開店情報

【北海道・真駒内】設計会社がプロデュースした秘密基地のような『CAFE CUCO』でゆったり過ごす

 札幌市南区真駒内に、地域の子どもからお年寄りまで気軽に集える憩いの場が誕生しました。2019年4月8日にオープンした『CAFE CUCO(カフェ クコ)』です。

 このお店を運営している『株式会社and craft』は、店舗や商業施設専門の設計・施工を担う会社。お店の施工を手掛けたのは、同社に在籍している職人さんです。

 空間の設計からメニューのラインナップまで、こだわりが詰まった同店の魅力について、オーナー・飴谷さんにお話をうかがってきました。

地域のコミュニティスペースが誕生

 これまでは、制作をおこなう工場、打ち合わせをする事務所、物品管理の倉庫が点在していた同社。スタッフが増えたこともあり、施設をひとつにまとめられるような事務所の移転計画をスタートしました。
 もともと飲食店を営みたいと思っていた飴谷さんは、そのタイミングで同社のアンテナショップとなるカフェの併設を決意しました。

 カフェスペースには、地域の一般のお客さまはもちろん、同社のお客さまも多く訪れます。開店にあたり、飴谷さんにはさまざまな目的の方が立ち寄れる場所を提供したいという想いがあったそうです。

――まずは店名『CAFE CUCO(カフェ クコ)』の由来を教えてください。

 「代表である主人が決めたものです。弊社の社訓が、“挑戦を支える力”というのをテーマにしているのですが、そこからきています。それにふさわしい名前を探していたときに、“クコ”という植物の木言葉が“誠実”という意味であることがわかったんです。挑戦を支える力を大切にするうえで、誠実さは不可欠なもの。“お客さまに対して誠実な姿勢で在りたい”という想いを基に名づけました。」

 

――会社として、飲食店を出店されるのはここがはじめてなんですね。

 「そうです。施工会社が運営しているカフェだということを知らないお客さまも多いですね。」

――カフェスペースからは事務所スペース内が見えるようになっていますが、これにはどんな狙いがあるのですか?

 「カフェ利用のお客さまに会社を知ってもらうきっかけをつくれたらいいなと思って、このつくりにしています。逆に、会社の職人さんや業者さんがカフェのお客さまになることもありますよ。」

プロが手掛けた圧巻の店内

 現在お店がある場所は、もともとゲームセンターが入っていた建物。
 あまりの変わりように、地元のお客さまも驚くばかりだったそう。

――まるで秘密基地のような店内ですね。このロフトにはどういったこだわりがあるのでしょうか?

 「店内のデザイン自体は私のわがままがだいぶ反映されています。ロフトをつくりたいとか、トンネルがほしいとか。ロフトの下段はキッズスペースになっていて、上段は靴を脱いでくつろげる空間になっています。お母さん達には、この上段のスペースをプチ茶話会みたいな感じで使っていただいているんですよ。」

 真駒内は、自衛隊員や年配の方、学生、お子さま連れのママさんなど、さまざまな方が入り混じる地域。だからこそ、どんな方でもゆっくりと過ごせる場所として、自由に使える空間づくりをおこなったといいます。

――店内にトンネルがあるの面白いですね。ここはどういった用途なのでしょう?

 「このトンネルはギャラリー用としてつくりました。作家さんの個展だったり、ワークショップをできればいいなって。ギャラリーを設営することで、さらにいろんな人が立ち寄れるようになるのかなと思ってます。」

 7月7日にはギャラリーもスタート。その当日には、ワークショップの先駆けとして“七夕祭り”を開催したのだとか。

心もお腹も満たされるカレー

 食事のラインナップも充実している同店。子どもから大人まで、幅広い世代に向けたしっかり食べられるカフェメニューが揃います。

 飴谷さんにイチオシのメニューをうかがいました。

――おすすめのフードメニューを教えてください。

 「“パキスタンカレー”ですね。いわゆる無水カレーなのですが、これは私が家でずっとつくってたカレーです。スパイスが沢山入っていてとっても辛いです。ですが、この辛さがやみつきになって毎回オーダーされる常連さんもいらっしゃいます。」

 ボリュームも満点のこちらは900円とリーズナブルなお値段。ランチどきには、近隣に勤めているサラリーマンが訪れてこちらをオーダーしていくそうです。

 ちなみにこちらのカレー、11:00~14:00のランチタイムでは、ミニサラダとドリンクがついて980円にて提供されています。お得にお腹いっぱい楽しめるのがうれしいですね。カレー以外にも、本日のランチパスタセットなどフードメニューが充実しているのでそちらもチェックしてみてください。

おすすめのコーヒーはCUCO ブレンド

 飴谷さんは無類のコーヒー好き。そんなこともあり、同店で提供しているコーヒーにはこだわりがいっぱい詰まっています。豆は市内の専門店から仕入れたものを使用しています。注文を受けてから焙煎するため鮮度の良い豆を手に入れることができるのだとか。

――コーヒーのおすすめは、やっぱり、“CUCO ブレンド”でしょうか?

 「そうですね、一番飲みやすいのはそちらになります。あと、コーヒーを飲む方って、全体的に酸味がちょっと苦手という方が多いと思うんですよね。酸っぱいのが苦手という方は、本当においしい酸味があるコーヒーを飲んだことがないと思うんです。“エチオピア”は、フルーツみたいな酸味で飲みやすいですよ。」

 コーヒーにちなんで、最近始まったコーヒーゼリードリンクもおすすめです。その名も、“ノムとジェリー”。最初はホイップクリームとコーヒーゼリーで楽しみ、その後にチョコレートソースを加えると絶品だそう。数量限定のようなので、食べたい方は早めの時間を狙いましょう。

地元の方に喜んでもらえることをやりがいに

 最近まで飲食店が少なかった真駒内エリア。徐々に新しいお店が誕生しています。同社も地域を活性化させる一員となることを目標にしているそうです。

――では、最後に、お店をはじめられて、うれしかったエピソードを教えてください。

 「とにかく“地元の方に喜んでもらえている”っていうのがすごくうれしいです。オープンしてからひと月ほど後に新しく他のお店もオープンしたんですけど、“お互い頑張りましょうね!”、“真駒内を盛り上げましょうね!”なんて、励まし合っているんですよ。あと、小さなお子さまがいる若いママさんとかは、“カフェが無くて困ってたからすごくうれしいです!”っという声を聞かせてくれました。お客さまの言葉の一つひとつがやりがいに繋がっていますね。」

 席数は、50席ほど。茶話会やちょっとしたミーティングの場としても活躍しそうです。駐車場も完備しているので、ドライブで近くを通ったさいには、ぜひ『CAFE CUCO』の赤い扉を開けてみてくださいね。

店舗名 CAFE CUCO
住所 北海道札幌市南区真駒内本町6-1-1 マコマナイプラザビル 1F
電話番号 011-211-0635
アクセス 地下鉄南北線自衛隊前駅から車で6分、徒歩約30分
営業時間 11:00~18:00 / lunch time 11:00~14:00
定休日 水曜日、第2・4日曜日
ホームページ https://www.andcraft.jp
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