開店情報

【北海道・藤野】日曜日限定のカレー屋さん『藤野かれー香房 fond』 旨味の秘訣は30時間煮込んだ洋風出汁

 札幌市南区に知る人ぞ知る、日曜限定のカレー専門店があります。それが今回紹介する『藤野かれー香房 fond』です。じっくりと30時間以上煮込んでつくる同店のカレーは、食材の旨味が凝縮した上質な味わいが特徴です。
 人気のオムカレーに、ここでしか食べられないスペアリブカレー…シェフのこだわりがたっぷり詰まったお店のメニューを詳しくご紹介します!

“fond(洋風出汁)”が決め手のカレー

 2018年5月にオープンした『藤野かれー香房 fond』は、札幌市南区藤野にお店を構えています。ここ藤野は、実は近年さまざまなカレー専門店がオープンしている、カレーファンにとって注目のエリアなのです。
 タイカレー、スープカレー、インドカレーなど“カレー”と言ってもそれぞれ個性がありますが、こちらで食べられるのはとろっとしたルーをご飯にかけるスタイルの“欧風カレー”です。店名の『fond(フォンド)』とは、フランス料理で用いられる出汁のこと。牛のスネや香味野菜などをじっくり30時間ほどかけて煮込んで完成する出汁が味の決め手をなっているため、この名前に決めたのだといいます。

日曜限定のカレー店ができるまで

 調理を担当している濱中シェフは、平日は飲食業とは異なった業種の仕事をしている、珍しい経歴をお持ちの方です。中学生の頃にサイフォン式のコーヒーに興味を持って以来、ずっと自身の店を持ちたいと夢みていたそうです。以前は洋食店の厨房で働いていた経験もありますが、ほかの仕事に就いてからは、開店の夢とは離れた生活を送っていたのだそうです。
 転機が訪れたのは10年前のこと。藤野へと引っ越してきた際に“自分でイチからこだわったカレーを作ってみよう”とインスピレーションが湧いてきたのだとか。そこから濱中シェフのカレーの研究がはじまり、納得のいくメニューが完成したタイミングで、日曜日限定のカレー専門店をオープンするに至ったといいます。

シェフ一押しはスペアリブカレー!

 現在提供しているメニューは、スペアリブカレー、オムカレー、エッグカレーの3種類。なかでも濱中シェフの一押しは“スペアリブカレー”です。他店ではなかなかお目にかかれないこちらのメニューは、特製のカレールーにスプーンで簡単にほぐせるほど柔らかく煮たスペアリブを合わせたもの。最初にスペアリブだけで煮込み、仕上げにカレーと一緒に再度煮込んで完成する、手間暇かかった一品です。
 「開店するからには、ここじゃないと食べられないオリジナルのメニューが必要だと考え、作り出したのがこのスペアリブカレーです。オープン前に、友人に試食してもらった時もとても好評でした。」と濱中シェフ。濃厚なカレールーに適度な脂身と旨味が詰まったスペアリブの組み合わせは、試してみる価値ありです。
 また、スペアリブカレーに次いで人気が高いのが“オムカレー”も一度は試したい一皿です。オムレツで包まれたご飯にカレールーをかけていただくこちらメニューは、美しく焼かれた黄色い卵に食欲をそそられます。いずれのメニューも、メインのカレーに合わせてサラダ・スープ・ドリンクがセットで付いてきます。一品ずつ順に提供されるので、ゆったりと食事が楽しめるのも嬉しいですね。

知人の応援と新しい出会いに感謝

 開店初日は、大きな宣伝はしていなかったにもかかわらず30人ものお客様が来店し、作っていた分のカレーが完売するほどの客足だったそうです。知り合いが多く訪れる中で、インターネットの情報を頼りに新規のお客様も徐々に見られはじめているのが嬉しいのだと濱中シェフは笑顔で話します。現在、営業日は日曜日だけですが、ゆくゆくは大きな店舗へと場所を移し平日も営業する計画を立てているのだとか。それに向けて認知度をあげることを当面の目標としています。

 「当店のカレーは京極の名水を使用しているほか、お米も精米したてのものを提供しています。とにかくこだわって作っている自慢の味わいを、ゆったりと落ち着いた店内で楽しんでいただければ嬉しいです。」と濱中シェフ。
 手間暇かけた洋風出汁が豊かな風味を生み出している『藤野かれー香房 fond』の特製カレー。今週の日曜日の外食は、同店に決まりですね!

店舗名 藤野かれー香房fond(フジノカレーコウボウフォンド)
住所 〒061-2282 北海道札幌市南区藤野2条12丁目2-5
電話番号 011-302-2220
営業時間 毎週日曜日 11:00-21:00
定休日 毎週日曜日以外
ホームページ https://www.instagram.com/curry.fond/
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