【福岡・金山】魅了されること間違いなし!丁寧な仕事が自慢の『焼きとり処 太陽と亀』
※現在は閉業しています(2020年3月)
地下鉄七隈線金山駅から徒歩4分。2017年12月に城南学園通り沿いにオープンした『焼きとり処 太陽と亀』は、地域密着がモットーのお店です。店長の十亀(そがめ)さんに早速お会いしてきました!
奥さまと二人三脚で始めたお店
――十亀さんというお名前は珍しくないですか?私は初めてお目にかかりました。
「確かに読める方は少ないですね。よくトガメさんなんて言われます。」
――もしかして、お店の名前の亀は十亀さんの亀なのかな?って思ったんですけど、その前に太陽を入れられたのには何か理由があるんですか?
「嫁の実家が昔、床屋をやっていたんですよ。その店の名前が太陽理髪店だったので、そこから太陽をもらいました。もう店はないんですけど、やっぱり嫁がつけたいと。で、その太陽に自分の名字の亀を入れたって感じですね。」
――奥さまのお父さまの屋号が一部引き継がれているんですね。ちなみに、このお店はスタッフさんとかいらっしゃるんですか?
「嫁と二人でしてるんで、今はいないですね。」
――ご夫婦でされてるお店なんですか!そう聞いただけで、第2の我が家のように通いたくなります(笑)。
「きっと僕ら夫婦の空気感がそのままお店に出ると思うんで、わりとアットホームな感じで、女性1人のお客さまでも入りやすい雰囲気だと思いますよ。」
新鮮なお肉だからこそできる串
――今お手元で仕込みの作業をされていますが、それはどの部位ですか?さっきはハツを仕込まれてましたが……
「これはハツとキモをつないでいる血管の部分です。その部分を集めて刺してるんですけど。うちではココロザシと呼んでいますが、よそのお店だとココロノコリと言うかもしれません。1日にせいぜい2本分くらいしか採れないので、ある意味希少部位かもしれませんね。」
――さっきハツを仕込まれている時に分けていたので、てっきり処分するのかなと思ったんですけど、しっかり串にされるんですね~。おいしいんですか、その部分って。
「これはおいしいです、メチャメチャ。またちょっと違った食感で。でも今日も2本しか採れなかったですね。」
――へぇ~、じゃあホントに限定って感じですね。ところで、お店の人気の串はどれですか?
「やっぱりバラが出ますね。バラ、カワ……それからうちはハツですね。」
――ハツって結構臭みがあったりして苦手な方が多いイメージなんですが。
「うちは結構食べた人はハマって……みんな頼みますね。肉肉しくて、臭みがなくて、プリンプリンしてるので、「こんなハツ食べたことない!」とよく言われます。」
――やっぱり新鮮なお肉を使っているからできるんですか?
「まあ、新鮮だからっていうのも理由の1つですね。内臓系は質が悪いとすぐにわかりますし、モノが悪ければ突き返しますから(笑)。あとは、自家製のつくねも人気です。うちのつくねはセセリの2度挽きしか使ってないんですよ。」
――セセリの2度挽き!?それってどんなお肉なんですか?
「普通にミンチがあるじゃないですか、鶏のひき肉ですね。あれをもう一度挽くんです。そうすると食感が良くなるんですよね。ふわ~っとした食感になって。逆に胸肉とか入れちゃうとパサパサになっておいしくないんで。」
こだわりの味付けは一度食べたら病みつきに!
――うわ~、ふわふわのつくねっていいですね~!どんな味付けなんですか?お塩ですか?
「いや、タレで出します。これは旨いです。タレにもこだわっていて、12時間以上、丸鶏1羽を炊いているので、結構手間がかかってます。」
――丸鶏ですか!?
「はい、作るときに丸鶏入れるんですよ。で、丸鶏から旨味を出したり、醤油の辛いのを身に吸わせると、まろやかっていうか醤油のおいしいところだけ引き出して。でもそれするには10時間~12時間くらいはかかります。」
――ずっと火を入れてるんですか?
「ずっと入れてます。まあ沸騰しない程度ですね。沸騰したら終わりです。」
――じゃあ弱火でじっくり。すごいですね。今は塩かタレでお客さまに選んでもらうんですか?それとも部位によって?
「まあこっちである程度合うものと。でも塩が良ければ塩でも。塩もこだわってるんで。」
――ほお~、どちらの塩を?
「2種類をブレンドしてるんですけど、ヒマラヤのピンク岩塩とアンデス産のピンク岩塩なんですけど。アンデス産のはローズソルトという名前で、最近はスーパーでも売られてたりしますね。配合のバランスを調整して。」
――ヒマラヤ産とアンデス産ってどう違うんですか?
「ヒマラヤの方は結構塩分が強いんですけど、アンデスは少し優しい塩加減なんですね。でもうまみを引き出してくれるのはヒマラヤの方なんで、片方ずつだとバランスが悪くて。」
――そうすると岩塩はこの二つをミックスすると最強って感じですか?
「まあ最強ですね。うちでやってるのは、塩を細かくして、荒い塩と細かい塩を作って配合して、ちょうどいい塩加減を実現しています。相当試したんですよね、塩も。普通に売られてる塩とか岩塩とか、手に入るものは一通り試したんですけど、この組み合わせが一番で。」
――塩ってそんなに奥が深いんですね。
「そうですね、自分でもここまで苦戦するとは思っていませんでした(笑)。」
オリジナルメニューや一品料理も見逃せない
――他にもおすすめのメニューはありませんか?
「そうだなぁ、鶏キモとか内臓系は結構人気ですね。それからセセリも。セセリチーズは女性好みじゃないですか?セセリを焼いてからチーズを乗せて、ゴマだれをかけます。お好みでタバスコをかけるとおいしいです。」
――セセリチーズ。ゴマだれが珍しいですね。おいしそう~。
「あとは秘伝のタレにつけた豚足もおいしいです。」
――福岡の人は豚足が好きですもんね。ほかの県だと豚足って言うだけで「ええ~!?」って言われます。結構臭いが気になったりするじゃないですか。
「うちはないですね。塩もあるんですけど、臭いは全然ないです。特に秘伝のタレは、タレにつけてるから臭みはないです。今はまだ一品料理の種類が少ないんで、これから少しずつ増やしていきたいと思ってるんですけど。」
――そうすると、新しいメニューが増えてるかも知れないっていう楽しみもあっていいですね。
「住宅街の店なんで、できればこの辺りのご近所の方に常連さん担っていただいて、皆さまが気軽に集まれるような場所にしたいんですよね。わりと一度来てくれると2度3度と足を運んでくれる方が多いんですけど、最初の一歩がなかなかハードルが高いみたいで。まあ、皆さまに親しんでもらえるようになるには時間がかかるのは当然だと思っているので、少しずつ知ってもらえるように頑張りたいですね。」
店舗名 | 焼きとり処 太陽と亀 |
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住所 | 福岡県福岡市城南区茶山4丁目6-19 |
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電話番号 | 092-874-8938 |
アクセス | 地下鉄七隈線・金山駅から徒歩4分 |
営業時間 | 17:00~24:00(L.O. 23:30) |
定休日 | 不定休 |
ホームページ | https://taiyoutokame.business.site/ |
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