【群馬・高崎】南フランスの風が吹き抜ける 『Restaurant Olivier（オリヴィエ）』 は“旬の食材”でメニューが決まる店

南フランスで８年以上腕を磨いてきた、実力派シェフの料理をいただける『Restaurant Olivier（オリヴィエ）』が、2018年６月、高崎市の郊外にオープンしました。

こちらの自慢は、その時々の旬の食材を最大限に活かして作る、日替わりのメニューです。「身近なフレンチ」をテーマに、肩肘張らずに過ごせる雰囲気やメニュー構成を大事する同店のこだわりを詳しくご紹介します。

フランスで修業した実力派シェフ

『Restaurant Olivier』は、JR上越線・井野駅から車で８分、前橋インターチェンジから車で10分ほどの閑静な住宅地にお店を構えています。オーナーシェフの狩野 永次さんは、フレンチ一筋で腕を磨いてきた実力派シェフです。

フレンチシェフだったお父さまの影響で、中学生の頃からフランス料理のシェフになると心に決めていた狩野さんは、高校卒業後、都内の名門スクールで調理と語学を学び、恵比寿の人気フレンチ店でシェフとして２年ほど修業を重ねました。そして22歳のとき、フランス南部と隣接する都市国家モナコへ。南フランスを拠点におよそ８年半、さらなる鍛錬に励んだといいます。

地中海沿岸で親しまれているプロヴァンス料理を専門に、現地の方からも評判となるほどに実力をつけていた狩野シェフ。いつも心の中にあったのは「地元・群馬でお店を出したい」という想いでした。その夢を実現させるべく、凱旋して物件を探し始めたところ、１軒目にして運命的な出会いが。ゆったりと過ごせる雰囲気のこの場所が、思い描いていたお店のイメージとぴったりだったため、すぐに同所で開店すると決めたそうです。

旬の食材で南フランス料理を

狩野シェフが大切にいていることは２つ。それは、「南フランスの雰囲気」と「フレッシュさ」です。

「フランスの中でも都心部とは違い、潮風を感じながらのんびり過ごせる“南フランスの良さ”を店内や料理から感じてほしいです。また、メニューは固定せず、毎日仕入れる新鮮な旬の食材を見てから、その日作る料理を決めています。」

毎日メニューを考えるのは一見大変そうですが、農家さんが持参してくれる野菜や産直の魚介を目の前にすると、狩野シェフは「こうやって食べたらおいしいだろうな…」と心が踊るのだといいます。

フレッシュ感にこだわっているため、基本的には、その日に仕込んでその日に全て提供するのがお店のルール。得意とするプロヴァンス料理は、フレンチの中でもイタリアに近い地域の料理。トマトやオリーブオイルたっぷりで、生クリームは使わない、軽やかな味わいが魅力です。

鉄板が厨房にあるのも特色の一つ。厚みのある鉄板は素材を乗せた時に温度が下がらないため、お肉やお魚が香ばしくジューシーに焼き上がります。

一期一会の料理をコースで堪能

お昼には、リゾットかパスタのどちらかを選べる“本日のランチメニュー（1,500円）”を提供しています。取材したこの日は、剣先イカとフレッシュトマトの生スパゲッティと、ほうれん草のリゾット季節野菜のソテー添えがメニューに並んでいました。このようなメイン料理に、毎日変わる旬の食材を使用した前菜とドリンクがセットになっています。好みに応じてお肉料理やお魚料理、デザート、パンの追加注文もできますよ。

ゆったりと食事したい方には、“オリヴィエランチコース（3,500円）”もオススメです。こちらは、前菜・パン・主食・主菜・デザート・食後のドリンクまで、一通り堪能できます。

夜は、5,000円のコースとアラカルトを楽しめます。コースは、その日の食材を使ったアミューズ・パン・冷たい前菜・温かい前菜・メイン・デザート・ドリンクが順番に運ばれてきます。どんな料理が登場するのか、季節に応じた一期一会の出会いにワクワクすること間違いなしですね。

ワインも、南フランス産の銘柄を数多く揃えています。特にロゼのラインナップの充実ぶりには驚きますよ。南フランスにルーツを持つ料理とワインの組み合わせは絶妙です。

普段使いできる“身近なフレンチ”へ

「フレンチの敷居の高いイメージを崩し、普段使いしてもらえる“身近なフレンチ”が目標です。もちろん、フランスにも家庭料理があります。その素朴な味も皆さんにご紹介していきたいです。」そう締めくくってくださった狩野シェフ。

本場の味を堪能できる『Restaurant Olivier（オリヴィエ）』で、皆さんも南フランスの風を感じてみてくださいね。