【福岡・久留米】”博多地鶏”を具材にもスープにもふんだんに使用した水炊きの楽しめる温泉宿『湯元 小林』

　九州で温泉と言えば大分県の湯布院や別府、鹿児島の指宿や霧島、熊本の黒川や南阿蘇などが有名かと思います。そんな中、密かに温泉宿が集まるのが福岡県の”筑後川流域”です。2017年8月19日、福岡県・久留米市の筑後川のほとりにオープンしたのが温泉宿『湯元 小林』。100%源 泉掛け流しの温泉はもちろん、”博多地鶏”をふんだんに使用したこだわりの水炊きを楽しめます。今回は、代表の小林さんにお話を伺いました。

筑後川を望むロケーション

　『湯元 小林』は筑後川のほとりにたたずむ温泉宿です。周りに高い建物もなく筑後川流域を見渡せる眺めの良いロケーションに建てられています。明るい雰囲気の玄関をくぐると広々としたロビーに、代表の小林さんに気さくなスタッフの方々が出迎えてくれます。
　お食事処は広々としており、周りの視線を気にすることなくゆったりと食事を楽しめる空間です。また、窓際の席からは筑後川が望めるのでおすすめのスポットと言えます。カップルや家族でゆっくりと過ごすのはもちろんのこと、忘年会や新年会などで宴会場としても良いでしょう。

”水炊き”を中心とした豪華なお食事

　『湯元 小林』の一押しは”水炊き”を中心としたお食事の数々です。中でも、水炊きには具材としてはもちろん水炊きスープとしても”博多地鶏”をふんだんに使用しています。博多地鶏とは「福岡県の郷土料理”水炊き”をもっと美味しく」をスローガンに開発された博多県産の地鶏で、適度な歯ごたえと旨味(イノシン酸)が豊富なことが特徴です。
　また、『湯元 小林』では水炊き用に”オリジナルポン酢”も提供しています。「(地鶏の)コラーゲンはビタミンと一緒の方が良い。」との考えから、ダイダイ(柑橘類)に昆布・鰹節・干し椎茸から取った出汁、久留米市・田主丸名産の”柿を使用した醤油”を合わせた、酸味を抑えたポン酢です。濃厚な博多地鶏もさっぱりといただけます。

宿泊の方は”源泉100%”の温泉も

　豪華なお食事だけでも良いですが、『湯元 小林』は温泉宿です。取材時点(2017年10月) では”宿泊客限定”なものの”源泉100%”の掛け流し温泉も楽しめます。泉質は低張性アルカリ性泉・ナトリウム泉・塩化物炭酸水素塩泉の3種類。主に皮膚病や腰痛に良いとされ、美肌効果も期 待できるそうです。
　お食事処と同様に客室も広々としていてゆったりと過ごせます。また、表側の客室からは筑後川を見下ろす形で久留米の自然を独り占め。筑後川は阿蘇山を水源とし有明海まで、九州地方最大の 全長143kmにもなる大河川です。客室からゆったりと流れる筑後川を眺めていると、日々の喧騒を忘れさせてくれます。

贅沢なひとときを味わえる温泉宿

　九州と言えば”温泉”、福岡と言えば”水炊き”、『湯元 小林』には九州・福岡・久留米と地元の良いものが凝縮されています。現代人は毎日の仕事や家事、育児に大忙しです。「いつ休んだかな?」という方も多いことでしょう。”博多地鶏”をふんだんに使用した水炊きに”源泉100%”の掛け流し温泉。ゆったりと流れる雄大な筑後川を望む温泉宿『湯元 小林』で、頑張る自分にちょっとご褒美をあげてみてはいかがでしょうか?

■文、写真・堀本 一徳