【福岡・親不孝】老舗のインドカレーとお酒が一緒に楽しめる『インド料理店 グローリー＆バー』

※現在は閉業しています（2020年3月）

　福岡有数の繁華街、親不孝通りの入り口近くにオープンした『インド料理店 グローリー＆バー』は、親子3人で経営するナンカレーの老舗！天神への移転をきっかけにオーナーになられた古賀さんにお話をうかがいました。

26年続く老舗の味をもっと身近なものにしたい

―――もともと別のところでお店を出されていたのでしょうか？

　「一番最初にオープンしたのは西新で約10年。その後、福大の近くの七隈で15年間。親不孝に来たのが平成28年の9月で、今26年目ですね。ずっと父がオーナーだったんですが、僕が正式に店を継ぐことになったので、それを機に親不孝に移転してきました。」

―――26年というと相当の老舗ですよね。今回親不孝へ移転されたのはどういった理由からでしょうか？

　「西新や七隈は学生の街で、比較的お客さんも若い人が多かったんですよね。どちらかというとうちの味は学生よりも社会人向けだと思ったんです。子どものころからずっと店のことを見ている中で、大人の方が食べていただける回数が多い実感がありました。なので、お客さんの年齢層をもっと上げたかったというのが一番の理由です。中でも親不孝を選んだのは、やっぱり人の多さですね。僕自身お酒が好きなので、僕が継いだらお酒も飲める店にしたかったのもので(笑)。」

バーをプラスしてバージョンアップ!

―――お若いのにしっかりされていらっしゃる！…ということは、移転前はお酒は出されてなかったんですか？

　「以前もビールとか一般的なものは置いていました。でもこの辺りは若い方が多いので、カクテルとか強いお酒とか、種類をずいぶん増やしました。飲み放題に関しては自信があって、ビールは外国産も含め9種類、焼酎やウイスキーも充実してますし、梅酒やテキーラ系もあります。種類に応じて1,500円～2,500円でご用意してますので思う存分満足頂けるかと思います！」

―――ビール９種類！？かなり種類豊富ですね！親不孝でそんなにいろんな種類が楽しめてテキーラも飲み放題に含まれてるとなると破格ですね。やはりお酒を飲まれる方は多いですか？

　「暑くなってからは増えましたね。オープンしたのは秋口だったのでそれほど多くなかったですけど…そうそう、ハロウィンの時はすごい盛り上がりでびっくりしました(笑)。もう人でギッチギチじゃないですか！最近の人の仮装は凝っていますし、この街のすごさに圧倒されました。普段から深夜帯に動いてる方が多いので、親不孝はやっぱり夜の街なんですよね(笑)週末は西通りから2軒目、3軒目を求めてこちらに流れてくる人も多いので、5月末からは金曜と土曜の営業時間を午前3時まで延ばしています。」

本場インドの誠実な味

―――お店一番の人気メニューはどれですか？

　「お店の名前がついている‟グローリーセット”は26年前からずっと人気のメニューです。カレー、タンドリーチキン、サラダ、ライスもしくはナン、そして選べるドリンクがついて900円です。ライスは1ｋｇまで、ナンは何枚でもおかわりOKですのでおなかいっぱい食べられます。」

―――盛りだくさんのセットメニューもリーズナブルですね。どうしたらそんなに価格が抑えられるんですか？

　「家族経営だからコストが抑えられるという理由もありますが、そもそもうちはお客さんに喜んでもらいたいという考えで一致しているので、利益は度外視なんです(笑)。材料もごまかしたりしません。本場インドのカレーですから小麦粉は一切使いませんし、スパイスは独自に18種類をブレンドしています。配合は今のところ父だけの門外不出なんで、いずれ教えてもらわないとですが（笑）。タンドリーチキンは切り方にもルールがあって、丁寧にスパイスを漬け込んで、丸一日浸み込ませてからタンドールでジューシーに焼き上げます。」

―――お父さまもお母さまも笑顔が素敵で優しい方ですね。先程お話させていただきましたが、お父さまは日本語もお上手で、とっても楽しかったです。

　「僕たちはお客さんといろんな話がしたいんです。コミュニケーションを取ることが大切だと思っています。店のどこにいてもお客さんと会話ができるように、お店の造りも工夫したんですよ。常連のお客さんから「移転してくれてよかった！」「アクセスしやくすなった！」と言っていただけているのも嬉しいです。たくさんの方に足を運んでいただいて、本場インドの味がもっと皆さんにとって身近なものになったらいいなと思っています。」

　皆さま、18種類のスパイスを配合した本格インド料理を心ゆくまで堪能してみてはいかがでしょうか？