付いた味付けを再現することにとことんこだわっています。年月が経って“昔ながらの味”を忘れかけていた人も、『安田軒』のラーメンを食べると「ああ、これだ、この味だ」と言ってくださるそう。2017年11月23日にオープンした同店のこだわりについて、安田さんに詳しいお話を伺いました。

こだわったのは“昔ながらの味”

　北海道出身の安田さんですが、北海道を離れて20年間ほど新潟にて中華料理店で働いていたそうです。いずれは生まれ育った北海道に帰りたいと思っていたのと同時に、独立してラーメン店を出店したいという想いも強く持っていたのだとか。
　「北海道は本州から離れているので、北海道独自の味に慣れている人が多いんです。自分も北海道で育ったので、子どもの頃に食べていた味を舌が忘れていません。でも、子どもの頃に食べていた懐かしい味を提供しているお店はなかなかないと思いました。いろいろな変わったラーメンを出すお店が増えていますが、あえて“昔ながらの味”を再現して、地元の方々に喜んでもらえるお店をオープンすることに決めました。」

苦労もしたが、良いこともあった立地

　『安田軒』があるのは国道沿いです。車の往来が激しい場所ながら、同店には駐車場がありません。「北海道民は車での移動が基本なので、駐車場がないのはデメリットでした。駐車場がないお店には入りにくいようで、車で移動するお客さまに来ていただくのには最初は苦戦しましたね。」
　しかし、それでもこの立地に出店したのには、周辺に中華系の定食屋さんがなかったことが大きかったそうです。
　「徐々にお客さまが増えてきて、“このへんにはこういうお店がなかったから、開店してくれて嬉しい”との言葉を多くのお客さまから聞くことができました。最初の読み通り、周辺に競合店があまりなかったので、このあたりに住んでいるお客さまには喜んでいただいています。」と安田さんは言います。

看板メニューは味噌ラーメン

　札幌という土地柄、お客さまの約6割が味噌ラーメンを頼むのだとか。皆さん口を揃えて「子どもの頃に食べていた味だ」と言ってくださるそうです。そんな『安田軒』の味噌ラーメンは、ラードを使い、脂が効いた濃い目の味付け。
　「卵ちぢれ麺と自家製チャーシューが、その濃い目のスープに絡んで相性抜群です。チャーシューは薄切りで大きめに切っているので、スープの温度で脂が溶けてしっとりとするんですよ。」大人には“辛みそラーメン”が人気で、札幌の寒い冬でも汗をかきながら美味しそうに麺をすすっているのだとか。
　また、今の時期の一押しは“にらたまラーメン”。にらの中でも最もやわらかく、風味と旨味が強いと言われる“一番にら”を使ったラーメンです。こちらのメニューは6月末まで有効な100円引きのクーポンがあるので、お得に美味しいラーメンを味わえます。

腕によりをかけて作るチャーハン

　ラーメン以外の人気メニューは、安田さん自慢のチャーハンです。
　「美味しいチャーハンを作るための研修に何度も参加し、手順や鍋の振り方を身体に叩き込みました。厨房も見えるようになっているので、チャーハンを作っている姿が見えて、ジュージューという音も聞こえるので、ライブ感がありお客さまにも喜んでいただいています。」と安田さん。同店の二大看板であるラーメンとチャーハンをセットで食べられるメニューもあり、男性客だけでなく女性客からの支持も絶大です。

今後は幅広く飲食店をやりたい

　最後に、安田さんの今後のビジョンをお聞きしました。
　「まずは当店を落ち着かせることが第一ですね。安定したクオリティーの料理を提供して、お客さまに定着していただきたいです。そのために、お客さまの反応を見ながら、当店のメニューも随時追加したり変更したりしていこうと思っているんですよ。仕事帰りのサラリーマン向けに晩酌セットを作ったり、宴会で利用したい方のために料理何点かと飲み放題を付けた宴会コースも作ったりする予定です。」
　また、今後は幅広く飲食店をやっていきたいという目標もあるのだとか。
　「今はラーメンだけでなく、中華料理のメニューも用意していますが、いずれはラーメンに特化したお店をやりたいですね。自分が利尻島出身なので、利尻昆布を使ったラーメンを作ってみたいです。」
『安田軒』を軸に、今後さまざまなニーズに応えた飲食店をしていきたいという安田さん。今後の展開が楽しみですね！