【大阪・谷町四丁目】『CINGHIAL（チンギアル）』ヴェネツィア名物の立ち飲み屋“バカロ”が大阪にも！

　水の都・ヴェネツィアで名物になっている“バカロ”をご存知ですか？バカロとは、路地裏にある立ち飲み屋で、ワインと郷土料理の惣菜を気軽にいただけるヴェネツィア独特のお店です。
　『CINGHIAL（チンギアル）』は、そのバカロを彷彿させるお店です。こちらでは、クラフトビールやワインを立ち飲みで気軽にいただけるほか、テーブルでゆったりとコース料理も堪能できます。お客さま次第で自由に過ごせる同店の魅力に迫ります。

イタリア立ち飲み“バカロ”が開店

　地下鉄・谷町四丁目駅から徒歩５分ほどの場所で、2018年６月にオープンしたのが『CINGHIAL』です。“チンギアル”とは、イタリアのエミリア・ロマーニャ州の方言でイノシシの意味。オーナーの寺良向さんがイノシシ年生まれだったのをきっかけに考えられた名前です。
　寺良向オーナーは、調理の専門学校を卒業後、パスタの持つ可能性に惹かれイタリア料理の道へと飛び込みました。コース料理を提供する高級レストランやお酒が自慢のバルなど、さまざまなスタイルを経験した寺良向オーナーがご自身のお店に選んだのが、“バカロ”でした。

　「カウンター越しにお客さまとの会話を楽しめる形が自分に合っていると感じ、バカロをイメージしたお店を作りました。お客さまに笑顔で自由に過ごしていただけたら嬉しいです。」と寺良向オーナーは話します。

シーンに合わせさまざまな利用が可能

　知り合いの有名アーティストに描いてもらったというイノシシのイラストが印象的な外観を抜け店内へと足を踏み入れると、まず出迎えてくれるのはショーケースに並んだ惣菜の数々。ここでは立ち飲みが可能です。入口すぐに惣菜が並ぶのは本場のバカロと同様の形態で、気軽に注文できる雰囲気が漂っています。同店では、立ち飲みの方限定でお好きな惣菜を一品サービスしているそう。実際に、ビール一杯とお惣菜だけを軽くつまんで帰宅するお客さまもいらっしゃるといいます。

　立ち飲みのエリアを抜けた先には、カウンターとテーブルの全部で20席ほどが用意されています。カウンター越しにオーナーとの会話や調理の様子を満喫するもよし、テーブル席で親しい方とゆったり過ごすもよし…シーンに合わせてお席を選ぶことができますね。

素材の旨味が生きた魚介料理

　ヴェネツィアでは、アドリア海で獲れる魚介類を使った料理が豊富です。同店でも、魚に強いこだわりがあり、淡路や明石といった近海で水揚げされる新鮮な魚介を仕入れています。潮の流れが速い内海で育った魚たちは身が締まっているのだとか。
　寺良向オーナーは自ら市場まで出向き、脂の乗り具合や身の色など魚の状態を確認するのを日課にしています。こうして目利きして選んだ魚介は、ムニエルやアクアパッツァ、パスタなど、素材の良さが際立つ料理へと変身を遂げていきます。

　お店では、ほぼ毎日、仕入れの状況によってさまざまなメニューが登場します。特に名物となっているのが“前菜の盛り合わせ（1,500円）”です。バカロの定番・お惣菜に生ハムやサラミ、おつまみなど12種類もの前菜が一同に会した贅沢なメニューです。
　「まずはこれを食べていろんな料理の味を確かめてほしい」という寺良向オーナー渾身の一皿は、絶対に試す価値ありですよ。

クラフトビールやワインで乾杯！

　お酒のメニューも充実しています。注目は、大阪で作られる“箕面ビール”を瓶詰めしていない生ビールの状態でいただけることです。世界の名だたるコンテストで好成績を残している箕面ビールは、作り手の真心が感じられるクラフトビールです。
　喉越しやポップの香りが堪能できる定番から柚子や桃のフレーバーなど季節の限定品まで多種多様な箕面ビールの中から同店では、その日のおすすめを２種類ほど提供しています。このほか、ワインやハイボール、イタリア特産の蒸留酒グラッパも用意。料理に合わせて相性のいいお酒を選んでみてくださいね。

楽しく、美味しく過ごせる店へ

　「立ち飲みで軽く飲んで帰っても、ゆっくり座ってご飯を食べていただてもいいです。皆さんが“楽しく、美味しく”過ごせるお店でありたいと思っています。」と最後に寺良向オーナーは話してくださいました。

　ドリンク１杯から気軽にいただける本場バカロスタイルも、要望に応じたコース料理も満喫できる『CINGHIAL』。皆さんも、思い思いのひと時をお過ごしくださいね。