【奈良・橿原】 お子さまから年配の方までどなたでもウェルカムなカフェ『グッドモーニング坊城』のどこか懐かしいモーニング

　2018年1月にオープンした昔ながらのモーニングがいただける『グッドモーニング坊城』。外観はまさに古民家で、どこか懐かしい昭和な雰囲気をかもしだしています。

誰もがくつろげる居心地の良さ

　駐車場から入っていくとバリアフリーのスロープや子どもOKサインがあったりと、どのような方もウェルカムなお店だと感じさせてくれます。ここは、店主の吉田さんが”新しいスタイルのカフェ”を作りたいと思い、オープンしたカフェです。

　広々としたテラスは開放感があり心地よい空気が流れています。
　春には川沿いの桜並木を楽しむこともできます。

　店内はレトロで、とても落ち着く空間。昭和の歌謡曲が流れていて、懐かしさが漂います。インテリアは、ほぼDIYで完成させたそう。吉田さんが見つけてきたコケシ、時計などアンティーク風の小物コレクションが店内に並べられています。
　お子さまが遊べるおもちゃや子ども椅子なども用意されていて小さなお子さま連れでもくつろげる配慮があります。どなたでもゆったりと過ごすことができる空間ですね。

こだわらない経営スタイルとは？

　飲食業界で経験が豊富な吉田さんは、”飲食店の新しい形態を作りたい”という思いがあります。おしゃれな内装、料理がおいしい飲食店というのはどこにでもあり、そこに価値を置いている店主さんも多いのではないでしょうか。しかしあえてそこにはこだわらず、こだわりをもたない場所を作ることに重点を置いたそうです。

　まずはメニューをモーニングのみに。そして、カフェでは珍しく食券を買ってオーダーをするほぼセルフサービスの営業スタイルです。食券機の上の黒板に分かりやすくオーダーのやり方等が記入されています。それを見ながら、食券を買い、席についたら、テーブルに置いてあるオーダー表を記入します。

　パンの種類、サラダの量、バターの有無、ゆで卵の固さなどを選び記入したら、ベルを鳴らしスタッフを呼びます。このようなセルフサービスの営業スタイルには吉田さんの狙いがありました。スタッフが常に店内にいないので、お客さま同士の交流が自然とできるのです。食券の買い方やオーダーの手順が分からなければ、お客さまがお客さまに質問する。そして、そこから新たな会話が生まれ、年配の方からお子さままでとても楽しそうにお話をされています。
　”スタッフ⇒お客さま”の一方通行のコミュニケーションではなく、カフェのシステムを通じて交流を作ることに成功しています。また、同店は13時までの営業のため午後からは、地元の方が集まる場所となったりイベントスペースとして利用されることもあります。

日常の中にあるモーニング

　日々、気軽に食べられるモーニングを意識された内容となっています。価格はドリンクバーとセットで750円。
　サラダ、たまご、食パンがついています。食パンは、小麦の味がしっかりと感じられる、ソフトでリッチな”バンビの食パン”または、卵やバター不使用で奈良県明日香村のお米ひのひかりをブレンドした”飛鳥トースト”の2種類から選べます。自由に選べるのは嬉しいですね。
　厚切りトーストで焼き加減もちょうどよく、サクッとしていておいしくいただけます。また、サラダや卵もついてくるので、ボリュームがあります。モーニングのパンは、ほぼ同じ価格でホットサンドまたはフレンチトーストへの変更もできます。

　そしてドリンクバーには、なんと、奈良の名物”茶粥”があります。茶粥につける自家製お漬物やお味噌などもあり、茶粥をいろいろな味で楽しめるのです。これはおかわりしてしまいますね。朝から満足感と満腹感で満たされるモーニングになりますよ。

奈良のおみやげに

　モーニングで提供される食パンは購入することができます。”バンビの食パン”にはかわいいバンビ（鹿）の焼き印が押してあります。奈良らしい鹿のデザインに微笑んでしまいます。
　お米が入った”飛鳥トースト”とどちらにしようか迷ってしまいますね。どちらも購入して食べ比べるのもおすすめです。

　奈良県産の素材にこだわり作られた”バンビのリング”という、ならケーキも販売されています。プレーン味以外にも、りんごとしょうが、紅茶レモンなど種類があります。
　吉田さんは、ならケーキが奈良のおみやげに広まってほしいと考えています。こちらの商品も、パッケージにはかわいらしい鹿がデザインされていて、奈良らしさを感じられますね。きっと、もらって嬉しい奈良みやげになるのではと思います。　

　オンラインでも購入可能なので、奈良のおみやげとしてチェックしてみてください。　
https://rustic-bakery.shop-pro.jp/

さまざまな方が集う場所に

　誰もが気軽に訪れることができくつろげるカフェ。お子さまから年配の方までどなたでもウェルカムな場所。今後はゲストハウスも併設されるので、外国人も含め、さらにさまざまな方が集まる場所になえいそうです。懐かしい雰囲気の中でゆったりといただけるおいしいモーニングにきっと何度も訪れたくなることでしょう。　

■文、写真・Masako