【大阪・森小路】音楽好きのオーナーが営む『CAFE OTO』は真心こもった料理とケーキが魅力のお店

　大阪・旭区の森小路京街道商店街の中に2017年5月、『CAFE OTO（カフェ オト）』がオープンしました。音楽好きのオーナーが営むこちらのお店は、心が弾むような華やかな雰囲気の店内と、真心こもった手作りの料理とケーキが魅力です。同店では音楽のライブやワークショップも開かれ、地域の人が集う憩いの場所になっています。お店の内装や料理に込められたこだわりをオーナーの木戸さんにうかがってきました。

心も弾む音楽好きのカフェ

　今回紹介する『CAFE OTO』は、京阪電気鉄道京阪本線・森小路駅から徒歩5分の場所にあります。オーナーの木戸さんは、ご自身もベースを演奏するほどの音楽好き。以前にも音楽喫茶で働いていた経験があったことから、同じようなスタイルのカフェを新たに出店する場所を探していたそうです。なかなかいい物件が見つからず話が進まない時期もありましたが、森小路京街道商店街にあるこの場所と運命的な出会いを果たし、2017年5月、念願だったお店を開店するに至りました。

　落ち着いた色合いのシックな外見の同店。ベースがモチーフになっている扉は取っ手が“ピック”になっています。この扉を開き、店内へ足を踏み入れると、そこは外観の印象とは打って変わり、黄色と青色が印象的なポップな雰囲気の店内が広がっています。
「初めてくるお客さまは、外から見た様子と内装の雰囲気のギャップに驚かれる方も多いです。そのギャップをきっかけにお客さまとお話できるのが、また楽しいんですよ。」と木戸オーナー。遊び心たっぷりの見た目に、早くもお店のファンになってしまいますね。

手作りケーキと料理に大満足

　“ゆっくりくつろげるように”と、お店では真心こもった手作りの料理とケーキを提供しています。特に“ケーキ”は、店内にある専用の厨房で木戸オーナーが手作りしている人気のメニューです。チーズケーキやチョコレートケーキのような定番のものから、サツマイモや人参、りんご、栗など季節の野菜や果物を使ったケーキなどの手作りケーキが店頭に並びます。どれも素材の良さが引き立つ優しい甘さです。お店自慢のドリップコーヒーとの相性もよく、ほっと一息つきたい時におすすめです。ケーキは、テイクアウトすることもできるので、訪問先や家族へのちょっとした手土産にもいいですね。

　このほか、豚肉とキノコを炒めた上にたっぷりの野菜が乗ったオリジナルの丼や、シーフードソースのオムライスなど、ランチにもぴったりのボリューム満点の料理がメニューに並びます。どれもキノコや野菜がふんだんに使われているのが嬉しいですね。また、サンドイッチやフレンチトーストといった軽食もあります。

“商店街を盛り上げたい”

　実は同店のある場所は、“森小路”と“京街道”の二つの商店街のちょうど境目のあたりにあります。どちらの商店街も親しみやすい方が多く、最近では若い世代も増え、両商店街で協力しようという動きも活発になっているのだとか。同店でも、近隣のお店の方を講師に招いたワークショップの開催や、商店街の仲間のチラシを置くなどの情報発信をして、両方の商店街を盛り上げる取り組みもしています。特にワークショップには力を注いでいて、ハーバリウムやオリジナルコースター、コーヒーフィルターとドライフラワーを使ったクリスマスリース作りなど、幅広い年齢の女性が参加したくなるような興味深い内容が目白押しです。また、ウクレレ教室や多彩なジャンルの演奏家による音楽イベントも開かれる同店は、地域の人が集う憩いの場所にもなっています。

　店内は全面禁煙で、入り口がフラットになっているので車椅子の方の利用やベビーカーでの入店もしやすく、幅広い年齢のお客さまから指示を得ています。
　“とにかく、くつろいで欲しい”という木戸オーナー、「一人で読書をするのもいいですし、気の許す仲間同士でお話しするのもいいです。時間の許す限りゆったり過ごしていただければ嬉しいですね。これからも、この場所で長くお店を続けていきたいと思っています。」と笑顔で話してくださいました。
　2017年12月12日には、大阪市内商店街の中から個性を活かした店舗を表彰する“第9回大阪市あきないグランプリ”で優秀賞（ルーキー部門）を受賞した『CAFE OTO』。　皆さんも、他にはない特徴的な店内で手作りのケーキと優しい料理を味わいに、同店を訪れてみてくださいね。