【福岡・久留米】120年の歴史ある建物で。「もっと美味いものを」と追求し続けるうなぎ専門店『うなぎ処 柳栄館』
九州のうなぎと言えばせいろ蒸しが有名です。そんな中、あえて関西で一般的なうなぎの蒲焼きを提供するうなぎ専門店『うなぎ処 柳栄館』が、2017年8月に福岡県・久留米市にオープンしました。
提供されるうなぎの蒲焼きはうなぎ本来の旨味が凝縮され、120年の歴史ある建物でいただくとより一層に味わい深くなります。せいろ蒸しが根強い地域・久留米で戦う『うなぎ処 柳栄館』。今回は代表の山川さんにお話をうかがいました。
120年の歴史を感じる外観・内観
およそ120年前、明治の中頃に建てられた歴史ある店舗は、一歩敷地に足を踏み入れると外界と切り離されたよう。もとは旅館だったとのことで、手入れの行き届いた素敵な庭園を通り、店内に入ると日本人として懐かしさを感じます。晴れた日には二階から筑後川流域が見渡せ、お食事処として最適のロケーションです。
山川さんの「ゆっくり食べて欲しい。」との気持ちから、店内の広さに対して席数は少なめに。隣との間隔をあえて離すことで、周りの目を気にすることなくゆっくりとうなぎを楽しめます。また、2階には大広間もあり大人数の食事会にも対応しています。ちょっと贅沢な昼食はもちろん、特別な日の宴会にもおすすめです。
「もっと美味いうなぎを食べたい!」から始まった
『うなぎ処 柳栄館柳栄館』は、山川さんの「もっと美味いうなぎを食べたい!」「もっと美味いうなぎを食べさせたい!」との思いから始まりました。実は、もともと山川さんの本職は全くの別業種。飲食関係ですらありません。だからこそ、お客さん目線で素直に捉えることができ、“より美味しいものを” と追求できたのでしょう。
ただ、初めての経験だったからこそ「全てが分からなかった。」とのこと。うなぎの焼き方からたれの味に至るまで、全てを1から研究したといいます。また、開店してからもお客さんの意見を聞きながら毎日のように試行錯誤を重ねています。訪れるたびに味が洗練される『うなぎ処 柳栄館』には、すでにリピーターも増えているそうです。
うなぎの蒲焼きに自信あり
『うなぎ処 柳栄館』の一押しは “うなぎの蒲焼き” です。パリッとした焼き目にたれの染み込んだふっくらうなぎが特徴の蒲焼きは、白ご飯と一緒にいただくと食が進みます。その上、120年の歴史を感じる建物でいただけば、より一層味が深まることでしょう。日常を忘れてゆったりとした空間でうなぎを楽しめます。
実は、山川さんの意向で当初のメニューは “蒲焼き一本” だったそうです。ただ、久留米の周辺は古くから “うなぎのせいろ蒸し” が親しまれてきた土地柄。開店当初から「せいろ蒸しはないの?」と多くの要望があったことから、今ではうなぎのせいろ蒸しも提供しています。蒲焼きとせいろ蒸し、食べ比べてみるのも良さそうです。
ちなみに、山川さん曰く「“うなぎの白焼き” もおすすめです。」とのこと。うなぎの白焼きとは、蒲焼きと同じ工程を経つつも、たれや油をつけず、味付けをせずに提供するものを指します。パリッとした焼き目も甘辛いタレもありませんが、ふっくらとしたうなぎ本来の味を楽しめる一品です。お酒好きならうなぎの白焼きをあてに日本酒を一杯、というのも良いでしょう。
美味い蒲焼が食べられるお店
山川さんにお客さんへの一言をお願いすると、「店内でゆっくりして欲しい。」、「いつも美味しいうなぎを食べて欲しい。」とのことでした。“土用の丑の日” があるように、私たち日本人にとってうなぎは特別な存在です。頻繁に食べられないからこそ “本当に美味しい” と思える一品を食べたいもの。山川さんの熱い思いが詰まった “うなぎの蒲焼き”、ぜひ『うなぎ処 柳栄館』に足を運んで食べてみてはいかがでしょうか。
【OPEN特典】
「開店ポータルをみた!」でドリンクorビール 1杯無料!
■文、写真・堀本一徳
店舗名 | うなぎ処 柳栄館 |
---|---|
住所 | 福岡県久留米市田主丸町菅原2268 |
|
|
電話番号 | 0943-72-1514 |
アクセス | 西鉄甘木線金島駅から徒歩20分 |
営業時間 | 11:00〜15:30 |
定休日 | 日曜日 |
ホームページ | https://unagidokoro-ryueikan.business.site/ |
SNS |