【福岡・美野島】将来を担う子どもたちへ!店主の想いが満ちる店『博多うどん処 泰吉』
※現在は移転しています(2020年3月)
2017年6月、福岡・博多の南に広がる住宅街に『博多うどん処 泰吉(たいきち)』がオープンしました。このお店は料理のおいしさもさることながら、お店独自の取り組みが話題になっており、新聞や雑誌、テレビなどの取材を多く受けています。お話を伺ったのは、店主の中川さんです。
地域に貢献したい!その熱意が原動力
―――まず、このお店を出店した理由を教えてください。
「単純に子ども食堂をやりたかったからです。今、子どもの貧困が問題になっていますよね。子どもの6人に1人は貧困で、その多くは片親の家庭と言われています。つまり僕の中では、6人に1人は離婚してる家庭という解釈なんです。シングル家庭の子どもたちの“孤食”を防ぎ、地域の人たちとのつながりを持つことが支援につながると考え、子ども食堂ができる店を始めることにしました。」
―――子ども食堂は全国でも少しずつその活動が広まっていますよね。でも、数ある料理の中でうどんを選ばれたのは何故ですか?
「僕は山笠もやっているので、博多のうどん文化の継承ができることが大きいですね。あとは子どもが食べやすい料理であることとか、子ども食堂を運営するにあたっての経営的観点であるとか…複合的に検討した結果うどんになりました。」
―――中川さんは社会問題だけでなく文化継承までお考えになってるんですね。子ども食堂はどれくらいのペースで行われているんですか?
「第2と第4の日曜日に開催しています。通常はうどんと鯛を使った海鮮料理を出していて…いわゆるうどん居酒屋です。でも普段から、中学生以下は30分のお手伝いでうどん1杯無料で提供しているんですよ。」
こだわりの“だし”を活かした個性的な品々
―――お手伝いをすると自然とコミュニケーションも生まれますし、家族以外の大人との関係が築けるというのは子どもにとってすごく価値のある経験になりそうですね。素晴らしいです。ちなみに、うどんは何種類くらいあるんですか。
「だいたい20種類くらいですね。オススメは「ごぼう天うどん」とか「ごまみそうどん」とか。これから夏季限定の「カボス香るしらす梅ぶっかけうどん」を新商品としてお出しすることにしています。うちの料理は8時間かけて作る自慢の“だし”が味の決め手になっているんです。」
―――8時間ってすごいですね。そんなに時間をかけて“だし”を取るっていう話は、あまり耳にしたことがありません。
「普通は2~3時間くらいだと思いますけど、うちは5時間かけて昆布だしを取って、さらにカツオなどの節で3時間。だし専任の職人を1人置いて、それはもう精魂込めて作っています。鯛を使った海鮮料理も多く扱っていて、特に鯛茶漬けは自信の一品です。ポットで熱々の“だし”をお出しするので、最初は薬味を入れて漬け丼として食べていただいて、2杯目にその“だし”をかけて召し上がっていただきます。」
―――うわ~、おいしそうですね!
「日本酒に良く合う一品料理もたくさんありますよ。「鯛のあら炊き」とか「朝引き地鶏のたたき」とか。あと、うちの「出汁巻き玉子」も変わっているんですよ。おだしで巻いて、さらにだしに浸すっていう。こう、当たり前に書いてあるメニューも、ちょっとひねってあるんです。」
地域に貢献できる店を
―――この「出汁巻き玉子」はおだしがたっぷりですね。写真だけでもテンションが上がります!こういうメニューの考案はどなたがされるんですか?
「僕が全部。浅漬けと一緒にオイルサーディンとかつけたりします。それから今、ちょうど時期なんでビワを生ハムで巻いて、クリームチーズをダシでのばして、ソースにしてみたり。タイとエビの揚げだしとか鶏天を親子丼にしてみたり。夜のコースには「タイとウニのダシしゃぶしゃぶ」とか「豚とねぎのダシしゃぶ」とか、“だし”に自信があるからこそいろいろ遊ぶこともできるんです。」
―――どれも個性的!鶏天の親子丼は発想すらなかったです。中川さんはアイデアが豊富なんですね。メニューを考えるにあたって苦労することなんてあるんですか?
「うーん…“だし”もそうですけど、鯛茶のたれの味を完成させるのには苦労しましたね。ゴマだれとしょうゆだれはめちゃめちゃ研究しました。何パターンも作って、何度も味見して。でもゴマだれはかなりいい仕上がりで、鯛茶だけでなくごまみそうどんにも使っています。ゴマだれをみそで練り上げてキュウリにかけたり、お酢と砂糖を混ぜればバンバンジーにも使えますし。」
―――子どもだけでなく大人も喜ぶメニューがたくさんあっていいですね。
「まずは地元に根付くことが一番だと僕は思っていて…大人も子供も、みんなの笑顔があふれる場所ってちょっといいじゃないですか。この美野島地区にどれだけ貢献できるかなというところが、課題じゃないですけど、やりたいことなんですよね。入口がわかりにくいんですが、小野病院の隣で、営業中はのぼりを出しているので、それを目印に気軽にお店に来ていただきたいです。」
【開店ポータル読者だけの特典】
開店ポータルを見てご来店くださったお客さまに以下の特典をいただきました。
・ランチタイム:うどんのご注文→ごぼう天/鯛茶漬けのご注文→1品
・ディナータイム:ビール、ハイボール、焼酎、日本酒、ワイン、ソフトドリンクのいずれか1杯
をサービス!
店舗名 | 博多うどん処 泰吉(たいきち) |
---|---|
住所 | 福岡県福岡市博多区美野島3-5-20 美野島シャトー 1F |
|
|
電話番号 | 050-3491-9705 |
アクセス | JR博多駅から徒歩10分 |
営業時間 | ランチ 11:30〜15:00 / ディナー17:00~23:00 |
定休日 | 水曜日 |
ホームページ | https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400101/40048049/ |
SNS | |
店舗詳細はこちら |