【福岡・渡辺通】『Yakiniku COWSI』の選び抜かれた”味付け”と絶妙な”焼き加減”がたまらない！

　西鉄バス渡辺通２丁目のバス停の前にある小道をまっすぐに進むと、見えてくるのがリニューアルオープンした『Yakiniku COWSI（やきにく　こうし）』です。無機質な壁面に大きな骨が１本ぶら下がり、カフェのような外観が目印になります。お店では、カウンターの前で店員さんがお肉に合った焼き方と味付けで、提供してくれるスタイルが特長♪今回お話を伺ったのは、店長の藤田さんです。

お肉を選んでちょこっとずつ頂く

―――リニューアルされたと言う事でしたが、主にどの部分を変えられたんですか？

　「ほとんど全部です！もともと焼き肉屋では無くて、お酒を飲む人がメインの餃子屋だったんです。２店舗目として春吉に出した『アカミヤコウシ（Akamiya Cowsi）』が好調で、こっちも焼き肉屋に変更しようって話になって、リニューアルしました。他の焼き肉屋とはちょっと変わっていて、お肉は全て七輪で焼いて、お出ししています。おひとりさまでも食べやすい量と、お肉を１枚単位の価格で提供しているのも特長の一つです。こういう焼き肉屋は、なかなか無いと思います。」

―――自分で焼いて食べる訳ではないんですね。どちらのお肉を使われているんですか？

　「お肉は仕入れによって変わるんですけど、大体九州産です。お肉の中で、お客さまから人気なのが謎肉ですね。普段流通していない、牛のあばらに張り付いているお肉なんですが、お肉屋さんから勧められて試食したら、本当に美味しくて（笑）。名前はハラミやサガリのように、正式な名前が付いていないようなので謎肉と付けました。１頭から取れるのは、ほんの少量らしくて、この部位を出しているお店って多分ここだけだと思います。」

―――謎肉！おもしろいですね。…ところで、このワラ焼きのレバーってどんなお肉ですか？

　「かつおとかでワラ焼きってあると思うんですけど、ワラをいぶすことで血生臭さを消してくれるんです。それをヒントに、レバーを厨房でワラ焼きにしてみたら見た目も味も良くて。お客さまの前でワラを使って焼くのでパフォーマンスも面白いし、これもお客さまに人気ですね。」

―――焼き肉屋さんで、ワラ焼きって初めて聞きました！ちなみに店長さんの一押しはどのお肉ですか？

　「厚牛タンとＡ５ランクの赤身です。厚牛タンは、正方形に分厚く切った牛タンを焼いて、乾燥させたねぎと昆布、塩をかけて召しあがっていただきます。Ａ５ランクの赤身は、赤身を丁寧にじっくり焼いて、ワサビ醤油をかけてお出しします。タレばかりだと、全部同じ味付けになってしまうので、お客さまも飽きてしまうと思うんです。だからお店では、それぞれのお肉に合う美味しい食べ方でお肉をご用意しています。」

ＣＯＷＳⅠこだわりのサイドメニュー

―――お肉に合わせるソースにもこだわって作られているんですね。１品メニューもおいしそ～！

　「ハツボイルは昔から凄く人気の一品なので、餃子屋の時から残しているメニューの１つです。ハツを、低温で30分くらいボイルしてあげると、柔らかくて、中はキレイなピンクになって、味も美味しくなるんですね。その他にも、焼き肉のタレが絡んだご飯の上に、お肉が乗った“タレ肉ＯＴＲ”や小さな石焼きの器を使った石焼きビビンバもご用意しています。一品メニューもご飯ものも一人分くらいの量で作っているので、ちょこっとシメで食べたいなって時にも、最適だと思います。」

―――あれこれ食べたくなっちゃいますね！お肉と合わせるお飲み物はどれがおススメですか？

　「サワーですね。基本、氷を使いません。例えば、レモンサワーはレモンを凍らせて、皮ごとすりおろして、パウダー状にしたものをグラスに入れています。さらにシャーベット状になった焼酎、シロップ、ソーダ割の順で入れていって完成です。フレーバーとお酒の部分が、氷の代わりになっているので、絶対薄くなりません。でも一つ難点があって、一気に飲んでしまうと、シャーベット状にした焼酎とパウダーが後から溶けて味が濃くなってしまうんです（笑）。 そういう場合には、メニューには書いてないですけど、ソーダだけ追加することも出来ます。一気飲みして、またすぐに２杯目を頼むともったいないですからね。」

―――心遣いが嬉しいですね。サワーも女性が好きそうなアイディアですし。

　「お店のコンセプトは、“気軽に来られる焼き肉屋”なんです。一人でも来店しやすいように、外観も内装も焼き肉屋ぽくないようになっています。先日女性のお客さまが、お一人で来店された時に、「こういう焼き肉屋さんが、欲しいと思っていました♪」と言ってくれて、それは本当に嬉しいかったですね。これからも、誰でも気軽にふらっと、立ち寄れるような居場所になれたらいいなと思います。」